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あんら、格闘技習ってたのぉ。すごいわねぇ
でも、俺が思っていたよりあっという間に1週間が経った。
今日もいつも通りの時間に家を出る。
いつもの道を少し遅く歩いていた。
そしたら後ろから久々に聞くあの甲高い声が俺を呼んだ。
るな
シヴァ
久しぶりに彼女を声を聞くと少し嬉しくなった。
世間話をしているといつもの曲がり角から、彼女の友達2人が出てきた。
えと
のあ
るな
トン。
彼女は俺の背中を優しく叩いて友達の方へと向かう。
俺はそう言うコミュニケーションはしたことがなく
どんな意味で俺の背中を叩いてきたのかはわからないが
きっと、いい意味で…。
って解釈した方がいいだろう。
今日も俺は彼女たちを置いて、早歩きで学校に向かった。
ガヤガヤしている、いつもの教室。
はぁ…今日も2組は騒がしい…
たっつん
ゆあん
うり
あ、また陽キャたちだ。誰が絡まれてるんだろう。可哀想だな。
たっつん
まさか、俺だとは思わなかった。陽キャの遊びなんか何一つだってわからない
何をされるのか、少し怖かったけど少ししたら金髪の子が口を開けた瞬間
もふ
シヴァ
ゆあん
俺は良いところにもふくんが来ているけど、あいつらからすると
邪魔が入ったとしか思わないだろう。
もふ
なんて、彼たちのことなど気にせず普通の日常会話をし始めた。
俺がどうしていいかわからず困っていると、誰かが言った。
うり
流石なもふくんでも無理かな…と思いつつ見ていると
もふ
もふくんは俺の方を見ながら言った。
すると、案の定陽キャたちは怒っていた。
たっつん
もふ
と、いつもとは違う少し変わった笑顔で更に口を開いて言った。
もふ
と、言うと陽キャたちはツボにハマったのか凄く笑っていた。
そりゃそうだよな。見た目は優等生なのに自分で『馬鹿』って言ってるもん。
やっぱり、陽キャのツボなどにわからないから合わないな…
なんて考えているとチャイムが鳴った。
もふ
シヴァ
………。
俺も強くなりたいな…。
俺にとっては、最悪な時間がきた。
そう、化学だ。
しかも、朝絡んできた陽キャたちと同じ班だからもっと最悪だ。
早く時間が経ってくれれば良いのに。
たっつん
ゆあん
うり
まじでコイツらだけはヤバい思いをしてほしい。
こんなにふざけてやっていると、バチが当たるに決まってる…
たっつん
ゆあん
うり
シヴァ
ドンッ!
大きな爆発音がこの理科室全体に響き渡った。
あんなに騒がしかった理科室がいきなり静かになった。
それより、誰も怪我なくてよかった…
急いで俺は、陽キャたちの方へ飛び込んでなんとか全員無傷ですんだ。
…てか、なんで俺はコイツらのことを庇ってんだろ…
でも、コイツらもびっくりしたのか、ずっと静かだった。
丁度俺は金髪の子の、心臓らへんに耳があったため、静かに聞いていると
俺も…コイツも心臓が、バクバクしている。
あー。心臓の音がうるさいな。
先生の声すら聞こえないくらい。
そのあと俺たちは、先生に生徒指導に呼ばれ説教を喰らった。
俺が庇ったためみんな無傷だったのは褒めてくれた。
でも、なんで俺まで説教を喰らう羽目に…
なんて思いながら陽キャたちの後ろを歩いていたら急に
金髪の子がこっちを向いて何か言っていた。
たっつん
たっつん
そんな思いもよらない言葉を君が吐くから、こっちが心配してしまった。
シヴァ
シヴァ
うり
ゆあん
俺は、こんな不真面目な人でも感謝できる人がこの世でもいるんだと 改めて知らされた。
でも、俺は感謝とかは要らないからただ次からは気を付けて欲しかった。
とりあえず、「君たちが無事で何よりだよ」とでも言っておこうか…
早く教室へ戻りたい。
はぁ、やっと昼休みだ…
今日は、ここまでで長く感じた。
るな
急に彼女が言い出した。
急だったもので、何のことを言っているか分からなかった。
シヴァ
こういうのにはなんて返せば正解なんだかわからなかった。
彼女は続けて、「カッコよかった」「素敵」だの凄く褒めてくれた。
…確かに…
実は俺は昔、格闘技系を習っていた。