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【第四章】今日も真っ黒な嘘をつく

第3話 - #3 否定された存在に

261

2022年01月22日

#ワイテルズ

ミッドナイト@

紫苑

着きましたよ

黒葉

一緒に来ないの？

紫苑

私はそっちには行けないので

黒葉

…そっか

紫苑

じゃあ私は廊下に戻ります

紫苑

さよなら

黒葉

…さよなら

黒葉

(あの子何だったんだろう？)

黒葉

(しかも、この城の主なのにこっち側に来れないって…矛盾じゃん)

Broooock

HELLO〜‪w

黒葉

！！

Broooock

ぶるーくだよ〜ん

黒葉

…Broooock、さん

やっぱりワイテルズじゃん。

Broooock

あなた、生きたくないの？

黒葉

…はい、そりゃまあ

Broooock

でもあなたは、

Broooock

まだ何もしてないじゃん？

Broooock

死ぬには早すぎるよ、

Broooock

ね？

黒葉

……

黒葉

僕が薄い言葉で動かないのを知った上での説得ですか？

Broooock

あいにく自殺者を説得するのは本業じゃなくてね〜

Broooock

それに、ゆうて結局さ

Broooock

生きるか死ぬかなんて最後に決めるのは黒葉じゃん？‪w

Broooock

僕は〜

Broooock

そこに無理矢理介入するから余計ごちゃごちゃになるんだと思う

Broooock

ただ、どっちかって言うと生きてくれた方が嬉しいから止めてる

Broooock

これでいい？

黒葉

…別に

黒葉

構いませんが

Broooock

……

Broooock

そうだ

Broooock

銀河鉄道の夜って知ってる？

黒葉

…知ってますよ

黒葉

担任の先生が教えてくれました

Broooock

(癒夢ちゃんか)

Broooock

その話を聞いて、

Broooock

黒葉はどう思った？

黒葉

…どう、って

黒葉

…………

まさかワイテルズの人(？)からこんな話をされるなんて

想像もしなかった。

…… 銀河鉄道の夜。

主人公ジョバンニと、その友人カムパネルラの星を巡る旅。

「本当の幸せ」を見つけるために、「2人で一緒に生きていこう」とカムパネルラに言うジョバンニ。

だが、カムパネルラは「誰だっていいことをすれば幸せなはずなんだ。だからお母さんはきっと僕を許してくれる。」

と言って星の向こうへ消えてしまう。

野原で目覚めたジョバンニが川に向かうと、

カムパネルラの父親が「カムパネルラが川に溺れて死んだ」と言った。

カムパネルラはクラスメートを助ける代わりに、自分は溺れ死んだのだ。だから、

だから、きっと、お母さんは、

僕を、許して、くれる、はず…

黒葉

……ｯはあ、はあ

黒葉

っうぅ、

Broooock

え、えぇ？💦

Broooock

黒葉！？

黒葉

やめてお母さん…！

Broooock

ま、待ってよ、

Broooock

落ち着いて！💦

黒葉

僕のお母さんはきっと僕を嫌ってる

黒葉

死んでもあの世まで追ってくる

黒葉

嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ！

Broooock

黒葉！

黒葉

うぅ、……

Broooock

黒葉、あなたのお母さんはね

Broooock

お父さんがいないから不安定なんだよ

Broooock

たった、それだけ

Broooock

黒葉は何も悪くない

黒葉

…………

Broooock

黒葉はお母さんの為にいつも優しく笑ってあげてるでしょ

Broooock

例えそれが偽りの笑顔だとしても

Broooock

お母さんの救いになってるよ

黒葉

……

Broooock

ただ、僕が言いたいのは

Broooock

黒葉が誰かのカムパネルラになる必要はないってこと

Broooock

自分の命を犠牲にしていいものなんてないからね

Broooock

たとえ、自分を殺したくなってもね。

黒葉

……！

でもやっぱり、この世界は僕にとっては息苦しい。

それに、お母さんの言葉……

＂お前さえいなけりゃ！＂

黒葉

…っ

黒葉

すみません、落ち着いてきます

Broooock

あ、ちょっと、

Broooock

待って……

Broooock

……

Broooock

……

Broooock

…偽ることは時に他人を傷つけちゃうんだよ、

Broooock

黒葉……

黒葉

はあ、はあ、はあ

黒葉

僕は僕

黒葉

要らない存在なんかじゃない

黒葉

でも苦しい

黒葉

嫌だ

黒葉

疲れた

黒葉

疲れたよ

黒葉

なんで真似しか出来ない？

黒葉

なんで自分を偽ることでしか生きていけない？

黒葉

…そんなの、

黒葉

そんなの自分じゃない！！！！

ｶﾞｼ

黒葉

！

紫苑

…黒葉さん

紫苑

泣かないで

黒葉

……っ、

黒葉

…

黒葉

ごめんなさい

紫苑

あやまらないで

黒葉

えっ

紫苑

黒葉さんが謝ることなんてないですよ

紫苑

大丈夫……

紫苑

黒葉さんは疲れ過ぎたんですよ

紫苑

ゆっくりお休みください

黒葉

それも嘘？

紫苑

え？

黒葉

でも嘘なんだよね？

紫苑

…本気です

紫苑

私は…黒葉さんの事なら何でも知ってるから

黒葉

……知ってる…？

紫苑

ええ、はい

紫苑

私はあなたを……

黒葉

…？

紫苑

いや、何でもない…です

紫苑

さ、さあ広間に戻りますよ！

紫苑

大体、廊下に来ちゃ駄目って言ったじゃないですか！

紫苑

黒葉さんはホントに…！

黒葉

わっ、怒らないで…

紫苑

行きますよ！

黒葉

わかったよ……

紫苑さんは何が言いたかったのかな…

大体、

紫苑さんって、誰だ？

……To be continued

【第四章】今日も真っ黒な嘘をつく

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黒葉さん........‪( •̥ ˍ •̥ )‬ もう、黒葉さんの事俺が抱きしめてあげる(えっ)

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