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1件

最高すぎる、、、!続き早く見たいです!
花梨
148
ある日の昼下がり。 珍しく、科捜研の空気は少し穏やかだった。
高木刑事
資料をめくっていた深緒が顔を上げる。
松田深緒
声の主は高木だった。
高木刑事
その言葉に、深緒の手がぴたりと止まる。
松田深緒
高木刑事
高木は苦笑する。
高木刑事
数秒の沈黙。それから深緒は静かに立ち上がった。
松田深緒
高木刑事
そのやり取りを、コナンは少し離れた場所から見ていた。
“爆発物”
その単語を聞いた瞬間、深緒の表情が僅かに強張ったことも。
現場は、半分取り壊された古い雑居ビルだった。
規制線。慌ただしく動く警察官たち。
モブ
モブ
深緒は白手袋を嵌めながら周囲を見回す。
松田深緒
江戸川コナン
返事は軽い。でも、コナンの目は鋭かった。 警察の動きが妙に慌ただしい。
その時。
モブ
上階から声。直後、無線が荒れる。
モブ
”ピッ“ 小さな電子音。その瞬間。
深緒の全身から血の気が引いた。
松田深緒
轟音。爆風。 窓ガラスが砕け散る。世界が揺れた。
松田深緒
耳鳴り。熱。白煙。
深緒の視界が、3年前へ引きずり戻される。 燃え盛る観覧車。 電話越しの兄の声。
『……深緒』『ごめんな』
松田深緒
呼吸が止まる。 閃光。爆発。
松田深緒
頭を抱えてしゃがみ込んだ。周囲がざわめく。
佐藤刑事
先輩
でも、声が遠い。息が吸えない。苦しい。
松田深緒
身体が震える。 視界が滲む。 その時。
高木刑事
誰かの叫び声。はっと顔を上げる。
煙の向こうへ、小さな背中が走っていく。
松田深緒
声が掠れる。 行くな。その先は、、。
でも、コナンは止まらなかった。
松田深緒
深緒は震える足で立ち上がる。 怖い。 今も、爆発音だけで頭がおかしくなりそうなのに。
それでも。
松田深緒
煙の中へ飛び込んだ。
崩れた通路。熱気。煙。 その奥で
江戸川コナン
コナンが、倒れてきた鉄骨を押さえていた。下には、逃げ遅れた子供。
松田深緒
深緒は駆け寄る。 鉄骨へ足を掛け、体重をずらす。
松田深緒
江戸川コナン
松田深緒
コナンが子供を抱える。 その瞬間。 ミシ、と天井が軋んだ。 深緒が舌打ちする。
松田深緒
崩れる…。 咄嗟に、深緒はコナンを突き飛ばした。 直後
ガンッ!!
鉄骨が落下する。
江戸川コナン
煙が舞う。しばらくして
松田深緒
煙の中から、深緒がふらつきながら出てきた。額から血が流れている。
江戸川コナン
松田深緒
そう言った瞬間。深緒はコナンの胸ぐらを掴んだ。
江戸川コナン
江戸川コナン
松田深緒
江戸川コナン
松田深緒
呼吸が乱れる。涙が滲む。
松田深緒
松田深緒
コナンが黙る。深緒の手が震えていた。
松田深緒
怒鳴ってるのに、その声はひどく怯えていた。 コナンは少し目を伏せる。
江戸川コナン
深緒はゆっくり、コナンから手を離した。それから、力が抜けるように座り込む。
松田深緒
ぽつり。
松田深緒
その声は、ひどく弱かった。
現場の騒ぎもようやく落ち着き、深緒は壁にもたれたまま座っていた。 額には小さな包帯。 煙を吸ったせいか、まだ少し呼吸が浅い。
佐藤刑事
佐藤がしゃがみ込む。
松田深緒
佐藤刑事
呆れた声。深緒は苦笑した。
佐藤刑事
佐藤刑事
佐藤刑事
佐藤刑事は、深緒を見ているようでどこか遠くを見ているような、そんな目をして言った。
深緒は目を見開き、少し微笑んだ。
松田深緒
佐藤刑事
少し離れた場所で、高木がコナンに礼を言っている。 けれど、コナンの視線はずっと深緒へ向いていた。
さっきの叫び声。震えていた手。 『死なないでよ』 あの声が、頭から離れない。
深緒は視線に気づくと、小さく手を振った。
松田深緒
江戸川コナン
松田深緒
そう言って立ち上がる。少しふらついた。
江戸川コナン
コナンが反射的に手を伸ばす。深緒は苦笑した。
松田深緒
江戸川コナン
松田深緒
江戸川コナン
珍しく棘のある返し。
深緒は少し目を丸くして、それから小さく笑った。
松田深緒
江戸川コナン
松田深緒
江戸川コナン
松田深緒
松田深緒
その笑顔が、少し弱い。
江戸川コナン
松田深緒
江戸川コナン
松田深緒
江戸川コナン
松田深緒
松田深緒
その言葉に、コナンが少し瞬く。
江戸川コナン
松田深緒
深緒は何気なく返す。
松田深緒
その言い方が、妙に引っかかった。
松田深緒
深緒はそれ以上説明しなかった。
松田深緒
江戸川コナン
松田深緒
深緒は少し笑って、軽く手を振った。
部屋に入ると、静寂が迎えた。 深緒は鍵を閉め、大きく息を吐く。
松田深緒
一気に力が抜けた。ソファへ倒れ込む。 静かな部屋。 瞼を閉じると、嫌でも蘇る。
赤い観覧車。爆発音。
『……深緒』『ごめんな』
松田深緒
深緒は額を押さえる。まだ耳の奥で、爆発音が鳴っている気がした。
松田深緒
小さく呟く。 気を逸らすように立ち上がり、キッチンへ向かった。 マグカップを二つ並べ、コーヒーを淹れる。
その時、ふと時計が目に入った。
松田深緒
ぽつり。 少し考えて、それから苦笑する。
松田深緒
しばらくして “ピンポーン” チャイムが鳴る。
玄関へ向かいドアを開けた。
ガチャ…
松田深緒
少しだけ、柔らかく笑う。
そして、その名を呼ぶ…
松田深緒