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柊 綾人

「うめぇ!」

如月 結衣

「そう?それならよかった!」

柊 綾人

あれから俺たちは買い物から帰り家で結衣が作ってくれた食事を食べていた

柊 綾人

「いやーマジでめっちゃうまいよこれ!」

如月 結衣

「すき焼きだから言ってもそこら辺のやつともそこまで変わらないと思うけどね」

柊 綾人

「いやいや本当にうまいよこれ!!まじで店出せるレベルだよ!」

如月 結衣

「えへへ、ありがと」

如月 結衣

「でもそんなに褒めても特に何も出ないからね〜」

柊 綾人

「別にそんなつもりじゃないっての。ただうまいから言ってるだけだからな!」

如月 結衣

「あはは、わかってるよ〜それぐらい。ありがとね」

柊 綾人

「おうよ」

柊 綾人

いやそれにしてもマジでこのレベルのご飯を食べれるって俺もしかしてももしかしなくても幸せ者過ぎないか?!

柊 綾人

20年間生きてきて遂に神様も俺の味方をしてくれるようになったか

柊 綾人

あ〜生きててよかった

如月 結衣

「え、なんで急に泣いてるの…?」

柊 綾人

「あ、いや、ちょっとね」

柊 綾人

あぶないあぶない。危うく頭おかしいやばい人だと思われるところだった

柊 綾人

あ、でもレンタル彼女を一生分レンタルしてる時点でもう頭おかしいか!はっはっは!!

柊 綾人

柊 綾人

一人でこれ考えてるのかなしいなぁ

如月 結衣

「ねぇねぇ」

柊 綾人

俺が一人で意味不明なことを考えていたら結衣が声をかけてきた

柊 綾人

「うん?どうした?」

如月 結衣

「少し気になったんだけどさ」

如月 結衣

「あなたって一人で会社立ち上げてやってるって言ってたじゃん?」

如月 結衣

「具体的にどんな会社なの?」

如月 結衣

「今日とかだって普通に平日だけど仕事してる様子ないから少し気になってさ」

柊 綾人

「ん〜まぁすごい簡単に言ったらネット広告系の仕事だな」

柊 綾人

「今日は確かに平日だったけど結衣の引越しの用意があるからそっち優先しただけだよ」

如月 結衣

「あ、もしかしてお仕事の邪魔しちゃったかな?ごめんね?」

柊 綾人

「いやいや大丈夫だぞ!!」

柊 綾人

「会社って言っても俺一人だけだから別にいつ働いていつ休むとかも自由だしな」

柊 綾人

「期限さえ守れば何日休もうが大丈夫だし今のところ仕事はある程度落ち着いてるから大丈夫だぞ」

如月 結衣

「そっか、ならよかった」

如月 結衣

如月 結衣

「やっぱあやと君は優しいね」

柊 綾人

「いきなりどうした?なんで急にそういう発言が出たのかよくわからなかったのだが…」

如月 結衣

「いやだって私に気を使わせないようにしてくれてるからさ」

柊 綾人

「いや事実を言っただけだよ」

如月 結衣

「それでもだよ!」

柊 綾人

「まぁ、ありがとな」

柊 綾人

「あ、仕事で思い出した」

柊 綾人

「一つ言っておかなくちゃいけないことがあったんだ」

如月 結衣

「ん?なに?」

柊 綾人

「俺明日仕事で打ち合わせがあるから昼間は出かけるね」

如月 結衣

「は〜い、わかった〜」

如月 結衣

「私は明日届く荷物を片付けたりするからまぁどっちにしろ問題ないよ〜」

柊 綾人

「悪いな手伝えなくて」

如月 結衣

「別に大丈夫だよ。それに手伝う前提になってるけどそんなにいろいろやってくれなくても大丈夫だからね」

柊 綾人

「そうか?なんかやった方がいいかなぁって思ってたけど」

如月 結衣

「でも荷物持ちは積極的にやろうとはしなかったじゃん」

柊 綾人

「それはまぁ、なんというか。俺そんな力ないし…それに大丈夫かなぁって」

如月 結衣

「やっぱりあなたの思考はよくわからないや」

柊 綾人

「そうか?一般的な思考だとは思うけど」

如月 結衣

「それ本気で言ってる?」

柊 綾人

「うん」

如月 結衣

「マジで?」

柊 綾人

「大マジ」

※呪術廻戦のネタです↑

如月 結衣

「やっぱおかしいよ」

柊 綾人

「どこが?」

如月 結衣

「全部」

柊 綾人

「具体的に言うと?」

如月 結衣

「全部」

柊 綾人

「具体的になってないし」

如月 結衣

「一般的な思考の人はそもそもレンタル彼女を一生分レンタルなんかすると思う?」

柊 綾人

「いやまぁそれは…」

柊 綾人

柊 綾人

「ぐぅの音も出ないです…」

如月 結衣

「ね?とりあえずあなたは色々と抜けてるところがあるよ」

柊 綾人

「まぁ否定はできないな」

如月 結衣

「別にそれが悪いなんて思わないけどね」

柊 綾人

「デレ期か?」

如月 結衣

「前言撤回脳みそゴミカス野郎」

柊 綾人

「そこまで言わなくてもよくないですか?」

如月 結衣

「あなたすぐ変なこと言うじゃん」

柊 綾人

「ちょっとしたジョークだよ」

如月 結衣

「あなたの場合それ本気で言ってるようにしか聞こえない」

柊 綾人

「嘘だろ俺そんなやばく見えてたのか」

如月 結衣

「うん」

柊 綾人

「マジかよ」

柊 綾人

などと俺たちはよくわからない会話を弾ませるのだった

柊 綾人

あれから次の日、俺は仕事の打ち合わせのため外出をしていた

柊 綾人

「えぇっと住所はここだよな…」

柊 綾人

そういいながら俺はとある建物前までたどり着いた

柊 綾人

「ここって…探偵事務所…だよな…」

柊 綾人

仕事の依頼人に職業とか聞いてなかったけどもしかして探偵の人なのかな…

柊 綾人

そう思いながら俺は建物の中に歩を進め…

柊 綾人

「すみませ〜ん、打ち合わせで来た柊ですけど…」

柊 綾人

俺がそういうと奥の方から…

天音 未央

「へいらっしゃい!!!」

天音 未央

「メロン探偵事務所へようこそ!!」

柊 綾人

柊 綾人

「えぇっと」

柊 綾人

「あの、ラーメン屋ですか?」

天音 未央

「メロン探偵事務所だぜ!!」

柊 綾人

「えっと…居酒屋ですか?」

天音 未央

「バカ言うな!メロン探偵事務所だぜ!」

柊 綾人

「えぇ…」

柊 綾人

一体何を食べてどう過ごせばそんな名前を付けようって発想になるんだ…

天音 未央

「おっと、まだ自己紹介してなかったな!」

天音 未央

「私の名前は天音 未央(あまね みお)。このメロン探偵事務所で探偵をやってるぜ!!」

柊 綾人

「あ、どうも、僕は柊 綾人です…」

柊 綾人

「あの、いろいろツッコミたいんですけどいいですか?」

天音 未央

「おう!好きなだけ聞いてくれ!!」

柊 綾人

「えっと、好きな食べ物ってメロンだったりしますか?」

天音 未央

「いやキノコだが」

柊 綾人

「メロンじゃないんかい」

柊 綾人

「えっと、じゃあなんでメロン探偵事務所って名前にしたんですか?」

柊 綾人

「事務所の名前だしなんか特別な理由でも…」

天音 未央

「なんとなくだ」

柊 綾人

「なんでだよ」

柊 綾人

え?なんでどうしてそうなったの?事務職の名前とか一生使うようなもんじゃないの?なんでそんな適当に決めちゃったの?

柊 綾人

「えっと、あとなんでそんなラーメン屋みたいな挨拶なんですか?」

天音 未央

「元気がなくちゃなにもやっていけないだろ!」

天音 未央

「この世の中元気があればなんだってできる。そう、国家転覆(こっかてんぷく)でもな!」

柊 綾人

「さりげなくとんでもないこと言ってません?」

天音 未央

「なーに、ちょっとしたジョークさ!」

柊 綾人

「そのジョーク探偵業やってるあなたは絶対言っちゃいけないやつだと思うんですが…」

天音 未央

「まぁ細かいことは気にするなってことよ!」

天音 未央

「とりあえずほら座ってくれ」

柊 綾人

「は、はぁ…」

天音 未央

「ちょっと待ってろ、飲み物出すからな」

柊 綾人

「あ、どうも」

天音 未央

「豚骨と味噌と鶏ガラどれがいい?」

柊 綾人

「なんで飲み物でラーメンスープ出そうとしてんだ!」

柊 綾人

やっぱこの人ラーメン屋に憧れてるよね?

天音 未央

「冗談冗談、お茶で大丈夫か?」

柊 綾人

「あぁ…はい…」

柊 綾人

なんだろう、なんかこの数分でめちゃくちゃ疲れた気がする

柊 綾人

結衣の300倍話すのが疲れるなぁ…

天音 未央

「ほい、お待たせ」

柊 綾人

「あ、どうもありがとうございます」

柊 綾人

俺はそう言い出されたお茶を啜った(すすった)

柊 綾人

「えぇっと、さっそく本題なんですが今回のご用件というのは…?」

天音 未央

「えっとな、うちの探偵事務所のネット広告をお願いしようと思ってな…」

柊 綾人

などとそれからはまじめに仕事の打ち合わせを始めた

柊 綾人

話を聞くまで知らなかったがどうやらこの天音未央という人間は凄腕の探偵で向こうの業界では割と有名らしい

柊 綾人

たしかに真面目な話をするときは向こうも真面目に聞いていたりとメリハリはしっかりしているし効率的な案も出してきたりすることからおそらく本当に腕のある探偵なんだろう

柊 綾人

そして打ち合わせを始めてから3時間ぐらいだろうか。ついに終わりが見えてきた

柊 綾人

「えぇっとこんな感じで良いですかね?」

天音 未央

「うん、そんな感じで大丈夫かな」

柊 綾人

「わかりました。あとはこっちの方でやっておきますね」

天音 未央

「助かるぜ。わざわざありがとな」

柊 綾人

「いえいえとんでもないです。それじゃ残りの細かいところはまた後日ってことで」

天音 未央

「おう、お疲れ様」

柊 綾人

「ありがとうございました」

柊 綾人

そういい俺は席を立ち出口へ向かおうとして…

柊 綾人

「……」

天音 未央

「ん?どうかしたか?」

柊 綾人

「天音さん、あのこれってなんですか?」

天音 未央

「ん?あ〜これのことか」

天音 未央

「これはな、分かりやすく言えば未解決事件の資料だ」

柊 綾人

「未解決事件?」

天音 未央

「ああそうだ。つい数ヶ月前の物から30年以上前の事件の物までまとめてあるんだ」

柊 綾人

「もしかしてこの量の事件の依頼を受けてるんですか?」

天音 未央

「いやさすがにそれはないぜ」

天音 未央

「実は私いろんな事件を解決していくうちに警察の人との繋がりもできてな」

天音 未央

「それで未解決事件の協力をしてほしいって言われたり後はいろんな事件の資料も送ってもらえたりするんだ」

柊 綾人

「なるほど…警察が探偵に依頼するってなんか漫画っぽいですね」

天音 未央

「まぁでも実際は結構闇深いもんなんだよな」

天音 未央

「ニュースとかで報道されてない未解決重大事件って実はめちゃくちゃあるんだ」

天音 未央

「そういうのを解決するために資料もらってこうやってまとめてあるんだ」

天音 未央

「例えば…ほらこれ」

柊 綾人

そういいながら天音さんは一つの資料に指を差した

天音 未央

「今から大体二年前の事故だな」

天音 未央

「この近くの大通りで信号無視をしたトラックが歩道に突っ込んだって事故だ」

柊 綾人

「これは知ってます。てことはまだこれ未解決なんですか?」

天音 未央

「そういうことだ」

天音 未央

「この事故でその歩道を歩いていた一人が軽傷、もう一人が意識不明の重体。犯人は逃走中のままだ」

柊 綾人

「そうだったんですか…」

天音 未央

「あとはそうだな…まぁ報道はされてなくて警察関係者と私しか知らない情報だがな」

柊 綾人

「そんなの俺に言って大丈夫なんですか?」

天音 未央

「まぁ知ったところでなんだってレベルのことだよ」

天音 未央

「重症の被害者の名前は如月 円で、軽症の被害者の名前は…」

天音 未央

『如月 結衣』

レンタル彼女、一生分レンタルすることになりました。

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