ゆう
あの…こっちの方ってどんな本があるんですか…?
ゆう
(なんか暗くて不気味…大丈夫かな)
ゆう
(なんだか不安になってきた)
ゆう
どうしようなんかちょっと…
ゆう
(怖…
お兄さん
…怖い?
ゆう
えっ……ぁ…
ゆう
はい。ちょっとだけ…
ゆう
2階とか行ったことなくて
お兄さん
そうだよね
お兄さん
お兄さん
ここ。着いたよ
ゆう
え、ここですか?
ゆう
ここに本があるようには……
ゆう
っていうか周りにも本棚置いてないですよね?
ゆう
……
ゆう
すいません私用事を思い出したのでもう帰ります
ゆう
(いい人だと思ってついて行ったけどアブナイ人だったかも…)
ゆう
……えっ
帰ろうと体を向けた先には何も無かった。
今歩いてきた道も階段も
ただ壁がそこにあった。
お兄さん
だめ。
お兄さん
まだ帰さないよ
お兄さん
ここから逃がさない。