テラーノベル
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バカガキが風邪を拗らせているらしく、EBEの撮影後、俺が様子を見に行くことになった。
しろせんせー
エレベーターで1人、ぼーっと考える。
しろせんせー
色々と考えていると、いつの間にか目的の階へ着いていた。
りぃちょとのメッセージの履歴をみて部屋番を確認しながら、りぃちょの部屋の前まで歩く。
しろせんせー
インターホンを押し、少し待つと、華奢な女の子が出てきた。
女の子
女の子
小声で呟いた言葉を、俺は聞き逃さなかった。
しろせんせー
しろせんせー
女の子
精一杯の笑顔を作って、そう言ったつもりだった。
でも、溢れる涙を抑えることが出来ていなくて。
あいつが女好きのヤリチンなことなんて、分かっていたはずだったのに
しろせんせー
女の子
彼女がなにか叫んでいたのはわかっていたけど、逃げ出してしまった。
外は雨が降っていて、どんどん身体が冷えていく
当然、傘なんて持ってきていなかった。
しろせんせー
しろせんせー
りぃちょのために買った、スポーツドリンクや冷えピタが入ったコンビニ袋を握りしめた。
しばらくその場で蹲っていると、後ろから誰かが走ってくるような足音が聞こえてきた。
振り向くと寝巻きのまま、傘もささずに走ってくるりぃちょが見えた。
りぃちょ
しろせんせー
りぃちょ
俺の言葉を無視して、大きく息を吸って
りぃちょ
俺の隣に座り込むなり、息切れをしながらそういった。
しろせんせー
しろせんせー
しろせんせー
りぃちょ
しろせんせー
いや、俺ほんまにバカやんけ…
りぃちょ
しろせんせー
しろせんせー
りぃちょ
しろせんせー
バカは風邪に気づかんって、どっかで聞いたな……
りぃちょ
しろせんせー
りぃちょ
しろせんせー
りぃちょの熱い手を握って、2人で歩き出した。
コメント
1件
...ははははは 良い話だ!