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次の日の放課後 ひよりは校舎裏の小さな花壇の前で みなとを待っていた
ひより
そこへ足音が近づく
みなと
制服の袖に夕日が当たって みなとの雰囲気が少しおとなっぽい
みなとはひよりの前に立つと 息を吸って静かに言った
みなと
ひより
ひよりはずっと聞きたかった言葉に胸が熱くなる
ひより
みなと
みなと
ひより
みなとは視線を落とし、苦笑いした
みなと
みなと
ひより
みなとはゆっくり顔を上げる
みなと
みなと
ひより
みなとはほんの少し、照れたように笑った
みなと
みなと
ひより
一瞬世界が止まる
ひより
しかしその瞬間
???
静かな声が背後から聞こえた
ふりかえると─── 椎名あおいが立っていた
ひより
あおいは微笑んでいるけど その目は全く笑っていない
あおい
あおい
みなと
あおい
あおい
ひより
空気が張り詰めたところ しゅんが自転車を引きながらやってきた
しゅん
しゅん
あおい
あおいの視線がひよりに刺さる
あおい
ひより
しゅんはひよりの前に立つように少しだけ動き あおいに穏やかに言った
しゅん
あおい
あおい
そのやり取りに、みなとは小さくため息をつく
みなと
ひより
ひより
帰り道。 夕焼けの下でひよりとしゅんは並んで歩いていた
ひより
しゅん
ひより
しゅんは笑う でもその笑顔は、今日だけはすごく優しかった
しゅん
しゅん
ひより
しゅん
しゅん
ひより
しゅんはふっと真面目な声になる
しゅん
ひよりの足が止まる
しゅん
しゅん
しゅん
ひより
涙が出そうになるのをこらえる
ひより
ひより
しゅんはにっこり笑った
しゅん