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じゃぱぱ

…ゆあんくん……???

今にも泣き出しそうな絶望の表情を 浮かべるゆあんくん

ゆあん

……………

じゃぱぱ

……ねぇ、

ゆあんくんのもとへ一歩踏み出した時

ゆあん

やだっっ!!!

ダッ!!

じゃぱぱ

あ?!ゆあんくん!!

そのまま逃げていってしまった

そして、俺はゆあんくんに尻尾まで生えて いたのも見逃さなかった

ゆあんくんが行方不明になった

早く探さないと…!

聞きたいこと、山程あるんだ

じゃぱぱ

ゆあんくーーん!!

じゃぱぱ

どこーー?!?!

????

……???

????

お、今日は満月か〜

夜に窓から身を乗り出して夜空を見ていた時

幼馴染のじゃぱぱをたまたま見つけた

声をかけようとした瞬間

じゃぱぱ

ゆあんくーん!!!

????

…え、は??

思考が停止した

今、「ゆあん」って言ったよな??

ゆあんって…昔にじゃぱぱの目の前で……

????

……明日問い詰めるか

バレた

じゃぱぱに

いやいくらなんでも早すぎだろ

俺の馬鹿馬鹿

……逃げてきちゃった

だって…じゃぱぱに俺の正体がバレて…… もし怖がられたら

悪魔の俺は……

ゆあん

………………

じゃぱぱには…昔、どこかで会ったことが ある気がする

でも、向こうは俺のことを知らないみたい だった

俺も思い出せないし………

唯一思い出せるのは、自分の名前だけ

その前の記憶なんてない

いや…そもそもないのかもしれない

ゆあん

これからどうしよ…

じゃぱぱ

いた!!

ゆあん

?!?!?!

じゃぱぱ

心配したよ〜

ゆあん

心配?

俺、悪魔だよ?

なんで……

じゃぱぱ

……帰ろう??

ゆあん

………………

ゆあん

…うん

今はただ

じゃぱぱと一緒にいたかった

ゆあん

スゥ…

ゆあんくん…は寝たか

じゃぱぱ

………………

なんで雨に打たれてたの?

その角と尻尾はなに?

聞きたかったけど我慢した

だって…きっと聞いたらゆあんくんは 困ってまた逃げるから

…なんとなく

まだ会ったばかりだけど

ゆあんくんを手放したくないと 思った

じゃぱぱ

……可愛いなぁ…寝顔

ピンポーン

ピンポーン

ピンポーン

ピンポーン

意識がハッキリしてくるにつれて インターホンの音も大きく聞こえる

じゃぱぱ

誰だよ……

じゃぱぱ

ってえ?!?!
十一時?!

いったい俺はどんだけ寝てたんだ?

ゆあんくんは未だ隣でスヤスヤと眠っている

ピンポーン

じゃぱぱ

あぁもうわかった!
今行くから!!

そのまま俺は階段を駆け下りた

じゃぱぱ

はーい…

ガチャッ

????

よっ

じゃぱぱ

たっつん…?

じゃぱぱ

なんで……

たっつん

いやLINEしても既読つかへんからさ

……そういえばさっきまで寝てたわ

たっつん

用があるねんけど

じゃぱぱ

なに??

たっつん

昨日…ゆあんを探してたよな

じゃぱぱ

そうだけど…なんで
知ってんの??

たっつん

いや俺ん家の前通ったろ

たっつん

その…ゆあんなんやけどさ……

たっつん

もう…とっくの昔に………

じゃぱぱ

???

ゆあん

じゃぱぱ?

じゃぱぱ

あ、ゆあんくん

ちょうど今起きてきたらしいゆあんくんが 目をこすりながらこっちに歩いてきた

たっつん

………!!

たっつんはゆあんくんを見て 目をがん開きしている

信じられないものを見ているようだ

たっつん

お前…あのゆあんか……??

ゆあん

???

たっつん

十数年前の………

じゃぱぱ

なわけないでしょ

じゃぱぱ

ゆあんくんまだこんなに
幼いのに

ゆあんくんは見た目からすると十歳くらい

まぁ、悪魔だから全然本来より見た目が 若いとかありそうだけど……

たっつん

………

たっつん

俺も混乱しとるし
じゃぱぱにもこの話
あんま言いたないからな…
また今度にするわ

じゃぱぱ

えぇ??
たっつん?

ゆあん

???

ゆあんくん

忘れちゃいけないものを忘れてる気がする

なんだっけ………

たっつん

じゃっ、また来るわ

じゃぱぱ

は?

バタン

じゃぱぱ

……嵐のような奴だったな

じゃぱぱ

すぐ来てすぐ帰った

ゆあん

……………

じゃぱぱ

あ、やべ
冷蔵庫何もないんだっけ

じゃぱぱ

一緒に買いに行くか

ゆあん

…ん……
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