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○○

沙友理、少し軽くなったか?

沙友理

なんや、皮肉ってんねんか

○○

いや、悪意はないんだけどさ

○○

昔こんな風に帰った時より軽く感じてさ

沙友理

それは○○が大きくなったってことや

沙友理

(○○はまだあの時のこと覚えてたんか)

沙友理

(うちが昔迷子になって)

沙友理

(家まで帰れんかったうちをたまたま近くにおった○○が家まで連れてってくれたんよなあ)

沙友理

(あの頃はもう立てへんって言うておんぶしてもらったもんなぁ)

沙友理

(きっとあの頃からうちは○○のこと…)

○○

少しは成長しかんかな

沙友理

そりゃ、してるやろ

沙友理

転校してばっかの時より

沙友理

○○らしい喋り方してんで

○○

俺って喋り方そんな変なのか?

沙友理

なんかちょっと落ち着いてんけど、

沙友理

すぐ突っ込むし、少し言い方乱暴やで

○○

それは…気つけるわ

沙友理

うちは好きやけどな

○○

褒めても何も奢らねーよ?w

沙友理

けちぃ〜…

……

沙友理

なぁ、○○

○○

んー?

沙友理

1個質問してもええ?

○○

うん

沙友理

最近道路とか色々考えててん

○○

うん

沙友理

ふと疑問に思ったんや

沙友理

なんで人は生きてんねんやろって

沙友理

うちはなんで生きてんねんやろって

沙友理

○○、なんでやと思う?

○○

また深い話だな

沙友理

たまに思ったりせーへん?

○○

沙友理はどうしてだと思うの?

沙友理

うちは…分からへんかった…

○○

だろうな

○○

俺にも分からないし、きっと誰にも分からないと思う

沙友理

なにやそれ…

○○

まぁ、ちょっと聞けよ

○○

きっと人はなんで生まれて来たかを知らない

○○

だからそれを知るために俺らは人生があるんじゃないかな?

沙友理

そんなもんなんかなぁ

沙友理

じゃあ、どうやったら見つけられるん?

○○

それは人ぞれぞれだろ?

沙友理

えぇ〜ケチ臭いなぁ

沙友理

教えてーやぁ

○○

(なんか沙友理に頼まれると断れないなぁ)

○○

あくまで俺の場合だぞ?

沙友理

おぉ

○○

俺は自分なりの生き方を貢ぐためだと思う

○○

なにがあっても譲らないものを決めてる芯を通して生きていく。

○○

強いて言うなら美学を持つってことかな

○○

苦しい時も、嬉しい時も、ありたい自分であり続ける。

○○

そうしてればなんで生きてるのかが分かると思うよ

沙友理

っ、、

沙友理

あはは笑笑笑笑

○○

なんで急に笑い出すんだよ

沙友理

いやぁ…語ったなぁ…

○○

やめろ、恥ずかしくなってきた

沙友理

美学を持って生きるって、ええかっこしいな

○○

いいだろうが

○○

たまにはカッコつけても

沙友理

なんか悩んでた事とかどうでもよくなってもうたわ

沙友理

うちも美学きめてやろうかな?
なぁ、○○?

○○

あんまり茶化すな、川に捨てるぞ

沙友理

あ、それは嫌や

○○

だから、あんまり抱え込むな

○○

幼なじみだろ?頼りたい時に頼ればいい

○○

沙友理は頼るのが下手くそだから無理やり頼らせてやる

沙友理

なんや、今日は偉い男前やな

沙友理

でも、ありがとうな

○○

おう

○○

沙友理?

○○

着いたぞ

○○

って、おいおい

すやすやと寝息が聞こえてきた

○○

どんだけ無理してんだよ

○○

仕方ねぇ、運んでやるか

インターホンを鳴らす

「はーい?」

○○

沙友理さん連れてきました

蓮加

あ、お姉ちゃん?

○○

?!

蓮加

あ、遅れました、妹の蓮加です

○○

沙友理、妹居たんですね

蓮加

クラスメイトかなんかですか?

○○

ざっくり言うと幼なじみです

蓮加

なるほど、、

蓮加

わざわざ連れてきてもらってすいません

蓮加

こっちです

○○

あ、失礼します

……

○○

!?!?

そこには俺の知らない沙友理の家族がいた

○○

突然すいません、、

「連れてきてもらってありがとうございます」

母らしき人から声をかけられた

○○

い、いえ…

俺が引き攣るような顔をしてると…

何かを察したように

「この後少しお話いいですか?」

○○

沙友理を部屋に置いたら直ぐに戻ります

沙友理を運び終えるとその女性と話が始まった…

…………

話が終わり、沙友理の部屋へ荷物を置きに行く

○○

沙友理、お前も大変だったんだな

すやすやと眠る彼女へ聞こえていないと分かりながらも話を続ける

○○

俺の知ってる沙友理はいつも頑張ってたんだな…

松村沙友理

小学校に入る前、父と母が離婚し母親に引き取られた

女手一つで育てられた沙友理は順調に成長し、

母が小学生の頃再開したが、その翌年に次は母が事故で亡くなる。

そうして現在はその義父と今の母親が再婚し、その間に妹の蓮加が生まれた

○○

お前の母さんが言ってたよ

○○

あの子はいつも明るいけれど、
どこか無理してるって

○○

あくまで俺の想像にすぎないけど

○○

もう血の繋がった親はいない、そして父と母と呼ぶ他人にその2人の血が通った妹

○○

どこかでお前は自分がここにいる事の不自然さを感じて、人に受け入れてもらうためにそんなに無理してたんだろ

○○

自分が誰かに必要としてもらうために

………

沙友理の机の上に写真立てがあるのを見つける

そこには、△△と麻衣、 そして俺と沙友理の幼き頃の写真があった

○○

ずっと苦しかったのに気づいてやれなくてごめんな

○○

一つだけ言っとく

○○

お前はこの世界に不要なんかじゃない。
俺には沙友理が必要だし、居なきゃ困るよ

○○

だから、自分がどうでもいいなんて言うなよ、俺にはどうしても沙友理が必要だ、それは麻衣だって△△だって絵梨花だって一緒だよ

○○

って聞いてるわけないか

○○

少しはこいつが頼れるように頑張らないとな

○○

じゃ、また明日な

バタン

ドアが閉まる

沙友理

(全部聞いてたわ…)

沙友理

(女の子泣かすとか最低やで…)

沙友理

(○○のあほ……)

沙友理

(ありがとう…)

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