主
主
主
主
主
主
主
主
主
主
主
主
主
主
主
主
主
主
イタ王くんが現代に迷い込む
主
主
※政治的意図一切なし
なんでもいい方おすすめ
※腐にする予定はないですが、主が腐女子なので、そのような表現があるかもしれません…(その時はごめんなさい)
ドンッドンッ
ドンッドンッ
イタ王
イタ王
扉の奥からは物音ひとつしない
どうして?
数時間前まで仲間だったはずの仲間が
目の前にいるはずなのに
物音ひとつしない
イタ王
見知らぬホテルの一室
どこかも分からない
どこの国にいるかも分からない
そんな牢獄に、ioは閉じ込められた
数時間、ずっと鍵が閉まった扉を叩き続けた
目の前にいる、仲間に少しの希望を託し
だけど、もう終わったのだ
イタ王
諦めた方が早いのかもしれない
きっと助けも来ない
イタ王
近くのテレビをつける
砂嵐
近くのラジオをつける
雑音
ioは、もう死ぬのだろうか
いや
殺されるのだ
連合国に
また
ナチと日帝に迷惑をかけてしまう
こんなioでごめんなさい
弱くてごめんなさい
きっと届かないのに
何度も何度も
頭の中で連呼する
なんだろう
もう考えるのが疲れてきた
目を閉じ、自分の思い出に浸る
ioは、ナチの瞳が好きだった
吸い込まれるような
エメラルドグリーンみたいな瞳
ずっと見てられたし
あの瞳を見たら、すぐに安心できた
ioは、日帝の瞳が好きだった
ioまで燃え上がるような
赤色の炎
自信に満ち、情熱的な赤
また、あの二人の瞳を見つめたい
だけど、きっともう会えない
ioは、最後にもう一度
扉の前にいる元仲間に話しかける
イタ王
イタ王
反応は無い
それはそうだ
敵なのだから
なぜこうなったのだろうか
数時間前の記憶を辿る
イタ王
イタ王
イタ王
王
王
王
王
王
王
王
イタ王
王
王
王
王
イタ王
イタ王
王
王
王
イタ王
王
王
王
王
王
イタ王
王
王
王
王
王
王
ioはずっと一人ぼっちだった
第一次世界大戦の時も
ずーっと
だけど、枢軸国に入って
初めて友達ができた
ナチと日帝
ナチは、ioの弱さに呆れながらも
心配してくれたし、助けてくれた
日帝は、遠い同盟国だけど
こんなioにも優しくしてくれたし
ioの文化を素晴らしいと褒めてくれた
大好きなioの友達を馬鹿にされ、
頭に血が上って
イタ王
イタ王
イタ王
王様に掴みかかろうとしてしまった
王
王
そしたら、周りにいた軍隊がやってきて
暴れるioを掴んで
知らない場所に連れていった
ああ
初めて出来た友達を
裏切ることになるなんて
なんて哀れなんだ
イタ王
ナチに
裏切り者って思われるのかな
日帝に
哀れな国って思われるのかな
きっともう会えないであろう2人を思って
何度も何度も
頭の中で連呼する
会いたい
会いたい
会いたい
イタ王
涙が出そうなのをグッと堪える
イタ王
イタ王
2人の名前を発した瞬間
目の前がチカチカ光り出す
イタ王
その眩しさに
ioは意識を離した
主
主
主
主
主
主
主
主
主
主
主
主
主
主
Thank you for reading!!
コメント
2件
表紙すこすこのすこですし、ストーリー神ってるし、尊かったのでフォロー失礼します!