あかね
りょうすけ
あかね
ねえ、まだなの────?
私たちが出会ったのは──────
─────約二年前のことだった
七月七日
りょうすけ
はあ〜、
りょうすけ
男二人で、七夕祭りだなんて
りょうすけ
はあぁ〜、
男友達
そのままそっくり、お返ししますよーだ
男友達
今年こそは、彼女作るんだからな!
りょうすけ
お前に出来るわけがないだろ
りょうすけ
それに、今年は受験だぞ?
りょうすけ
恋より勉強って感じだろ!
男友達
なぁ〜に言ってんだ!
男友達
お前だって本当は、彼女ほしいんだろ?
りょうすけ
なっ...、そんなわけ...!
男友達
ほらほら、恥ずかしがんなって!
男友達
おっ、────
男友達
あの子なんて、可愛くない?
りょうすけ
はぁあ....?
友達が指した先には、 〈人〉と呼んでいいのか
そのくらいに、 綺麗な女の子がいた
りょうすけ
なんだ.....ろう?
でも、その子からは 薄暗い過去があるように感じた
りょうすけ
あの子....違う
男友達
は?
男友達
お前、どうしたんだよー...
りょうすけ
あっ....、危ない!
ピカアアァァ──────
りょうすけ
────うっ、....
りょうすけ
今のは....、っておい!
男友達
────.......。
りょうすけ
気を.....、失ってる...。
りょうすけ
りょうすけ
はっ....、!
りょうすけ
そういえば、あの子は...!?
俺は、あの子から あの光が放たれている所を、
偶然発見した。 だから、俺はあの子を探せば なんとかなるんじゃないか、と
考えていた─────。
あかね
あかね
やめて.....、!
あかね
知ってるわ....。
あかね
私のこと、捕まえようとしてる!
あかね
分かってる!
あかね
お願いだからっ...!
あかね
捕まえ....っ、ない...で、....っ
続く...。