〜5年前〜
さとみ
俺…お前が好きだ。
さとみ
よかったら、俺と……
さとみ
付き合って下さい……!
飲み会終わりの、居酒屋からの帰り道。
俺は、入っている歌い手グループの メンバー、
さとみくんに告白された。
莉犬
っ……嘘っ……グスッ
さとみくんからその言葉を聞いた時
俺は酔いが一気に覚めて、 涙が溢れ出てくるのを感じた
莉犬
本当にっ…?
莉犬
俺でいいのっ………?グスッ
俺は頬に伝う涙もそのままに さとみくんに聞く。
さとみ
っ…当たりまえだろ?
さとみ
お前がいいから告白したんだ。
莉犬
っ………!
俺は思わずさとみくんに抱きついた
さとみ
っ…///泣くなってw
さとみ
可愛い顔が台無しだろ?
莉犬
だってっ…グスッグスッ
さとみくんはハンカチで 俺の涙を拭いた。
夜空がとても綺麗な夜で。
俺たちの幸せを、 星たちも祝ってくれているような気がした
さとみ
さっ、俺たちも帰るか。
さとみ
莉犬終電行っちゃってるよな?
莉犬
うん…
さとみ
じゃあ俺ん家泊まってけよ
莉犬
いいの?
莉犬
ありがとっ…!
俺たちは、初めて恋人繋ぎをして。
静かな大通りに出て タクシーを捕まえた。
さとみ
っ…///そんな見んなよ…///
さとみ
照れんだろ…?
莉犬
///
莉犬
見てるのはさとみくんじゃん……
タクシーの中でも 俺たちはずっと寄り添いあっていて
俺は、1番幸せな夜だった。