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カティアは女王様

カティアは女王様

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カティアは女王様

♥

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2020年05月15日

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1759年。

こことは違う世界。

そこで今回は婚活パーティーが開かれる。

王家である者のところへ。

カティア

はぁ……はぁ……。

???部屋

お母様

カティア。遅いじゃない。

カティア

………。

お父様

まぁ、間に合ったんだし、いいじゃないか。

お父様

さぁ、カティア。

お父様

今回は婚活パーティーだ。

お父様

くれぐれも失礼のないようにな。

カティア

わかってるよっ…。

お母様

カティアッ。

お父様

まぁ、そう怒らないで。

お父様

いいかい?我が王家に相応しいと思った人を選ぶんだよ。

お父様

けど、カティアには沢山の男性がくるから、選ぶ暇なんてないとは思う。

お父様

落ち着いたら一人一人話してみるといいよ。

カティア

うん。

お母様

カティア……。

お母様

今回くらい礼儀正しくなさいっ。

カティア

……………。

お父様

カティア。返事は?

カティア

………………はい。

お父様

うん。いいね。

執事

皆様、そろそろお時間です。

お父様

じゃ、行こうか。

お父様

カティア。真ん中に来なさい。

カティア

はい。

お母様

いきましょう。

カティア

はい。

トス。トス。トス。トス。 トス。トス。トス。トス。

目の前に扉がある。 その扉を執事がゆっくり開けてくれる。

ギィィィィィ……。

観客の皆

おおおおおー!!

観客の皆

ピューーー!

カティア

(……………………)

お母様

カティアッ。手を振りなさいっ。

カティア

……ふん……。

私は無理やり笑って手を振る。

観客の皆

おおお!!カティア様が笑ったぞ!

観客の皆

おおおおお………!!

お父様

皆、集まってくれてありがとう。

お父様

今回は我が王家に関わる婚約パーティーだ。

お父様

その他の婚活も許す。

お父様

さぁ、今日は楽しんでくれ

観客の皆

ぴゅー!ぴゅー!

ガヤガヤガヤガヤ………

カティア

…………。

カティア

私、帰る。

部屋の中。

お母様

カティアッ。

お母様

待ちなさいっ。

カティア

……………。

お母様

カティアッ!!

私は驚き、立ち止まる。

カティア

………。

お母様

今回のパーティーはあなたの為に開いたのよ!

お母様

私の思いを踏みにじって、国の未来も考えずに皆の期待も無視して恥ずかしくないの!?

カティア

………さい。

お母様

っ?

カティア

うるさいっ!

カティア

国のことならお父様とお母様がやるでしょ!?

カティア

それに兵隊なら兵士長が管理してるし、料理だって他の人が作ってくれるし、服だって買ってきてくれる!

カティア

私なんてこの国に必要とされてないし、私も自由のないこの国が嫌い!

トストストストスッ!

お母様

カティアッ!

お母様

待ちなさい!

お父様

カティア………。

カティア

皆嫌い………。

ガチャリ。

妹の部屋。

カティア

………。

カティ

お姉様。また喧嘩したの?

カティ

でもいいなぁ~婚活パーティー。

カティ

私にはまだ早いって、お父様とお母様は開いてくれないんだよ?

カティア

…………あっ。

カティ

ん?

カティア

だったらさ、カティが私の代わりやってよ!

カティ

ええっ!?

カティア

髪型を変えれば私に瓜二つだし、いける!

カティ

たしかに、私も婚活したかったしなぁ……。

カティア

(それにカティは自由が許されてるし)

カティア(カティ)

ねぇ………これ、ほんとに大丈夫かな………?

カティ(カティア)

大丈夫だよっ。

カティ(カティア)

よし。私にそっくり。

カティア(カティ)

うーん………やっぱりやめようかな……。

カティ(カティア)

ここまできたらだめっ!

カティア(カティ)

えええ………。

カティ(カティア)

じゃあねー♪

カティ(カティア)

婚活、楽しみなよ~。

私は窓から飛び降りて着地する。

下には受け止める人がいた。

カティ(カティア)

よしっ♪

護衛

お待ちしてました。

護衛

ですが、今回のことは隠密に……。

カティ(カティア)

するよ。

護衛

ということで……。

護衛から剣を渡された。

カティ(カティア)

えっ…?

護衛

私と剣の練習をしてもらいます。

カティ(カティア)

な、なんでっ!?

護衛

カティ様は自由を許されてます。

護衛

その代わり、自分の身は自分で守らなくてはなりません。

カティ(カティア)

……………。

護衛

さっ。やりましょう。

カティ(カティア)

………わかった。

護衛

カティア様。そのお召し物で?

カティ(カティア)

これしかないんだから仕方がないでしょ。

護衛

わかりました。

護衛

カティア様。いや、カティ様。

護衛

剣を構えて。

カティ(カティア)

(木刀か……)

カティ(カティア)

(握ったことない…)

護衛

……握り方がなっておりませんな。

護衛

せっかくなので、カティ様と一緒の立ち方を伝授します。

カティ(カティア)

……うん。

護衛

では、私を同じ握り方をしてください。

護衛

しっかり力を入れるように…。

ぎゅっ。

護衛

どんな攻撃でもいいです。私に攻撃してください。

カティ(カティア)

えっ?いいの?

護衛

訓練ですから。

護衛

では、はじめ!

ぶんっ!

ガコンッ!

護衛

遅い。

カティ(カティア)

…………。

護衛

やる気はありますか?

カティ(カティア)

あ、あるよ……。

護衛

……………。

護衛

これから、嫌でもカティア様には強くなってもらいます。

護衛

少しずつ私が練習相手になります。

護衛

いいですね?

カティ(カティア)

…………うん…。

カティ(カティア)

もう、終わり?

護衛

そうですね。

カティ(カティア)

(やったぁ)

カティ(カティア)

じゃ、城下町へいってもいい?

護衛

たまにはそうした方がいいですね。

護衛

カティ様の身は私たちが守りますから。

カティ(カティア)

わかった!

城下町

カティ(カティア)

(久しぶりにきた~!)

護衛

カティ様、城下はお久しぶりで?

カティア(カティ)

うん!久しぶり!

カティア(カティ)

ずっとお城の中にいたから…。

護衛

では、今日は楽しみましょう。

護衛

私たちもついてますから。

カティ(カティア)

ありがと。

カティ(カティア)

(カティって、護衛と仲いいんだ)

カティ(カティア)

(私は仲良くない)

カティ(カティア)

(カティはこんなにも愛されてるんだ)

カティ(カティア)

(それに比べて私は……)

護衛

さっ。いきましょう。

カティ(カティア)

う、うん。

市場

カティ(カティア)

(市場だ!)

カティ(カティア)

(何かないかなー)

カティ(カティア)

カティ(カティア)

おじさーん。これ、いくら?

おじさん

とりたてのリンゴだから…500だよ。

護衛

なっ…!

カティ(カティア)

へぇ~。じゃ、1つ貰うね!

おじさん

けど、お嬢さん可愛い顔してるね。

カティ(カティア)

お世辞もいいところですよ笑

おじさん

だから100で譲るよ

護衛

ふぅ…………。

カティ(カティア)

やったぁ!

カティ(カティア)

あむっ。

シャクリッ

カティ(カティア)

リンゴ美味しい~。

護衛

カティ様……立ち食いなどそれは……………。

護衛

それに、さっきのはほんとは200ゴールドで売られてたやつですよ。カティ様、ぼったぐられそうになってたんですよ?

カティ(カティア)

え?なに?

カティ(カティア)

私がここで食べちゃだめなの?

護衛

このままでは、女王陛下にお叱りをうけますっ。

カティ(カティア)

………わかったよ。

近くにあるイスに座る。

シャクリッ。

カティ(カティア)

こんなに美味しいとは思わなかった。さすがにとりたてね。

カティ(カティア)

(何か食べないの?)

護衛

いえ…我々は……

カティ(カティア)

お腹すいてるって顔に書いてあるよ笑

カティ(カティア)

私の奢りだから、何か食べな。

ゴールドの袋を渡す。

護衛

か、カティア様!

護衛達

感謝いたします!

カティ(カティア)

うん。私はここでまってるから行ってきな。

護衛

はい!

どすどすどすっ。

カティ(カティア)

(………よし。これで1人だ)

カティ(カティア)

(何しようかな~)

おじさん

おじょ~ちゃん。

カティ(カティア)

ん?なに?

おじさん

バトルカードを持ってるかい?

カティ(カティア)

なにそれ?

おじさん

いにしえからいるモンスターをカードに封じて戦わせることが出来るカードだ。

おじさん

ただ、とても高価だし、扱える人がなかなかいなくてね…。

おじさん

そこでなんだけど、お嬢ちゃん、女王様だろう?(小声)

カティ(カティア)

!?

カティ(カティア)

な、なんでわかったの?

おじさん

お嬢ちゃんねぇ……。

おじさん

どんだけ有名なのか、知らない?

おじさん

カティ様。あまり表に出てこなく、その名を知るものも少ない。

おじさん

けどね、おじさんは若くて綺麗な女の子が大好きでね……。

一本後ろに下がる。

おじさん

まぁまぁ、そう警戒しないで。

おじさん

このカード、何かあったら使えるかもしれない。

おじさん

あげる。

カティ(カティア)

それ、高いんじゃないの?

おじさん

そりゃ高いさ。

おじさん

けど、こんなじじいが持ってるより、綺麗なお嬢ちゃんに使ってもらった方がいいだろうと思ってな。

おじさん

危なくなったら使うんだよ。

カティ(カティア)

…うん…。

バトルカードを入手した。

おじさん

じゃあね。

カティ(カティア)

……………………。

カティ(カティア)

(なんだったの、あのおじさん)

カティ(カティア)

(まぁいいや。他どこいこうかなー)

カティ(カティア)

あっ。

カティ(カティア)

(お団子屋さん……)

カティ(カティア)

(カティと一緒に食べる予定だった所……)

カティ(カティア)

(ちょっと早いけど、先にいただこうかな。)

カティ(カティア)

おじさーん。団子3つー。

団子屋のおじさん

あいよ…………。?!?

団子屋のおじさん

カティ様!?

カティ(カティア)

しー!

団子屋のおじさん

お城を抜け出してきたんですか?それでは王様と女王様が心配なさいますよ?

カティ(カティア)

私の事を心配する人なんていないよ。

カティ(カティア)

そんなことより、団子3つ。

団子屋のおじさん

わかりました。

団子屋のおじさん

はい。団子4つ。

カティ(カティア)

ありがとう。

カティ(カティア)

はい。これお代。

団子屋のおじさん

ありがとうございます。

モグモグモグ……。

カティ(カティア)

な、中々の美味しさ……。

カティ(カティア)

(す、すごい………。これが城下の味か………………)

護衛

カティ様!

護衛

探しましたよ!

カティ(カティア)

私、旅に出る。

護衛

な、何をいっておられるのですか!?

カティ(カティア)

大丈夫だよ。

カティ(カティア)

ついてきて。

護衛達

カティ様!!

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