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あの日曜日から、悩んでいる事がある。
それは、お風呂上がりに若井が上裸で部屋を歩き回ること。
梅雨もそろそろ終わり、夏になる頃で暑いのは分かるけど、本当に目のやり場に困っている。
運動部で鍛え上げられた程よい筋肉に、スラッと伸びた手足。 ぼくとは全然違う。
若井の事を見てドキドキするのは、最初は憧れなのか、とか色々考えてたけど、正直もうよく分からない。
大森
なんか、最近ため息を付くことが多い気がする。
ボーとする事も増え、全然授業に身が入らない。
気付いたら4時限目が終わり、お昼ご飯の時間になった。
ぼくは購買に寄ってから、屋上に出た。
大森
ここは最近見つけたぼくのお気に入りの場所。 天気がいい日は、購買でパンを買ってココに来る。
ガチャッ
若井
ぼくがひと口パンを頬張った瞬間、屋上のドアが開き、聞き馴染みのある声が聞こえた。
大森
若井
若井はヘラッと笑いながら、パンと牛乳を持ってぼくの隣に座った。
大森
若井
大森
ぼくはもうひと口、パンを頬張る。
若井
大森
ぼく以外にも友達沢山居るじゃん、と言いかけたけど、ぐっと飲み込む。 沢山居る友達の中から、若井がぼくを選んでくれたんだから素直に喜ばなきゃ。
若井
大森
好きな場所を若井と共有出来て嬉しくなる。
なんだかとっても不思議な気持ちになった。