世界最強の殺し屋、灰谷蘭に口づけ

ｶﾞｯ (○○の背後にいた男が急に殴りかかってきた)

○○の両腕は固定されていた

｢暗殺者なんだから！！！｣

本当はそんなんじゃない

殺すチャンスなんて幾らでもあった

本当はもう分かってる、

認める訳には……

〜過去〜

物心ついた頃には親はもう居なかった

マフィアの組織に殺されたらしい。

幸か不幸か俺はマフィアのボスに気に入られ生きている。

そこでは 人の騙し方 人の殺し方

セッ＜＞＜＞のやり方まで 全部叩き込まれた

この世界で生きるにはそうするしかないんだからよ

殺してみせるｯｯ！！

そうやって俺は この世界で生きる術を身につけ

世界最高の暗殺者に成り上がった

そんなある日

ボスが殺された

俺は生まれて初めての自由を手にした

とっくに帰る場所なんて無いと気づかずに

○○の戸籍は既に死亡されていることにされていた

どうせなら、この手で殺していればよかったと心底思った

そんな時に、今のボスに出会った

だから俺は

その憎しみを盾にして生きることにした

「こんな世界潰してやる」

なのに……

コイツの一言で全部忘れてしまいそうになる、

俺の人生は

俺の思いは

こんなに簡単に忘れられるものじゃない……

認める訳にはいかないんだ

ﾌﾞｰﾌﾞｰ(携帯が鳴る)

ブツｯ(一方的に切られる)

ガチャ

ドサッ

○○が投げ捨てられるように置かれた

ゴンッガンッガンッ

バタバタｯｯｯ(部下たちが降りてくる)

ﾊﾞﾊﾞﾊﾞﾊﾞﾊﾞﾊﾞ

ただのヤクザ……？ ふざけるな、、

悪党だ