コメント
2件
うわぁやっばい! 次も楽しみ過ぎる! このシリーズ好きかも! ってか 主さん表現の仕方 うますぎだろ… 私も見習いたいくらいだ…!
だいふく
古びた部屋に無理やり押し込まれ、俺は息を整えるのに必死だった
みぞおちの痛みが引かず、うまく息が吸えない。
頭はまだ真っ白。現実感がなかった。
蓮
蓮が冷たく言い放つ。目に一点の情けも浮かんでいない。
その後ろに立つ零斗は、さっきの蹴りを入れた時と同じ、飽きたような目をしていた
麗央
喉がかすれて声が震える。恥ずかしい。でも悔しい。何より――逃げ場がない。
零斗
零斗
零斗が口を開くと、蓮が小さく頷いた
朔矢
朔矢
龍牙
麗央
頭が真っ白になった。心臓の音がうるさい。
でも、奴らは容赦なく畳みかけてくる
朔矢
朔矢
朔矢が笑っている。ふざけんな。全部、俺に背負わせて。
それでも、あの人は──
母さんは……俺のバイト代、平気で盗んで……
俺は唇を噛みしめ、視線を上げた
麗央
麗央
静かな部屋に、俺の言葉だけが響いた
零斗
一瞬、零斗が目を見開き、次にふっと笑った
零斗
そして蓮が低い声で告げる
蓮
蓮
そしてその夜、俺の“普通”は終わった。
だいふく
だいふく
だいふく