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リーブラ
ハッ！
リーブラ
…フー、思い出しちゃったなー
リーブラ
せっかく封印したのに…
リーブラ
アイツが昨日来たせいだな
リーブラ
ところで、今時間は…
リーブラ
……
リーブラ
………
リーブラ
…………？
リーブラ
ちょ！時間やば！
リーブラ
リドル先輩との約束の時間に遅れてしまう！
ハーツラビュル寮
リドル
よく来てくれたね
リドル
僕の部屋に案内をしよう
リドル
着いておいで
リーブラ
はい
リドルの部屋
リドル
早速本題に入るが、学園に侵入したあの子はなんだい？
リーブラ
アレは俺たちの末っ子です
リドル
と言う事は…9人兄弟なのかい？
リーブラ
はい…
リーブラ
この先は誰にも話しませんか？
リドル
ああ、約束しよう
リーブラ
では、防音結界を張ります
ﾊﾟﾝｯ
リーブラ
俺たち兄弟は全員違う種族ということは知っていますか？
リドル
知らないよ
リーブラ
俺とアルゲディは人間、デネポラ、アンタレスは獣人、ピスケスは人魚、アクアリウムは爬虫人間、サジタリウスは鬼人、アリエスは、半悪魔
リーブラ
血は繋がっています。父だけ同じです
リドル
複雑だね
リーブラ
父が人間なので俺とアルゲディ以外半分別種族なんですよ
リーブラ
別種族ということもあり、生活の違いですぐに離婚して捨てられました
リーブラ
…まぁ、すぐに里親も見つかりましたが、
リーブラ
実はその里親が研究者だったんです
リーブラ
1日1回血の採取があったぐらいで普通の家庭と変わりません
リーブラ
さて、ここで疑問ですね。血の採取に意味があるのか。確かに研究者には俺たちの血は魅力的です
リーブラ
でも、血の研究なら単純に純血の方が役立つと思います。
リーブラ
では、何の研究か、それは実はその研究者は人造人間を作ってたんですよ。デザイナーベビーみたいなものです
リドル
人造人間…それは可能なのかい？
リーブラ
ええ、可能だからこそあの末っ子が生まれました
リドル
それにいつ気付いたんだい？
リーブラ
…最初は何も思わなかったんですよ
リーブラ
“里親”という事実が嬉しかったから疑わなかったんでしょう
リーブラ
でも、ミドルスクールになると探究心が芽生えあの血はどこに行くのか知りたくなりました。
リーブラ
通気口などを通って調べたんです
リーブラ
そしたら…豆のように小さな塊に血を入れているのがわかりました
リドル
それが人造人間の元だね？
リーブラ
ええ
リーブラ
しかし、成功したのは一体だけです
リーブラ
それでも欠陥はあったんですけどね
リーブラ
里親は欠陥を補う為に俺たちの身体の一部をユニーク魔法で取っていきました。
リドル
そんなユニーク魔法が…
リーブラ
何故俺がどの寮にも選ばれなかったかわかります？
リーブラ
魂があってもそれを留めておける心臓が無いからですよ
リドル
っ！
リーブラ
勿論、心臓は作りましたよ？でも、コレは俺のじゃないので…
リドル
でも馴染んでいるのだろう？
リーブラ
どれだけ馴染んでいても所詮ただの物です
リドル
…そうか
リーブラ
コレが全てです
リドル
…その事は兄弟全員気付いているのかい？
リーブラ
いえ、その事実を知っているのは俺だけです
リーブラ
兄弟には同じく保護された身体の弱い子供で、ある日ドナーが見つかり元気になったと、言ってます
リドル
どうして言わなかったんだい？
リーブラ
混乱させる訳にはいかないでしょう
リーブラ
あの時は幼かったから言えなかったとして、今、里親に裏切られ傷ついてる心を刺激したら壊れかねないですからね
リドル
過保護だね
リーブラ
俺にはあの子達が全てですから
リドル
話してくれてありがとう、お土産にトレイのケーキはどうだい
リーブラ
いえ、グリムがお腹を壊すのでやめておきます
リドル
ふふ、そうかい
リドル
では、また
リーブラ
ええ、また
電車の中でも寝る前のベッドの中でもサクサク快適に。
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