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コメント
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ああどうしよう、昨日のこと思い出しただけでちっちゃくて華奢な身体をぎゅ〜って抱き締めたくなる。
あの赤くなった顔の可愛さ！
もっといっぱい甘やかして照れさせたい！
Broooock
個人のチャットに飛んできた文章の意味が分からず、まさか、と、パッとグループ名を確認する。
あ、なんて腑抜けた声が出て、そのあとすぐにサーッと頭が真っ白になっていく。
暫く思考停止しちゃって、気が付いて慌てて送信取消しようとした時にはもう、既読は "5" ついちゃってて。
…
やっばい、すごい誤爆した。
……えっこれ、ほんとにやばくない？ぼく。
待ってやばいやばい、これはほんとに冗談じゃないって。
段々頭が今起きたことに追いついて来て、でもそれを受け入れたくない自分がいて、何も考えられなくなってる。
僕だけじゃダメかも、これ。
助けを求めに急いで通知からNakamuの個人チャットへ飛ぶ。
Broooock
Broooock
Nakamu
Nakamu
Broooock
限りなく無理じゃない？ それ、だっていつもと言ってるテンション違うじゃん。
Nakamu
Nakamu
たまに、って確かに言うけど、いつもどんな感じで可愛いって言ってたっけ僕。 えっと、確か｢かわい〜w｣みたいな、そんなノリ？
大丈夫いけるよ、いけるよ僕。Nakamuだっているし。 ね？ 無理だよぉ〜〜〜！！！
シャークん
シャークん
きんとき
きんとき
あ、シャークんに反応されちゃってる。
困惑してるのも可愛い、なんて感想が、余裕ない頭の中に入り込んでくる。
そんな頭をどうにか回して、平然を装って、これでいいのか不安になりながら送信を押す。
Broooock
あれ、でもこれ、僕、自分の恋心、ネタにしてることにならない？
Nakamu
シャークん
きりやん
それって、なんか……
でも、ネタで乗り切れそうだし、悪い方向には全然行ってないし、これで良かったのかな。
なんか胸が痛いはさ、気のせいだよね。
シャークん
こんな「ノリ」1つに一喜一憂してる自分が馬鹿らしい。
誰かがメンバーに｢可愛い｣って言うのなんて、まぁまぁあることだ。
よく言われてるのはスマイルだけど、それが今回はたまたま俺だったってだけ。
分かってるはずなのに心臓がバカみたいに反応してる。
今の顔とか絶対誰にも見られたくないな。
シャークん
いや、心の準備させて欲しい。
平然を装えてそうでよかった。
直接声で聞きたかった、って気もするけど、それだったらきっと動揺してただろうし。長い付き合いなあいつらは、そんな動揺に気付けてしまう。
そう考えると、文面で良かった。本当に。
よりによって、丁度Broooockのこと考えてる時に来るんだ、そんなんズルいって。反則だろ。
というか俺昨日膝枕されてたの？
シャークん
思い出そうにも全然記憶がない。
つい楽しくなっちゃって飲み過ぎたけど、意識あるくらいに留めときゃ良かった。
勿体ないことしちゃったかも。
なんてのを考えながら、ボロを出さないように慎重に、慎重に文字を打ち込んでいく。
ここまで築いてきた関係を、こんな感情一つに掻き乱されたくない。
