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実在しない人が 現実になればいいのに と思いますね。
ずっと素敵な恋人が欲しかった
多くは望まないから
私だけを見てくれて
抱きしめてくれる人が欲しかった
思春期に入り
周りも自分も意識し始め
そんなことは無理だと知った
女子は特に成長も早く、
小学校高学年からすでに
可愛い子は可愛いとわかっていた
残念ながら私は可愛くない方
中学生にもなると
周りにカップルが現れ始める
私がチマチマと距離を詰めていた人は
中学で現れた可愛い子の彼氏になった
私は、失恋した
しかも、その子にバレてしまった
「あいつミカの彼氏狙ってたらしいよ」
「あの顔で?w」
「身の程知らずってやつじゃん」
こんな時王子様がいたらなぁ
そんな人が現れることを考えたけど
虚しくなるだけだった
昼間の彼みたいな人が
実際にいたらなぁ
「そしたらどうなるかなぁ」
ただの好奇心だった
私が作り出したんだから
私が欲しい言葉を全部与えてくれる
最初は虚しかったけど
私には彼しかいなかった
まさか、恋をしてしまうなんて
全て1人芝居で
彼にはカンジョウなんてないのに
嬉しく思うのは何故だろうか
なんでも言ってくれるし
なんでも聞いてくれる
でも、名前は呼んでくれない
私も呼べない
そして、1番欲しかった言葉
「守るよ」
どうしても貰えない
1番欲しいもの
元から無理だったんだ
幻想に恋をするなんて
「普通の」恋人のように
抱擁も交わせない
抱きしめても
そこに体温や感触なんてない
結婚もできない
でも、いつまでも私には彼しかいない
理想の表れである彼を超える人なんていないから
叶わない恋に恋をした