月森 時
ここがあかりちゃんの過去…
久遠 瑞貴
ああ、多分、あかりちゃんが不登校になる前の時間だろうな
久遠 瑞貴
ああ、それにここは
表札を見る
久遠 瑞貴
あかりちゃんの家の前のようだ
月森 時
ひとまずあかりちゃんと会ってみますか…
インターホンを鳴らそうとする
バタン!
月森 時
!
周防 あかり
ぐすっ、
あかりが家を飛び出す
月森 時
(あれは、あかりちゃん!?
久遠 瑞貴
追いかけるぞ!
月森 時
あっいた!
月森 時
(久遠さんは…って隠れてる)
久遠 瑞貴
(上手くやれよ…!)
周防 あかり
ぐすっ、ぐすっ、
月森 時
あかりちゃん、!
周防 あかり
あなたは、月森さん…?
周防 あかり
ごめんね、こんなに見苦しいとこ見せて、
月森 時
ううん、全然いいよ!
月森 時
…何かあったの?
周防 あかり
…
周防 あかり
実は私の両親仲が悪くて、
周防 あかり
家ではずっと喧嘩してて、私は自分の部屋に閉じこもるしかないの…
周防 あかり
で、とうとう限界きちゃって逃げてきたって感じかな、
月森 時
…そうだったんだ、
月森 時
(だから不登校に…)
月森 時
じゃあさ、その気持ち親に伝えてみようよ!
周防 あかり
え?
月森 時
あかりちゃんが嫌だって思ったことは、我慢しなくていいの。
月森 時
両親を見て、好き放題口に出すのは違うって思うかもしれないけど、
月森 時
それとあかりちゃんの気持ちは別。
月森 時
限界が来てるなら、口に出してすっきりしなきゃ!
周防 あかり
でも、私が言っても…
月森 時
大丈夫!
あかりの手を握る
月森 時
私が着いてる!
周防 あかり
月森さん…
周防 あかり
…分かった、私、頑張る!