都内某所 午前6時11分
昨日寝たのは26時過ぎ。
人狼が活動を終え、 悲鳴を確認した後だった。
人が死んだ後、安心できた。 自分じゃなかった、そう思えた。
加藤 心美
勢いよく開く部屋のドア、上半身を起こしシーツを掴んでいた私は目を見開き、
突然入って来る心美ちゃんと目が合った。
加藤 心美
葉村 笠奈
加藤 心美
人狼は、夜24時から26時までの間に、 村人をひとり殺せ。
これが人狼ゲームのルールだった。
ふたりは部屋から出て、 静まり返った朝の廊下へ立つ。
葉村 笠奈
加藤 心美
加藤 心美
葉村 笠奈
がちゃっと、 女子フロアのドアがひとつ開く。
安藤 帆乃佳
帆乃佳ちゃんは恐る恐る左右を キョロキョロと確認していた。
私たちと目が合うと、小さく会釈をした。
加藤 心美
心美ちゃんが尋ねると、 帆乃佳ちゃんはこくりと頷く。
帆乃佳ちゃんはゆっくりとこっちへ 歩いて来ると、心美ちゃんが突然、 ゲームについての質問を投げかける。
加藤 心美
安藤 帆乃佳
安藤 帆乃佳
加藤 心美
安藤 帆乃佳
安藤 帆乃佳
加藤 心美
心美ちゃんはにこっと笑うと、 帆乃佳ちゃんとは反対側の廊下へ 歩いて行く。
そしてドアをひとつ開けた。
齊藤 千史
そんな声が、ドアの先から聞こえた。
安藤 帆乃佳
葉村 笠奈
心美ちゃんは部屋の中から出てきて、 次の部屋へと進んで行く。
ドアを容赦なくがちゃっと開ける彼女。
心美ちゃんはドアを開けたまま、 その場から動かなかった。
葉村 笠奈
加藤 心美
ドアをゆっくりと閉めると、 こっちへ歩いて来る。
齊藤 千史
そこへ、千史さんも髪を整えながら ゆっくりと歩いて来る。
女性4人が廊下に集まった。 そして彼女は、口を開く。
加藤 心美
加藤 心美
広間に集まると、 五十嵐さんの死体は消えていた。
話を聞くと、 男性陣が外へ投げた様だった。
田中 遊星
遊星はにやっと笑った。
まるで、このゲームを 楽しんでいるようだった。
加藤 心美
加藤 心美
加藤 心美
田中 遊星
加藤 心美
加藤 心美
千史さんは腕を組み「ふぅ」と息をつく。
帆乃佳ちゃんは相変わらず キョロキョロと怯えた様子だった。
加藤 心美
齊藤 千史
安藤 帆乃佳
千史さんの指の先は、遊星。 帆乃佳ちゃんは、上を指さしていた。
田中 遊星
齊藤 千史
齊藤 千史
心美は少し黙り、上に腕を上げる 帆乃佳ちゃんに尋ねる。
加藤 心美
安藤 帆乃佳
それに最初に声を上げたのは、 他の誰でもない、千史さんだった。
齊藤 千史
安藤 帆乃佳
齊藤 千史
安藤 帆乃佳
加藤 心美
加藤 心美
加藤 心美
淡々と話す心美ちゃん
田中 遊星
遊星の質問に、心美ちゃんは こくりと頷いた。
山端 昴
全員の思考に電撃が走る。
予言者をカミングアウトしたのは、 五十嵐さん・千史さん・帆乃佳ちゃん。
3人の中に嘘つきは2人……
人狼が2人か狂人が1人、 人狼が1人。 村人が手を挙げるケースもある。
加藤 心美
安藤 帆乃佳
心美ちゃんの質問通り、帆乃佳ちゃん目線、対抗2人はどっちも村人側になる為、
狂人と村人が カミングアウトした線しか無くなる。
齊藤 千史
安藤 帆乃佳
千史さんは横目で 帆乃佳ちゃんを睨むと、
帆乃佳ちゃんは、 立ち上がって否定した。
安藤 帆乃佳
全員の視線が、彼女に刺さる。
安藤 帆乃佳
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