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#3ck!
みか
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――昔の俺は、ゲームが大好きだった 学校から帰ったら、すぐにゲームを起動する 休日だって、時間を忘れて遊んでいた
新しい技を覚えるのも、難しいステージを攻略するのも、昨日まで勝てなかった相手に勝つのも 全部、楽しかった
友達
ur 小学生
友達
ur 小学生
友達と一緒に遊ぶ時間も好きだった 勝ったら一緒に喜んで 負けたら悔しがって 次こそ勝とうって、何度も挑戦して あの頃の俺にとって、ゲームはただの遊びだった
誰かに認められるためでも 誰かに勝つためだけでもない ただ、好きだった ……あの頃は
変わり始めたのは、俺がゲームで少しずつ上達してからだった 最初は、みんな褒めてくれた
友達
友達
友達
そう言われるのが嬉しくて、俺はもっと練習した もっと上手くなりたかった みんなと一緒に楽しみたかった
でも、いつからか 褒め言葉が、違うものに変わっていった
友達
友達
最初は、冗談だと思った
ur 中学生
笑って返せば、みんなも笑ってくれる そう思っていた だけど…
友達
友達
友達
……え? 勝ちたいから練習した 上手くなりたかったから、頑張った ただ、それだけだったのに
ur 中学生
友達
誰も、俺の話を聞いてくれなかった それでも俺は、笑っていた いつも通りに振る舞っていれば、また元に戻ると思っていたから けど、一度変わった空気は、なかなか戻らなかった
ある日 休み時間に、俺は友達へ声をかけた
ur 中学生
友達
ur 中学生
別の日も
ur 中学生
友達
ur 中学生
また別の日も
ur 中学生
友達
断られるたび、俺は笑った 別に、ゲームを一緒にしてくれないくらいで怒るつもりはなかった
みんなだって、好きなものがある 別の友達と遊びたい日もあるだろう だから、仕方ない そう思おうとした
でも… ある日、廊下を歩いていたとき 聞き覚えのある声がした
友達
友達
友達
……足が止まった
友達
友達
笑い声 楽しそうな声 俺の知らないところで、俺の話をしていた
ur 中学生
何か言いたかった 違うって そんなつもりじゃないって 俺だって、みんなと楽しく遊びたかったんだって
でも、声が出なかった だって もし、ここで否定したら 「必死すぎ」って笑われるかもしれない
もし、怒ったら 「図星だから怒ってる」って言われるかもしれない ……何を言っても、無駄な気がした
俺はその場を離れた 誰にも気づかれないように いつも通りの顔をして
それから、俺は少しずつ変わっていった 授業は適当に受ける 先生に注意されても、聞き流す 誰かに話しかけられても、必要以上に関わらない
どうせ、何をしたって どうせ、頑張ったって 最後には、嫌われるんだろ だったら最初から、誰とも深く関わらなければいい
期待しなければ、傷つくこともない そう考えるようになった
友達
ur 中学生
友達
ur 中学生
本当は、怒っていたのかもしれない でも、それ以上に… 悲しかった ゲームが好きだった みんなと遊ぶのが好きだった
なのに、好きなことを続けていたら、 いつの間にかひとりになっていた それが、どうしようもなく嫌だった
だから俺は、平気なふりを覚えた 何を言われても笑って 何をされても気にしないふりをして
「別にどうでもいいし」
そう言っていれば、本当にどうでもよくなる気がした ……そんなわけ、なかったのに
ゲームを起動しなくなった日もあった いつもなら、家に帰った瞬間にコントローラーを 手に取っていた
なのに、その日は違った 机の上に置いたまま、しばらく眺めていた 画面をつけたら、また誰かと遊びたくなる 誰かと遊びたくなったら、また嫌な思いをするかもしれない
だったら……
ur
ぽつりと呟いた 好きだったはずのものが、怖くなっていた ゲームそのものが嫌いになったわけじゃない
本当は、まだ遊びたかった 新しいステージも攻略したい 知らない人とも対戦してみたい 昔みたいに、誰かと笑いながらゲームをしたい でも、その気持ちを認めるのが怖かった
また期待して また誰かを信じて また同じことになったら ……もう、あんな思いはしたくなかった 俺はコントローラーを引き出しにしまった その日から、ゲームをする時間はどんどん減っていった
そんなときだった オンラインで、ひとりのプレイヤーと出会ったのは
名前は、Yuu 最初の印象は、正直に言って…
ur
だった 操作はぎこちないし、判断も遅い 俺が簡単にできることでも、Yuuは何度も失敗していた
ur
Yuu.
ur
Yuu.
ur
Yuu.
思わず笑った 久しぶりだった ゲームをしながら、こんなふうに声を出して笑ったのは
それから、俺たちは何度も一緒に遊ぶようになった Yuuは失敗しても、何度も挑戦した 悔しそうに文句を言いながら、それでも「もう一回!」と続ける
その姿を見ていると、昔の自分を思い出した 俺も、こんなふうに夢中になっていた 上手くなりたくて もっと楽しみたくて ただ、それだけだった
Yuu.
ur
Yuu.
ur
Yuu.
また笑った 気づけば、ゲームを起動するのが楽しみになっていた Yuuとなら、失敗しても面白かった 勝っても負けても、次はどうするかを一緒に考えられた 上手くいったら、一緒に喜べた
……ああ ゲームって、こんなに楽しかったんだ 忘れかけていた気持ちが、少しずつ戻ってきた
翌日 俺は、いつものように学校へ向かった
相変わらず、授業は面倒だった 先生には注意されたし、周りと積極的に話す気にもなれなかった それでも、昨日までとは少し違った
家に帰れば、Yuuとゲームができる そう思うだけで、少しだけ気持ちが軽かった ……単純だな、俺 自分でもそう思う
でも、それでいい 誰かと一緒にいて楽しいと思うことまで、諦めたくなかった
ur
小さく呟いた もちろん、本人には聞こえない それでも、いつか伝えられたらいいと思った お前と出会えてよかったって お前のおかげで、もう一度ゲームを好きになれたって
ur
ya
urがそんな過去を持ってると思ってなかった
いつも明るいから いつもうるさいから
こんな話聞いてたら俺のことも聞いて欲しくなった urなら…って思ってしまった
ya
urは驚いていた けど、すぐに言葉を発した
ur
ya
コメント
2件

urは皆と楽しくゲームをやりたくて頑張ってたのに、それに気付かず悪口を言うなんて… マジ許せませんね😀 ビンタしましょう!
(寺島あおいです) うわあ……読んでいて胸がぎゅっとなりました。 ゲームが大好きだった気持ち、でも周りとのズレで一人になっていく感覚がすごくリアルで……「どうせ」って諦めるのが痛いほど伝わってきました。 でも、Yuuさんとの出会いでまた笑えるようになったシーン、本当に良かったです。「ゲームってこんなに楽しかったんだ」の一文に救われました。yaくんも話したいって言えてよかった……続きが気になります!