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夏都side

桃瀬らん

ゎ、ごめん!2人共立たせたままだったね

蘭はいそいそと準備室の鍵を開け 恋醒と美琴を部屋へと招き入れた。

威榴真が2人の後に続いたが 澄絺は何かを思い出したように 「あっ、」と小さく叫ぶ。

春緑すち

喋ってたら喉渇いてきちゃった、笑

春緑すち

ひまちゃん、行こっか

振り返った澄絺は 自分の顔を仰いでいる。

その仕草に俺は先程の視線が 澄絺のものだったことに気付いた。

赤暇なつ

(俺の顔があからさまに真っ赤だけど大丈夫か、って意味だよな ... )

誤魔化す必要もないくらい 澄絺と威榴真には俺の恋醒への 想いはダダ漏れだ。

ここは有り難く助け船に乗り 態勢を立て直した方がいいだろう。

赤暇なつ

そ、そうだ、よなっ ... 、、!⸝⸝

赤暇なつ

(うゎ、めっちゃ声裏返ってる ... っ!!)

これでは動揺しているのがバレバレだ

恐る恐る恋醒達へと視線を送ると 女子3人はきょとんとした 表情を浮かべていた。

居た堪れなさに背中を押され 俺は逃げるように飛び出す。

春緑すち

ぁ、ひまちゃん、早いなぁ ... 笑

紫龍いるま

...... まぁそういうわけだから、俺たちは先に入ってるか

自分を追いかけてくる澄絺の足音と 場をとりなす威榴真の声を 背中に聞きほっと息をつく。

だがすぐに後悔の波が押し寄せてきた

赤暇なつ

(あーあ、また頼っちまった ... )

胸の辺りにぐるぐると渦巻く 感情の正体は分かっている。

情けなさだ。

赤暇なつ

...... っ、負けるもんかよ、!

春緑すち

何に ~ ?

いつのまにか横を歩いていた 澄絺から問いかけられる。

息を切らした様子もなく 普段と変わらないふんわりとした 空気を纏っている。

赤暇なつ

(こういう時「人を走らせないでよ」とか言わないんだよな、澄絺は)

赤暇なつ

(今のも独り言だったのに、揶揄ったりしねぇしさ ... )

春緑すち

おーい、聞いてる?

赤暇なつ

ぁ、おう、自分に負けないようにと思って

俺の答えに澄絺は 目を伏せながら苦笑する。

春緑すち

さては、また小難しいこと考えてるね?笑

赤暇なつ

ぇ、そうか?

赤暇なつ

自分に負けないようにって、割とよくある話じゃね?

春緑すち

よくある話だからって単純、簡単とは限らないでしょ?

春緑すち

ていうか、誰にでも起こりうる事の方がややこしいと思うけどなぁ

澄絺が何を言おうとしているか掴めず 自然と俺の足は遅くなっていく。

隣を歩く澄絺もゆったりとした 足取りで口調ものんびりした ものになる。

春緑すち

体験談が多いほど、普通は解決方法とか回避する方法が出回るでしょ?

春緑すち

なのに落とし穴にはまる人が減らないってことは、それだけ面倒で、複雑な問題なんだよ

赤暇なつ

... あぁ、なるほどなぁ ...

なんだか重要なヒントが あった気がする。

俺は噛み締めるように 頭の中で繰り返していると 澄絺にぽんっと肩を叩かれた。

春緑すち

だからさ、あんま頭で考えようとしない方が良いと思うよ ~

春緑すち

見切り発車っていうか、感情のままに突っ走ってみるのもアリなんじゃない?笑

俺の脳裏にあまりにも 有名なセリフが浮かんだ。

それは澄絺のイメージにぴったりで 俺にとっては自分に足りない ものだった。

赤暇なつ

... 考えるな、感じろってこと?

春緑すち

そう、それそれ 笑

澄絺はふっと笑って ばしばしと背中を叩いてくる。

そのノリがなんだか嬉しくて 俺も澄絺の背中を叩き返した。

春緑すち

いたっ、!ひまちゃん、ちょっとは遠慮して叩いてよ ... 笑

赤暇なつ

それはこっちのセリフだから、笑

5時30分、君に伝える __ 。

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