絶対に＿

彼

ゆあんくんの告白

最初はここからだった

だって好きな人に

遊びに誘われたから

楽しみに待つしかないじゃん

ピンポーン

来た！

今日のために

めっちゃオシャレしようと

思ったけどさ

…時間がなかった…

でも

少しだけならできた

なんで 早く言ってくれないんだよ〜！

まぁそこも良いんだけどさ

でも

ゆあんくん めっちゃオシャレしてたら

どしよ…

心配と嬉しさを心にしまい

ドアを開けた

ガチャ

ゆあんくんが突然

真剣な顔をしたと思ったら

顔が赤くなった

何を言い出すんだ？

嬉しい

「ゆあんくんも似合ってるよ」って

言いたかったけれど

言えなかった

ゆあんくんは恥ずかしくないのかな

ゆあんくんがそっぽを向いた

ゆあんくんが 顔を真っ赤にしてるとも知らずに

私は

照れ隠しをするために

顔を見せないように

と言った

ゆあんくんが道路側で歩いてくれる

やっぱ優しいな、

私じゃ釣り合わない

嘘！

嬉しすぎる

聞こえなかった

もしかして

嫉妬!?///

…な訳ないか

嫉妬してくれてたらいいな…

どゆこと…?

もしかして…

公園を出た瞬間

目の前に車が…

キキー!

私の中で一番大きい音がする

思わず目を瞑る

誰かが私のことを覆いかぶさった

誰、?

目を開ける

そしたら

血まみれの

ゆあんくんがいた…

目からどんどん涙が出てくる

これ以上にないくらい

うっすら目を開けて

話してくれるゆあんくん

少し微笑んでから

目を閉じた…

私がもっと周りを 見ていれば良かったね…

服似合ってるって言えば 良かったね…

もっとたくさん好きと 伝えればよかったね…

もっと早く 告白すれば良かったね…

私が代わりに 轢かれてたら良かったね…

ごめん…ごめんね…

こんな私でも 許してくれる…?

笑って許してくれる?

まだキスもしてないのに…

まだハグもしてないのに…

まだ手も繋いでないのに…

まだ付き合ったばっかなのに…

まだやりたいこと たくさんあったのに…

…私がわがまま言ったらだめだよね…

…だって

私のせいだから…

全て

私が悪いんだから…さ…

飲酒運転だったらしい

私はその車を

一生許さない

みんな優しいから

「えとさんのせいじゃない」 と言ってくれる

…だが

私は

あの車より

私のほうが

毎日毎日病院に行った

ゆあんくんが目を覚ましたとき

どれだけ嬉しかっただろうか…

でも

その分記憶喪失になったという 悲しさも大きかった

あのことがあったから

もう病院に行ってない

だからゆあんくんに 忘れられている

あんな思い出が詰まってる

その公園は

今の集合場所的な感じ

嬉しいことや

悲しいことが詰まってるの…