俺の名前は仙石薫。
京極組のセンスある武闘派だ。
仙石
仙石
先の京炎戦争で負傷した一条の兄貴の元気そうな様子も見れたし、そろそろ帰るか。
仙石
仙石
俺の視界に飛び込んできたのは…
佐古
舎弟である佐古だった。
仙石
仙石
仙石
佐古
佐古
仙石
守若の奴が?
仙石
仙石
佐古
佐古
佐古
なんだよそれ…
いつものお遊びじゃねえのか?
仙石
仙石
佐古
仙石
ありえねえ。
こんなん普段の仕事にすら影響の出ることだってあいつはわかんねえのか?
あいつが佐古を玩具にしているのは知っていたが、まさかここまでやっていたとは……
仙石
佐古
どうしてあいつを庇う?
いつもビビり散らかしてる癖に、 俺に逆らってまであいつを擁護したいのか?
佐古
佐古
仙石
こいつ、こんなに自己評価低い奴だったか?
……いや、多分あいつと関係が始まってからだな。
ずっとずっと、羨ましかった。
恋焦がれる相手とそうやって当たり前のように笑って生きていけることが。
お前が守若のことを選んだ時点で俺には縁のない話だった。
佐古
佐古
仙石
仙石
仙石
佐古
俺にはただお前の隣で焦がれることしかできないと。
そう、思っていた。
佐古
佐古
仙石
仙石
仙石
仙石
仙石
佐古
佐古
佐古
そんなの俺には…
佐古
佐古
仙石
そういや…… こいつももう組に入って二年目か、
抗争や襲撃の件もあって、何も出来ない自分と周りにコンプレックスを感じていたのか……
佐古
佐古
佐古
佐古が守若を選ぶのなら、俺は身を引こうと思った。
皆極道という渡世の道を生きている。
焦がれる相手がいることだけでも 幸せだった。
それだけで良かった。
でもどうだ?
佐古は今俺に助けを求めている。
俺のことを必要としてくれている。
嬉しい
仙石
仙石
仙石
佐古
仙石
佐古
仙石
仙石
守若、お前が悪いんだよ。
俺の方がこいつのことを肯定してやれるし、甘やかしてやれる。
ずっと我慢していた感情が 今に溢れ出てくる。
仙石
仙石
仙石
佐古
そうだ、
そうやって少しづつでいいから、 俺のために時間を作って欲しい。
俺が全部受け止めてやるから。
いつか罰が当たるのかもな。
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