さとみくんが 海外に行って1年
本来なら今日 僕たちは再会できるはずだった
青
まま
まま
青
今すぐに逢いたい
逢って、ぎゅってして欲しい
青
眠たくなんてないけれど
これ以上リビングにいても 泣き顔見られるだけだから。
青
さとみくんが海外に行く前に 使っていた我が家のベッドには
ほんのり彼の匂いが 染み付いている
出会ったばかりの頃 “入るな”と言われた さとみくんの部屋
今では僕の心が病んだ時に 少しでもさとみくんを感じて 気持ちを落ち着かせるための 大切な場所。
青
匂いを嗅いで安心したのか いつの間にか眠ってしまった。
桃
気付いたら病院にいた
あまりにも記憶が無さすぎて怖い
看護師
看護師らしき女性が 俺の方を見て 驚いた表情を見せるが
その看護師は 外国人のように思われた
あー… そういえば俺留学してたんだっけ。
看護師
さとみさん、 ここ何処か分かる?
桃
病院。
そんなの見ればわかる
頭では分かっているけれど 思うように声が出ない。
桃
口で答える代わりに 相槌で返した。
看護師
今医者を呼んできますから、 そのまま待っていて下さい。
桃
「了解」の代わりに 少し微笑んでみせる
自分で言うのもなんだが 記憶が無いほど眠っていたのに 英語はしっかり 理解できるんだから 大したもんだ。
その後医者が病室に来て
俺が留学中に事故に遭ったこと
半年以上眠っていたこと
本来は今日が帰国日だったこと
回復するまで日本には帰れないこと
その他諸々沢山のことを 教えてもらって
今は病室に1人。
相変わらず 頭は回らないし声も出ないが
ふとアイツの姿が 脳裏に浮かんだ。
「ころん…」
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訳分からんところで切ってすみません( 次回修羅場です(急)






