・・と思ったが、やはり危険なので自分が届けよう。
墨色
へへ・・銀色ネズミの旦那
何考えてるか分かるぜ
何考えてるか分かるぜ
墨色
その背中の『お荷物』を
うちの配達所に押しつけようってか
うちの配達所に押しつけようってか
墨色
俺は新天地で見つけたこの商売に命賭けてんだ
厄介事はお断りだ!
厄介事はお断りだ!
墨色
さあ行った
行かないと他のネズミを呼ぶぜっ
行かないと他のネズミを呼ぶぜっ
いいんだ、 と墨色ネズミは考えた。 銀色の旦那はツキがない・・。
気付くと配達所が騒然としている。
墨色
どうした!?
駆け込むとボロボロの茶色ネズミが。
茶色ネズミ
頼む
これを・・
届けてくれ
これを・・
届けてくれ
茶色ネズミ
欲に狩られ・・
裏切ってすまないと・・
首領に・・伝え・・
裏切ってすまないと・・
首領に・・伝え・・
息絶えたその手に瑠璃色のヘアピン。