妹の沙耶と特別な関係になったのは半年前くらいだったか…
海斗
沙耶
海斗
沙耶
海斗
沙耶
海斗
海斗
沙耶は俺に逆らう事が出来ない
沙耶
海斗
沙耶
海斗
沙耶
海斗
沙耶
海斗
沙耶
俺にとって沙耶は
海斗
沙耶
沙耶
ただの道具だ
半年前…
沙耶
海斗
沙耶
海斗
沙耶
内気で人見知りの激しい沙耶は俺なしでは何も出来なかった
海斗
沙耶
せっかく受かった進学校も
海斗
結局休んで引きこもっている
海斗
だが学校から帰って来る時間にはこうして必ず外で待っている
沙耶
小さいころはまだ可愛げがあって良かったのだが
ガチャ
海斗
今はさすがに鬱陶しい
前々から気づいてはいたが
海斗
沙耶
沙耶が俺に対して特別な感情を持っているのは分かっていた
海斗
沙耶
海斗
沙耶
海斗
沙耶
海斗
海斗
沙耶
海斗
沙耶
海斗
沙耶
海斗
沙耶
海斗
沙耶
沙耶
この話しになると沙耶はパニックを起こす
海斗
沙耶
海斗
沙耶
海斗
沙耶
海斗
沙耶
海斗
沙耶
抱きしめキスをする
海斗
沙耶
それが小さいころからの沙耶を落ち着かせる一連の儀式になっていた
海斗
沙耶
沙耶の事を考えると
海斗
重い足枷をつけられている様な気分になる
海斗
海斗
両親は仕事上、ほぼ家には居ない
海斗
だから沙耶の面倒は全部俺が見て来た
海斗
海斗
俺は家を出る決意をしていた
コンコン…
海斗
お兄ちゃん入っていい?
海斗
さっき発作を起こしたばかりで
ありがとう
断って、また面倒な事になるのが嫌だったので
ガチャ…
沙耶
海斗
部屋に入るのを許した
沙耶
海斗
沙耶
海斗
沙耶の言葉に愕然とした
沙耶
海斗
沙耶
沙耶
沙耶
海斗
沙耶
そんな事してみろ、アイツら喜んで沙耶を押し付けてくるだろう
海斗
沙耶
海斗
沙耶
海斗
沙耶
海斗
沙耶
沙耶はキョトンとしている
海斗
海斗
沙耶
海斗
校門前で毎日帰りを待つ沙耶の姿に妙な噂を立てられた事もあった
海斗
俺に対する異常なまでの執着が別れの原因となった
沙耶
海斗
沙耶
海斗
沙耶
沙耶
沙耶
海斗
沙耶
海斗
沙耶
沙耶の言葉に時間が止まる
海斗
沙耶
怒りがふつふつと湧き上がる
海斗
沙耶
沙耶
海斗
沙耶
必死なのだろ、今日の沙耶は引き下がろうとしない
海斗
海斗
意地悪な質問だ
沙耶
海斗
海斗
沙耶
意味が分かって顔を赤らめる
沙耶
諦めさせるつもりで言ったのだが
沙耶
海斗
沙耶は本気だ
沙耶
うつむき、モジモジと呟く
沙耶
海斗
その態度が俺の怒りに油を注ぐ
海斗
海斗
沙耶
沙耶
沙耶
ドサッ
沙耶をベッドに押し倒す
海斗
沙耶
海斗
沙耶
俺はニヤリと笑って答えた
海斗
ひとつにするの
海斗
大事なものはひとつにするの
海斗
ギィ…ギィコ…
渡さない
海斗
好きだから
海斗
お兄ちゃん
海斗
ひとつにしてあげる
海斗
ゴト…
海斗
ガバッ!
俺は布団から跳ね起きる
海斗
海斗
海斗
沙耶はすでに居なかった
海斗
罪悪感が見せた夢なのか
海斗
海斗
海斗
そう思っていた
トントン…
沙耶
珍しく沙耶がキッチンに立っている
海斗
クズを通すつもりでいたが
沙耶
海斗
沙耶を目の前にすると罪悪感で押し潰されそうになる
海斗
沙耶
沙耶は顔を真っ赤にしてうつむく
沙耶
海斗
沙耶
海斗
沙耶
海斗
沙耶の言葉に体が氷つく
沙耶
沙耶
海斗
沙耶の言葉を
海斗
拒む事が出来なかった
あの日いらい沙耶にはいっさい手を出していない
沙耶
海斗
沙耶
沙耶
沙耶の愛に恐怖をおぼえたからだ
海斗
海斗
沙耶
海斗
沙耶
海斗
沙耶
海斗
沙耶
何をしでかすか分からない闇を抱えている様な…
海斗
沙耶
沙耶
海斗
沙耶
沙耶
そんな沙耶の様子に
海斗
沙耶
本能が拒絶していた
沙耶
海斗
沙耶が家事をやってくれて楽になったのだが
沙耶
海斗
沙耶
前よりまとわりつかれて困った
沙耶
海斗
沙耶
海斗
沙耶
海斗
沙耶
海斗
沙耶
彼女になったつもりでいるらしい
恵美
俺は激しく拒否したが
海斗
最近知り合った恵美と言う女に強引に押しかけられた
沙耶
恵美
妹の事情は伝えていたのだが
恵美
逆に興味を引いた様だ
沙耶
恵美
沙耶
海斗
恵美
沙耶
海斗
勿論、あの日の事は言ってはいない
恵美
沙耶
恵美
恵美
沙耶
沙耶がそんな事を言ったのは初めてだ
沙耶
恵美
海斗
嫌な予感がした
恵美
海斗
沙耶
恵美
海斗
恵美
恵美も沙耶の言葉に感情がたかぶる
沙耶
海斗
恵美
沙耶
海斗
恵美
沙耶
海斗
恵美
沙耶
恵美
海斗
空気が凍りつく
沙耶
海斗
バッシン!
力まかせに頬を叩く
沙耶
恵美
海斗
恵美
恵美
沙耶
沙耶
沙耶
恵美
海斗
恵美
海斗
恵美
そう吐き捨てて恵美は帰って行った
沙耶
海斗
沙耶の髪をつかみ、引きずる様に部屋に連れていく
沙耶
そのままベッドへ押し倒す
海斗
沙耶
海斗
沙耶
泣き叫び許しを乞う沙耶を
海斗
沙耶
怒りにまかせて蹂躙した
海斗
大好きだから
海斗
一緒にするの
海斗
ギィ…コ
海斗
逃がさない
海斗
ギィ…コ、ギィ…コ
海斗
お兄ちゃん!
海斗
ガバッ!
海斗
沙耶
心配そうに沙耶が覗き込む
海斗
ドン!
沙耶
沙耶を突き飛ばす
海斗
沙耶
海斗
沙耶
夢と現実の沙耶
海斗
沙耶
違う沙耶とは思えなかった
そんな関係がズルズルと半年続いていた、そんなある日
沙耶
海斗
沙耶
沙耶
海斗
手すりの端にカマキリの卵が付いていた
沙耶
沙耶は卵を無表情で見つめている
沙耶
海斗
沙耶
海斗
沙耶
沙耶
海斗
沙耶
沙耶はそう言うと卵をむしり取る
ビリビリ
海斗
沙耶
海斗
沙耶
海斗
沙耶
海斗
沙耶
海斗
今の沙耶は
海斗
沙耶
恐怖の対象でしかなかった
海斗
沙耶
沙耶は服を脱ぎ始める
海斗
沙耶
裸になった沙耶が抱きつい出来た
海斗
沙耶を突き放す
沙耶
沙耶
海斗
沙耶
沙耶
海斗
沙耶
沙耶
海斗
海斗
早く終わりにしたかった
沙耶
海斗
沙耶
背筋に冷たい物が走る
海斗
沙耶
海斗
海斗
沙耶
沙耶
海斗
沙耶
沙耶は泣き疲れていつの間にか眠っていた
沙耶
海斗
ピロリン
海斗
海斗
海斗
海斗
内定とさせて…
海斗
沙耶
海斗
沙耶
海斗
俺はニヤリと笑った
海斗
珍しく沙耶が外で待っていない
海斗
何故か嫌な予感がした
海斗
お帰り!
海斗
いつもと変わらない沙耶の声に俺は安堵した
沙耶
海斗
沙耶
沙耶が俺に皿に持ったカレーを差し出す
海斗
沙耶
沙耶
海斗
沙耶
海斗
震える手でカレーを口に運ぶ
沙耶
沙耶
海斗
俺は胸を撫で下ろす
海斗
放任主義の為か小遣いは多めに貰っいた
沙耶
沙耶
海斗
海斗
沙耶
海斗
沙耶
ひとつにするの
海斗
沙耶
沙耶
海斗
全身から汗が吹きだす
沙耶
食べて
海斗
海斗
海斗
吐き気とめまい、そして
海斗
両目の激痛
食べやすい所から食べたの
海斗
痛みが現実だと突きつける
沙耶の使ってる安定剤と睡眠薬をカレーに混ぜたの
海斗
内定おめでとう
海斗
逃がさない
海斗
食べてひとつにするの
海斗
目玉だけじゃ足りないから
海斗
ギィ…
海斗
ギィ…コ
海斗
ギィ…コ…ギィ…コ
海斗
ギィコ、ギィコ、ギィコ
海斗
ギィコ、ギィコ
海斗
ギィ…ギィコ、ギィコ
ギィコ…
ガキン!
ボキッ!
ゴトン!
ふぅ〜
あっ!お兄ちゃん
明日もカレーでいい?
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