レウ
『私と同じことをする』って…
きょー
さぁ?詳しくは聞いとらんからな
きょー
今みたいにシュブ=ニグラスに固執するってだけで終わりってのもあるし、
きょー
事故タヒするってのもありうるんや。
きょー
まぁ、あのばあさんのお願いなんざなくても、アイツを見ていようとは思っとったけどな?
レウ
他に知ってる事ないの…?
きょー
んー…せやなぁ…俺が見る限りなんやけど、
きょー
あのばあさんと全く同じ道を走ってる気がする。それくらいや
レウ
早く走る…?
きょー
ばあさんが何十年使って築き上げたこの協会とシュブ=ニグラスの信頼。
きょー
それをアイツは物の2年でものにした。
きょー
もしこのまま続けば…
レウ
……なるほど…
きょー
とはいえ、これは俺の自論や。
きょー
んなもん、シュブ=ニグラスやないと分からんからな。
きょー
もしかしたらこうやって話してる今を、アイツは既に知っとんのかもしれん。
レウ
…帰りづらくなったんだけど?
きょー
レウの帰る場所は本来あそこやないからな。
それはそうだ。
俺が勝手に住み着いただけ。
皆がどれだけ心配してるか知らないけど、もう少しだけでもここにいたい。
俯く俺にきょーさんは何も言ってくれない。
ただ、優しく目の前の飲み物をクルクルと回すだけ。
何を考えてるかも読めないが、それも彼の優しさなのかもしれない
レウ
…戻るよ
きょー
他に聞きたいことないんか?
レウ
そしたらまた呼ぶ。
レウ
どうせすぐ現れるでしょ?
きょー
ほぅか。ええよ、何時でも連絡しぃや。
レウ
うん。ありがとう
きょー
……やっぱ『帰る』でいいんやない?
レウ
……うん。
俺の帰るべき場所はどこなのだろうか
シオン
…ぁ、おかえりなさぃ
教会前で花に触れていた彼女が俺に気づいた。
いつも通りの笑顔に安心する反面、どうしたらいいのか分からなくて
レウ
ぁ、ぅ…はぃ…
シオン
……?
きっとうまく笑えてない。
このままじゃ心配されてしまう。
俺は何も変わってない







