高杉
おい、恋夏。
高杉
言っとくけどさっきの、マジだからな。
恋夏
……え?
高杉
ククッ、さっきのだよ。教室で言ったこと。俺、お前のこと好きだっつったろ。もう、忘れたのか??
恋夏
……やめてよ、晋助
高杉
はぁ??なんでだよ。
恋夏
先生の前であんなこと……。それに、私は……
高杉
先生が好き、なんだろ?
高杉
昔は俺のあと、くっついて歩いてきたくせに。
泣けば“晋助”って呼んで、俺の手握ってきたくせにさ。
泣けば“晋助”って呼んで、俺の手握ってきたくせにさ。
高杉
変わっちまったもんだよな
恋夏
それは……昔の話。今は違うじゃない
高杉
じゃあ、今は? 恋夏は、俺のこと、ただの幼馴染って思ってんのか?
恋夏
晋助の阿呆
高杉
は??
恋夏
幼馴染のくせに。私の全部知ってるくせに。
弱いとこ、泣き顔、好きなもの、ぜんぶ知ってるくせに……
弱いとこ、泣き顔、好きなもの、ぜんぶ知ってるくせに……
高杉
ククッ……だから、負けるつもりなんかねぇよ。
恋夏
えっ、ちょ晋助、何いってーー
高杉
例え惚れた相手が先生でも、将来約束されてても――
俺は、俺だけを見させてやる。俺なりのやり方でな
俺は、俺だけを見させてやる。俺なりのやり方でな
高杉
お前が小学校のころ、コレ無くしてたよな??……捨てられなかった。これも、今のお前も。
高杉
なあ、恋夏。たまには俺と一緒に帰れよ。