彰人
瑞希
瑞希
彰人
痛いとこ突くなぁ… そんなとこも、お姉ちゃん譲りだね。
瑞希
適当な言葉を返す。 こんな言葉を君は、見抜いて… ボクを救ってくれるんじゃって… 期待していた。
彰人
彰人
何かが壊れた気がした。 似合ってる、じゃなくて… もっと違う… 『俺は、前の方が好きだよ』 とか、今のボクを肯定するんじゃなくて… いつものボクを肯定して欲しかった。
瑞希
此処に居るのが居た堪れなくなって、 何時もの屋上に向かった。
彰人
瑞希
廊下を歩いている人が、 ボクの姿を見て、 驚いた様な顔をしていた。
杏
瑞希
瑞希
イメチェンしたんだ!
瑞希
軽薄な言葉がスラスラと、 口から飛び出す。
杏
杏
杏
杏
楽しんでる姿が…
瑞希
何で杏は涙目なんだろう。 そして、 ボクは何で泣いてるんだろう。
、
、
、
、
心無い声が、脳を刺激した。
杏
杏
瑞希の自由でしょ?
瑞希
杏がボクの味方って事は分かる。 けど… 嫌なんだ。 皆に迷惑、掛けてるから… 自分が、男子の服装をしても… 罪なんだ…
瑞希
気付いたら、逃げ出していた。
瑞希
どんなボクでも、愛して欲しい… そんな願いは壊された。
類
瑞希
ダメだ、こんな顔見せちゃ。 ボクは笑っていないと… 迷惑掛けちゃう…
類
瑞希
類
瑞希
リボン…付けたい。 髪を短くしたって、 ピンとか、ハーフアップぐらいは出来る…
瑞希
瑞希
類
類
類
瑞希
瑞希
反論が見付からなかった。 類は正論を言ったし… けど、ボクのは嫌だった。 今迄、言われてきた事を思い出して… 何で自分を貫けなかったんだろうって…
瑞希
瑞希
類
瑞希に、セカイに呼ばれた。
瑞希
瑞希
瑞希
今更、何なんだろうって思った。 嘘なんか吐かずに、 始めから言っていれば… こんな態度取らなかったのに。
絵名
ほんとに無理だった。 そう思ってしまう、自分が。 だから、言った。
絵名
絵名
絵名
瑞希を傷付けるのは、 始めから分かっていた。 けど… あんな酷いことを言ったのに… あっさりと許されるのは嫌で…
瑞希
もういっその事… 許されなくても良いと思った。 此の儘、お互いに嫌い合って… 其の儘、お互いを忘れられる様に… 私は悪者を演じようと思った。
絵名
絵名
駄目だった。 絵名は許してくれなかった。 だったら… やっぱり、可愛いものは辞めよう。 だって、絵名が…
瑞希
服はあげるとして…
瑞希
寧々ちゃん?
瑞希
ボクは、まふゆに服をあげて… リボンとかは、 寧々ちゃんにあげることにした。