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秘密の放課後バンド

第12話 - 第12話このまま朝になっても、離さねぇから

2025年07月21日

#ミセスグリーンアップル

jam's

・ライブ練習のあと、若井が「泊まってく？」

夜、若井の部屋。照明は落として、ベッド横に小さなライトだけ。

若井滉斗

元貴、今日もよく頑張ってたな〜。
ギターのとこ、俺、また惚れた。

大森元貴

…… お前がいると、
音がすぐ届く。……だから、弾きやすい。

若井滉斗

そっか。じゃあ……これからも、ずっと隣にいる。

大森元貴

…なぁ。

若井滉斗

ん？

大森元貴

……もうちょっとだけ、こっち来て。

若井滉斗

はいはい、甘えスイッチ入った？

大森元貴

うるせぇ、寒いだけっ///

（後ろから、そっと若井が腕を伸ばして抱きしめる）

若井滉斗

元貴……今、すごくかわいいって思ってるの、伝わってる？

大森元貴

……わざわざ言うな、バカ……でも…

大森元貴

……お前にしか、こういうの、見せらんねぇ。

若井滉斗

（若井の手がそっと髪をなでる）

若井滉斗

俺だけでいいよ。
これからも、誰にも見せないで。

大森元貴

ねえ、若井（目を閉じたまま）

若井滉斗

ん？

大森元貴

好き…だよ

若井滉斗

…ねぇ、元貴。

若井滉斗

“好き”って、
あれ、今だけ俺の心臓に永久保存されてるんだけど。

大森元貴

うるせぇ……まだ言わなきゃよかった……///

若井滉斗

俺のこと、こんなに好きになってくれてるんだなって……ちゃんと、伝わった。

（静かな夜。時計の針が“1時”を指してる）

大森元貴

…俺さ。お前とこうなってから…ちょっと、自分が変わってきたなって思う。

若井滉斗

どんなふうに？

大森元貴

前は…陰キャすぎて、先輩でも喋れなかったのに、とか

大森元貴

若井と会話が早くなったし

若井滉斗

元貴……好きだ。
絶対、離さないからな。

大森元貴

……もう離れたくねぇ。
学校行かなくてもいいなら、ずっとこうしてたい。

（今度のキスは、さっきよりも深い）

若井滉斗

好きって……何回でも言っていい？

大森元貴

…聞きたくなる。お前の声で。

若井滉斗

…じゃあ言うよ、何回でも。
元貴が、“もうやめろ”って言うまで。

大森元貴

やめろバカ……///

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