小峠華太
青山琉己
青山の兄貴に話かけるも、どこか上の空で、返事も適当だ。
それに、何時もなら、俺の顔を見て話を聞いてくれるのに、兄貴は顔を横に向けている。
さっきから、何を見ているんだ?
兄貴の目線の先が気になり、青山の兄貴の視線を辿っていく。視線の先には、女子大生と思われる女性達が会話に花を咲かせていた。
初夏の気候に合わせて、女子大生達は全員が薄着で、その内の一人は、オフショルのAラインワンピースを着ており、ベルトでウエストを絞っているため、胸部が強調されていた。そして、青山の兄貴の視線は、その女性の胸に注がれていた。
今度は、自分の胸に目をやる。
なだらかな丘すらもない、まさに断崖絶壁(だんがいぜっぺき)と言っても過言(かごん)でないほどに、ぺったんこだ。
そりゃあ、そうだよな。ないよりもある方がいいに決まってる。男の兄貴と胸のサイズが変わらない俺と付き合うメリットなんてないよな。
段々と自分が恋人で、申し訳なくなってきた。
小峠華太
青山琉己
小峠華太
青山の兄貴は胸の大きい人が好みだ。なら、ぺったんこの自分より、胸の大きい人と付き合った方がいい。 それに元々、地味な俺と華やかな青山の兄貴とでは、釣り合いとれてなかったしな。
青山琉己
小峠華太
青山琉己
想定していたとはいえ、はっきりと兄貴の口から伝えられると、ショックを受ける。
青山琉己
小峠華太
さっきまで、鬱(ふさ)いでいた気分が、少しだけ浮上する。
青山琉己
小峠華太
明らかに雲行きが怪しくなってくる。
青山琉己
小峠華太
青山琉己
小峠華太
あれから二年。
成長期から何の成長も見せなかった俺の胸は
今や胸の谷間が出来るぐらいに、成長を遂げていた。
そして、未だに成長途中だ。先月買ったブラのサイズが、既にあわなくなってきている。
何故だ?俺が色々と努力した時には、微塵(みじん)も変化しなかったくせに
兄貴に胸を揉まれただなのに。
こんなの絶対、納得いかない。
青山琉己
青山琉己
青山琉己
小峠華太
青山琉己
満足そうな表情を浮かべ、青山の兄貴は、ソファで寝そべると、俺の胸に顔を埋めてきた。
青山琉己
小峠華太
巨乳好きの兄貴にとっては良いかもしれないが、毎月、ブラを買い直さないといけない俺の身にもなって欲しい。
次、サイズアップしたら、青山の兄貴に責任をとって、下着を買って貰う事にしょう。
兄貴の頭を胸置き台の代わりにし、俺は下着ショップのサイトを開いた。
おわり
あとがき 3ヶ月前に、わなかぶで思い付いた話だったんだけど、これ以外にも、九尾の狐×人間のわなかぶを書いているので、今回は、あおかぶに回してみた。青山ニキも和ニキもこんな事しなさそう。これは、須永ニキならあり得そうな話だと思う。 好きな人に触れらると女性ホルモンが分泌されるので、胸のサイズが上がる事もあるけど、胸をただ揉まれただけでは、大きくならない。ちゃんとしたマッサージ方法がある。揉み方によって、反対に脂肪燃焼して、サイズダウンする事もある。
コメント
6件
これの巨乳バージョンも見てみたい。 華太かわいいな~
ヘェ〜そうなんだ!好きな人が揉むからバストアップするんだ!頭に覚えとくよ!で、今回のストーリーちゃんかぶめっちゃ可愛いかったのと青山の兄貴がかっこよかった二年も揉んでいた事にはびっくりやなwww