山野英真
渋谷と篁がすべてのモヤを散らした結果
そこに残っていたのは、ティッシュボックスだった
ただ、そう見えているのは英真だけらしい
渋谷大
山野英真
山野英真
久留間悟
渋谷大
山野英真
鬼王篁
久留間悟
鬼王篁
本田芙蓉
本田芙蓉
本田芙蓉
本田芙蓉
本田芙蓉
鬼王篁
鬼王篁
鬼王篁
久留間悟
渋谷大
山野英真
鬼王篁
本田芙蓉
本田芙蓉
本田芙蓉
山野英真
山野英真
渋谷大
久留間悟
久留間悟
鬼王篁
山野英真
山野英真
本田芙蓉
本田芙蓉
鬼王篁
鬼王篁
久留間悟
久留間悟
久留間悟
久留間悟
久留間悟
渋谷大
渋谷大
山野英真
山野英真
山野英真
鬼王篁
鬼王篁
山野英真
鬼王篁
鬼王篁
鬼王篁
鬼王篁
山野英真
渋谷大
本田芙蓉
本田芙蓉
山野英真
久留間悟
山野英真
山野英真
山野英真
渋谷大
山野英真
山野英真
本田芙蓉
久留間悟
渋谷大
山野英真
山野英真
山野英真
山野英真
山野英真
山野英真
本田芙蓉
本田芙蓉
本田芙蓉
その声に否定は返らない
ただ落ちた沈黙が肯定であることを理解し、空気がその重力を増したあと
英真は静かに唇を噛み、そして再び開いた
山野英真
山野英真
声に、全員の目が英真に集中する
薄く開き、怪異の魂を見つめるその瞳は、ぼんやりと赤く灯っていた
山野英真
山野英真
山野英真
山野英真
制服の上に、滲むように黒い袖が翻る
しゃらりと細い鎖が鳴る音がして、その頭上には透けた王帽が舞い降りていた
夕陽の赤い光がまばゆく平行を射した瞬間
理科棟の屋上であるはずのその場所は、はっきりと閻魔法廷の姿を見せる
鬼王篁
驚愕の声が、それが実体を持ったものであることを知らしめ
その瞬間
山野英真
山野英真
高く鎚を打つ音が響き、法廷は次の瞬間、ガラス細工のように割れ落ちた
同時に、英真が手にしていた怪異の匣も、音を立てて砕け散る
本田芙蓉
床に落ちたはずの破片が硬質な音を立てる前に
サラサラと光に溶けるのを感嘆にも似た呆け声が見届けた
やがて瞳から赤い光が消えた英真の体がふらつき、尻餅をつくと
すべての風景が、ただ夕焼けに染まった空へと戻る
山野英真
とたん、夢見心地になっていた全員の意識も現実へと引き戻された
鬼王篁
鬼王篁
山野英真
疲れ切った様子で座り込んでいる英真を、篁が見返る
しかしそれに威勢よく答えるだけの気力も持ち合わせない様子で
英真は明らかに面倒そうに眉尻を下げた
山野英真
鬼王篁
山野英真
山野英真
山野英真
本当にそれ以外言えることがないのだと言いたげな困惑の表情に
篁もまた戸惑いの表情を見せ、それ以上言葉を見つけることができない
気まずい沈黙にまさに打ち水をするように、本田が乾いた手を打ち鳴らした
本田芙蓉
本田芙蓉
本田芙蓉
本田芙蓉
鬼王篁
山野英真
山野英真
久留間悟
久留間悟
渋谷大
渋谷大
渋谷大
山野英真
渋谷大
山野英真
渋谷大
鬼王篁
久留間悟
久留間悟
久留間悟
山野英真
ちらりと、英真が篁の目を見る
戸惑いと言うよりも、捨てられる不安に苛まれている子犬の目だ
それに思わずヘニャリと表情を緩め、英真は頬を掻いた
山野英真
山野英真
渋谷大
渋谷大
鬼王篁
久留間悟
山野英真
山野英真
山野英真
理由に、腑に落ちたように篁が納得の息を吐く
それはどう見ても不安を払拭された安堵の吐息にしか見えなかったが
篁の口は、わずかに笑んだあとわざとらしく尖って見せた
鬼王篁
山野英真
笑いながらの言葉に、篁は不思議そうに首を傾ぐ
恐らく無自覚に英真を慕っているらしいその姿に渋谷たちまでが
含み笑いを漏らす頃、本田がにこやかに口を開いた
本田芙蓉
本田芙蓉
本田芙蓉
本田芙蓉
山野英真
本田芙蓉
本田芙蓉
渋谷大
久留間悟
山野英真
鬼王篁
ケラケラと笑い、傾いでいく夕陽に背を向けて階段を降りる
その後、オカルト研究会とのいざこざや近所の空き家にまつわる霊など
様々なマジモノと出会い、そのたびに閻魔堂が開かれることになるものの――
今はまだ、それを語る場所はない
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