テラーノベル
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あれから僕は学校に行かなくなった。
けど、それを母に知られたくなくて、学校のある時間帯は出かけていた。
その場所とは…
苺花
苺花
そう言って、ここに来る度に1輪の 黄色いチューリップを置く。
苺花
苺花
ガラスに映る僕の顔。
苺花
まるで死んだような目にやつれた頬、パサパサに乾いた唇。
店員さんはその顔に怯えたのか、 慌てて百合を用意しだす。
苺花
3年生の卒業式。
その日僕は学校に顔を出した。
先生
先生
千夏
その場にいる全員がざわめいた。
それもそうだ。
僕が突然立ち上がり、黒い百合の花を持って壇上に上がったのだから。
苺花
苺花
千夏さん以外の全員が、 恐怖に顔を歪めた。
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