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ある日の放課後、神風は屋上に呼び出した水雫に問い詰めていた
最近彼女が何か悩みを抱えているのではないかと感じていた神風は、つい踏み込んだ質問を投げかけていた
天野神風
天野神風
月宮水雫
水雫は目を伏せ、ぎゅっと唇をかみしめたまま黙っていた
しかし、神風はその沈黙が逆に気になって仕方がなかった
天野神風
水雫はゆっくりと顔を上げた
その目には少し涙が浮かんでいるようにも見えた
月宮水雫
突然の大声に、神風は一瞬驚いて口を閉じた
水雫が声を荒げるなんて、初めてのことだった
彼女の顔には苦しさと怒りが入り混じっていた
月宮水雫
月宮水雫
神風は表情を曇らせながらも、引き下がらなかった
天野神風
月宮水雫
月宮水雫
その言葉に、神風の表情が険しくなり、言い返そうとした
天野神風
天野神風
二人の言い争いは徐々にエスカレートしていき、お互いの言葉がだんだんと攻撃的になっていった
その様子を遠巻きに見ていた詩音と黎も、さすがに事態がやばいと感じた
秋山詩音
黒崎黎
しかし、神風も水雫も止まらなかった
二人はお互いを見つめ合いながら、怒りと悲しみを押し殺すようにしてその場を離れ、ついには話すことすら避けるようになってしまった
その後、神風と水雫はお互い無言で距離を取り、教室でも顔を合わせることなく過ごすようになった
仲が良かったはずの二人が、突然ギクシャクし始めたことにクラスの皆も気づき始めていた
秋山詩音
黒崎黎
黒崎黎
二人の距離が広がり、ぎくしゃくした空気が残されたまま
詩音と黎も、その状況に胸が重く沈んでいくのを感じていた
そして、「もう友達には戻れないかもしれない」という思いが、それぞれの心にじわじわと染み込んでいくのだった
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