/s/[storyId]/_components/heading/assets/back_arrow_icon.4081080bcaba67b8.svg){kind=icon}
/s/[storyId]/_containers/report-container/assets/more-icon.20cfac1b79e24f56.svg){kind=icon}
あのとき、拓哉が俺のせいで退所してから環境がほぼ全部変わった。
事務所からあまり推されなくなって。
樹川までが離れていった。
拓哉と一緒ならあんなに楽しかった活動も
怖いぐらいつまらなく
地獄で悪夢になった。
風雅
拓哉。久しぶりに会ってくれない？
風雅
俺は面と向かってもう一度だけ話がしたい。
拓哉
何をいってんの。
拓哉
終わりにするっつったじゃん。
拓哉
Jr.やめたらさ、暇で仕方ない。
風雅
ごめん。
風雅
おねがい、頼む。
拓哉
仕方ねえな。これでマジ最後だからな。
風雅
分かってる。
12／22
風雅
久しぶり。
拓哉
おう。
拓哉
どうだ？俺のいなくなったJr.の雰囲気は。
拓哉
明るくなったろ。
風雅
逆。地獄。
風雅
俺にはあかりも見えない。
風雅
怖くて仕方ねー。
拓哉
そっか、俺の見た地獄をお前を見たか。
風雅
え？
拓哉
俺もずっとそんなだった。
拓哉
なにわ皇子とかふざけんなって思ってたよ。
拓哉
なんで気づいてくれないんだって。風雅は。
拓哉
樹川、俺のこといじめてたの、知らなかったでしょ？
風雅
ごめん。
風雅
マジでごめん。
拓哉
で？なんで会おうと思ったの？
風雅
俺、やめようと思って。
拓哉
俺さー、あんな状況になる前までは、あいつらが入ってくるまではすげーすげー好きでね。
拓哉
Jr.の活動も、風雅のことも。
風雅
…。
拓哉
だからさ、その楽しさを忘れたくないんだ。
拓哉
お前だけは辞めるな
拓哉
この前は言い過ぎた。反省してる。イライラしてて。
拓哉
お前は俺の光だ。
拓哉
笑顔を偽りでも見せてくれ。
拓哉
頼む。
風雅
そんなこと言われたら
風雅
やめれねーよ。
風雅
くそッ。
拓哉
くそって。
風雅
でも。
風雅
嬉しかったぜ。
風雅
俺ゼッテーやめねえ。
風雅
だから応援して、公演にも来て。
拓哉
行けたらな。俺は行きたい学校行って青春する。
風雅
ああ、思う存分俺の分までしてな。
拓哉
うん。
拓哉
ごめん、もっと話したいけど。
拓哉
塾があるんだ。
風雅
分かった。頑張れよ。
風雅
応援、俺もしてるから。
拓哉
ありがと。
拓哉との絆が修復できたところで
俺の心は安堵した。
それもつかの間。
地獄はもう、訪れていた。
翌日
拓哉
なんだよ…これ。
拓哉
絶対樹川の仕業だろ…
拓哉
あいつはそんなことしない。
拓哉
絶対しない！
拓哉
昨日誓ったんだぞ…？
風雅
拓哉…助けてくれ。
風雅
誰かにハメられた。
拓哉
風雅！
電車の中でも寝る前のベッドの中でもサクサク快適に。
もっと読みたい！がどんどんみつかる。
「読んで」「書いて」毎日が楽しくなる小説アプリをダウンロードしよう。
