あの後一緒に手を繋いで校舎を歩き保健室からずいぶん離れた
らっだぁ
ぺいんと
らっだぁ
いつの間にか血は固まっており床に血痕がつくことはなかったが、靴裏にべっちょりとついているものを見ると気分を悪くしそうだ
ぺいんと
らっだぁ
らっだぁ
猿山 らだ男
らっだぁ
ぺいんと
少し後ろから声が聞こえたと思い振り返ると僕とらだの間に挟まるように顔を覗かせていた
らっだぁ
足音も無いしここにきたのもついさっきなの本当にらだの言った通りいつきたのだろう?
猿山 らだ男
猿山 らだ男
猿山 らだ男
ぺいんと
猿山さんを置いて何処かに行ってしまったのも申し訳ないと思ってた僕は素直に彼に頭を下げた
猿山 らだ男
ぺいんと
猿山 らだ男
ぺいんと
猿山 らだ男
わしゃわしゃと頭を撫でられた僕は自然と頬が緩み幸せな気分になった
らっだぁ
しかしふと隣に視線をやればとても苦しそうに階段を背にして立つらだの姿があった
ぺいんと
らっだぁ
ぺいんと
僕が疲れたと彼に聞いた時『大丈夫』と言っていたがもしかしたら無理をしていたのかもしれないと思い
今度は僕が彼の後ろにやっている手を掴んで教室に向かおうとしたが一つだけ問題ができた
ぺいんと
らっだぁ
手で押さえていたであろう場所を見てみるとさっきまではなかったはずの深い刺し傷があった
その傷口からは今も熱い血が流れ出ており押さえても止まらない
ぺいんと
猿山 らだ男
猿山さんも彼の背中にまわりその傷口を見たがなんだが嬉しそうだ
猿山 らだ男
らっだぁ
ぺいんと
猿山 らだ男
さっきのように僕を片手で引っ張りもう片手で自分の傷口を押さえ階段を駆け降りた
猿山 らだ男
彼に手を引っ張られる中後ろを振り返ると猿山さんの目の色は真っ赤になって血塗れになっていたのを目撃した
階段を降りたものの彼のの傷口からはどんどんと体温が逃げている
ぺいんと
らっだぁ
意味がわからない、人間一回死んでしまったらそれで終わりなのに
らっだぁ
らっだぁ
彼は繋いでいた手を離して僕の背中を強く押した早く行けと言わんばかりに指差した
ぺいんと
らっだぁ
らっだぁ
ぺいんと
タッタッタッタ
此処で行かなければまた会った時にらだに怒られてしまうので僕はらだを置いてその場を後にした
僕は彼に言われた通り更衣室にやってきて入り真ん中のロッカーに身を顰め息を殺すようにして必死に隠した
猿山 らだ男
ぺいんと
少し経つとだいぶ近くで聞こえるのできっと更衣室に入ったのだろう
ぺいんと
そもそもあれは猿山さんなのだろうか
ぺいんと
だってあの人は困っていた僕を助けてくれたし僕を守ってくれた
ぺいんと
ドンッッ!!!
ぺいんと
銃声が聞こえたかと思えば誰かの歓喜する声が消え僕は少しだけ気になりロッカーを開けた
チリを蹴りながらその人は ピストルらしきものを自分の腰につけているベルトに収めた
金の亡者
ぺいんと
金の亡者
こちらの様子に気づいていなかったのでもう一度ロッカーに戻ろうと思えば彼は僕の存在に気づき近づいて手を取った
ガシャ
ぺいんと
音と同時に僕の腕には少し重たい手錠がされており両手の自由が効かなくなってしまった
金の亡者
ぺいんと
そんな僕を担いで彼は更衣室を後にした
コメント
18件
金の亡者の職業って警官だったよね?
アイコンがちゃんと変わっていて!!凄いです!今回は情報公開が無かったので金の亡者?の情報が気になりすぎます!!!!
おう、今日も神作だな!!! ついに先生似合ってしまった…やばーい!!けど良い! 最後、楽山に合ってたけどどうなっちゃうのかな~