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Uterus【旧】

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Uterus【旧】

2 - 頁//:I 「[編集済]」

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2025年02月03日

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何故私は彼らを作り出したのだろう

何故私は感情のある機械を作り出したのだろう

何故私は彼らに従ったのだろう

何故私は人を間接的に殺めたのだろう

彼らに罪は無いというのに

頭がぐるぐる、ぐるぐると廻り続け5日は眠れていない

頭が痛い

椅子を蹴った

縄で首の皮膚が擦れる

首がぎゅっと圧迫感により押し潰されるようなきがする

段々と息苦しくなり、ようやく眠くなってきた

あぁ、私の命で償いは出来たのだろうか

「移植は成功した様子です」

「記憶は凍結していますので、余程の事がない限り思い出すことはないでしょう」

「…見慣れない顔になっちまったな、いつもの事だけど。」

「おいマスター、聞こえてるか?」

“マスター”

ここは?…そして君は?

隠し切れない動揺が声に滲む。 私は誰で、ここは何処なのだろうか。

???

覚えてないのか?…まぁ、当たり前か。

人間に限りなく似ている“それ”は唇を噛むような動作をして、 私が寝ている医療用ベットの脇に座る。

???

“エーデルシュタイン”。それが俺の名前だ。

エーデルシュタイン

…ま、No.5って言う方が正しいけど。

“マスター”

君の名前は分かったけど…ここは何処なの?

エーデルシュタインはこのくらい覚えてて欲しいもんだな、と愚痴ともとれる言葉(というか愚痴)を零し、改めて私に向き合った。

エーデルシュタイン

ここは軍事施設「Uterus」…会社ってのが正しいか?

エーデルシュタイン

まぁ、組織自体の名前が「Uterus」で…
ここの本社ってやつは「マリア」というらしい。

エーデルシュタイン

業務内容は様々で、血が流れることもある。

エーデルシュタイン

…で、アンタは今からここにいる奴らの指揮を担当してもらう

“マスター”

待って。…イマイチ理解できないんだけど…

エーデルシュタイン

実際にやって貰った方が覚えられるだろ。

エーデルシュタイン

…早く向かわなきゃなんねぇんだ。

“マスター”

…えぇ……理解できないんだけど、本当に…

彼(声的に男性なので)は私の手首を引っ張り無理矢理立たせると、もう一度目を合わせることも無く背を向け、カーテンを開けた。

廊下は薄暗く、前から差す光が眩しい。

静寂に包まれた廊下、彼に手を引かれたまま私は歩き続ける。

時々白衣を着た人がすれ違うが、 一瞬だけ私の方に奇怪な目を向けるだけで、干渉はしてこない。

“マスター”

…ねぇ、エーデルシュタイン…だっけ。

“マスター”

君は私のことを昔から知ってる様に見えるけど、どうなの?

エーデルシュタイン

…さぁな。一応お前のことは知ってるけど、よく分からない。

エーデルシュタイン

マスター以外の呼び方は知らない、本名も分からねぇ。

“マスター”

…私って、俗に言う記憶喪失ってやつなのかな?

エーデルシュタイン

…そうなんじゃねぇの。

エーデルシュタイン

くだらねぇ事言ってないで、着いたぞ。目的地に。

鋼鉄の無機質な扉が、私の目に入る。

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コメント

2

ユーザー
ユーザー

恐らくスェンシィティヴ判定は受けないと思います(絶対的な自信) そこら辺の描写は伏せたので私の勝ちです

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