TellerNovel

テラーノベル

アプリでサクサク楽しめる

テラーノベル(Teller Novel)

タイトル、作家名、タグで検索

ストーリーを書く

前川美月

暗くなるの、早いね

高橋恭平

だな

ダメだ、うまく話せない。

高橋恭平

…俺、海が怖いんだ

前川美月

えっ?

予想もしなかった言葉にびっくりした。

高橋恭平

見た目は綺麗で、泳いだりするのは楽しい。

高橋恭平

でも溺れたり、流されたり

高橋恭平

見た目からは想像もつかない恐怖が待ってるから

前川美月

そっか、…

高橋恭平

ちょっと歩かないか?

前川美月

うん、

私の少し前で歩く恭平の背中がとても愛おしい

高橋恭平

なぁ、

突然恭平が止まるから私も距離を保ちながら止まった

高橋恭平

俺さ、美月の作ったオムライス好きなんだ

背中を向けているから殺すチャンスなのに

前川美月

うん、

ナイフを握った手が一向に動かない。

高橋恭平

だからさ、また作ってくれるか?

寒さのせいだろう。声が震えている

前川美月

もちろん

その願いはもう…

高橋恭平

俺さ人生で一回はバンジージャンプしてみたかったんだ。一緒に行ってくれるか?

ダメ、泣かない。

前川美月

もちろん

もういっそ、見張りたちを殺して2人で逃げ出そうか

高橋恭平

…なんで殺し屋、やろうと思ったんだ?

突然の質問に、ナイフを持っていた手を下ろしてしまう。

前川美月

えっ?

高橋恭平

ちょっと気になってな

ここは腹を割って話そう。そう思った。

前川美月

私ね、小さい頃から警察官になることが夢だったの

前川美月

悪い人を捕まえて、いろんな人のために働く。

前川美月

そんなかっこいい仕事に憧れてた

前川美月

でも私が高校生になったある日、お父さんがいなくなったの

前川美月

警察は何も捜査してくれなかった。

前川美月

なんで捜査してくれないのか、私は警察が嫌いになった。

前川美月

その理由は自分で調べてわかったの。

前川美月

殺し屋に殺されたからってね

前川美月

お父さん、借金抱えてたみたいで

前川美月

悪い人からお金借りて返せなくて殺し屋に殺された。

前川美月

電話履歴に番号が残ってて分かったんだけど

前川美月

自分の父親を殺した人じゃなくて、

前川美月

そこ人を捕まえてくれない警察に腹が立ったの。

前川美月

だから復讐のために殺し屋になって、

前川美月

殺し屋に家族を殺された痛みを味わらせてやろうと思った。

前川美月

今思えばその時の自分がちっぽけだなって思う。

高橋恭平

そっか、

前川美月

でも悪い人を退治する(殺す)。

前川美月

警察とはちょっと違うけど、やってることはほぼ一緒だし

前川美月

やりがいは感じてる。

高橋恭平

うん

前川美月

でもならなきゃよかったなって、1度だけ思ったことがある

前川美月

初めて自分のしてることについて考えた

前川美月

よく考えたらほぼブラック企業みたいなものだったの

前川美月

ちゃんと成果出せなかったら殺されるし

前川美月

やめた人たちみんな殺されてるし

やっぱりやめよう。私には殺せない。

2人で死んだ方が、

高橋恭平

じゃあ美月はまだやめてないんだね、殺し屋

恭平が振り向いた。

前川美月

え?

ナイフを持っていることがバレるのに、隠そうと思えなかった

高橋恭平

だってやめたら殺されるんだろ?

裏切りの影に愛を探して

作品ページ作品ページ
次の話を読む

この作品はいかがでしたか?

14

コメント

1

ユーザー
チャット小説はテラーノベルアプリをインストール
テラーノベルのスクリーンショット
テラーノベル

電車の中でも寝る前のベッドの中でもサクサク快適に。
もっと読みたい!がどんどんみつかる。
「読んで」「書いて」毎日が楽しくなる小説アプリをダウンロードしよう。

Apple StoreGoogle Play Store
本棚

ホーム

本棚

検索

ストーリーを書く
本棚

通知

本棚

本棚