黄side
目が覚めると何かに包まれている感覚
あーこの匂い
黄
大好きな大好きな人の匂いだ
でも僕はなんでここにいるのか 分からなかった、昨日の夜は青さんと アフターでホテルに行ってお話してたはず
途中から眠くなってきちゃって
そこからの記憶が無い
自分で帰ってきたとは到底思えないし 青さんが送ってくれたとも思えない
桃くんが迎え来た......???
そう考えた瞬間 不安が頭を支配し手足が震えてきた
バレたってこと?
約束破っちゃったから 別れ話されるってこと?
考えたくもないことが どんどんと思いついてしまう
悪いのは僕なのに
桃
桃くんが起きると僕はもう桃くんの 腕の中にはいなかった
ベッドから降りる桃くんを横目に 僕は重い体をやっと起こした
桃くんはベッド横にある椅子に座り 僕の方を見つめた
桃
彼との時間が久々にできたと思ったら 別れ話をされる
自業自得なのに目尻が熱くなるのを感じた
黄
もう桃くんの顔を見ることも 出来なくて俯いていたら 自分の手に涙が落ちたことに気づく
恐怖と不安で頭が支配されて 息がしずらくなってきた
黄
黄
黄
桃
桃
黄
桃
黄
桃くんが対応してくれたから 直ぐに僕の過呼吸は治った
どうしてそんなに優しいの
もう優しくしないでよ そんな目で僕を見ないでよ
桃
桃
なんで桃くんが謝るの?
謝らなきゃ行けないのは僕なのに
そんな言葉は喉に詰まって 口から出ることはなかった
桃
そう言い桃くんは僕を真っ直ぐ見つめた
もう断れなくてゆっくり頷く
僕と桃くんの別れのタイムリミットが 近ずいて来ているんだなと実感する
桃
黄
聞かれるとは分かっていたけど 実際言葉にされると、、、。
桃
ホストのことはバレてもしょうがないと 思っていたのになんで、なんで 体売ってることまでバレた?? 誰にも言ってないのに
黄
言えない言えない言えない
彼氏を目の前にして 体売ってお金稼いでたなんて 言えるはずがない
桃
黄
でも "信じるから" その言葉はあまりにも重くて
これ以上裏切りたくない どうせ別れるなら素直に話したい と思った
黄
桃
桃
桃
そう言って桃くんは僕の頭を 優しく撫でた
なんで?
黄
桃
桃
黄
桃
黄
なんで僕じゃなくて自分に 怒っているのか分からない
約束を破った挙句 体を売ってまでお金を稼いだのは僕
こんなの悪いの僕以外ないのに
桃
桃
桃くんはそう言って深々と頭を下げた
黄
黄
桃くんを裏切ってしまった罪悪感と 桃くんに謝らせてしまった罪悪感が
一気に押し寄せてきて涙が止まらない
桃
桃
僕はもう振られる
その覚悟はとっくに出来ていた
初めての彼氏が桃くんで良かったなぁ
なんて思いながら自分の拳だけを ただひたすら見つめることしか僕には 出来なかった
桃
黄
『黄はどうしたい?』 そのあまりにも予想外の言葉は 僕の頭を簡単に混乱させた
別れる以外に選択肢は あるのだろうか
希望は、あるのだろうか
まだ付き合っていてもいいのだろうか
桃
桃
桃
僕が口を開く前に そうはっきりと言った桃くん
久々に聞いた桃くんからの『好き』 1番聞きたかった言葉
黄
黄
黄
黄
黄
黄
涙と一緒に出る言葉
ずっとずっと桃くんに言いたかった言葉
そっと抱きしめてくれた体温は 温かくて幸せだった
黄
黄
『ごめんなさい、ごめんなさい』 と何回も何回も謝った
桃
そう言った桃くんは僕の頬に 手を当てながら
そっと口付けをした
黄
桃
桃
そう言いながらギシッと音を鳴らして ベッドに乗り僕を押し倒す桃くん
あぁ、幸せだ
大好きな人にこれから抱いてもらえる
黄
桃
黄
桃
黄
桃
黄
桃
黄
黄
桃
黄
桃
♡
腰の痛みで目が覚めると
僕も桃くんも服は服を着ないまま
抱き合って寝ていたらしい
好きな人に愛してもらえることが
どれだけ幸せなことなのか
知ることが出来た
この腰の痛みさえ愛おしく感じてしまう
こんな僕で桃くんは本当にいいのだろうか
もっといい人がいるのでは無いだろうか
そう思いつつも僕を拾って 愛してくれた人の言葉を信じたいと 心から思った
まだ寝ている桃くんとそっと
黄
唇を重ねた
黄
すると布団から手が伸びてきて すっぽり桃くんの腕の中で
桃
黄
桃
桃
するとすぐそこのタンスから 何やら小さな箱を取り出す桃くん
桃
桃
桃
桃
黄
箱を開くと中からはキラキラと輝く ネックレス
それに見惚れていると 俺が付けるね とネックレスを手に僕の首へ
黄
桃
桃くんのもの とでも言ってるような そのネックレスが嬉しかった
黄
黄
桃
あれから桃くんは本当に24時前には 帰ってくるようになった
しかも 俺の店遊びに来ていいよ って 言ってくれて時々お邪魔してる
と言ってももちろん僕がいるのは裏
僕が行って迷惑じゃないの って 聞いたら俺No.1になったから
優遇してくれるって言うから....
そんな形で僕は桃くんのNo.1を 知り驚いたのはふたりの秘密
裏にいる時は表の桃くんが気になって こっそり見てしまう
可愛い女の子たちを相手ににこにこ している桃くんを見るといっつも 嫉妬しちゃうから辞めようとは 思ってるんだけどね
桃
.
黄
裏にひょこっと顔を出してくれた 桃くん、今日はもう終わりなのかな
桃
桃
黄
桃
桃
そんなキザなセリフを言いながら 僕の手を取る桃くん
黄
桃
大好きだよ桃くん
黄
桃
end
無事完結!
お待たせしましたー👏🏻👏🏻
こっちもR入るから フォロワーさん限定にしようかなって
検討中꒰´ᴗ ·̫ ᴗก̀꒱
👋🏻
コメント
6件
永遠に桃指名っていつも桃くんって呼んでる分ドキッでした!