テラーノベルの小説コンテスト第4回テノコン 2025年1月10日〜3月31日まで

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レンタル彼女、一生分レンタルすることになりました。

第9話 - 第9話『二年前』

2025年03月14日

#創作

#恋愛

#レンタル彼女

#長編

ぴーぴぴまる。

柊綾人

「如月結衣？！」

天音未央

「ん？なんだこの人のこと知ってんのか？」

柊綾人

「あ、あぁ。まぁ俺の知り合い…みたいなもんですね」

天音未央

「ん、なんでそんな自分でもわかんないみたいな言い方なんだ…？」

柊綾人

「いや、なんというか…絶対引かないでくださいよ？」

天音未央

「もちろん」

柊綾人

「この子レンタル彼女やっててそれで僕がレンタルしてるって感じです…」

天音未央

「うわぁ…」

柊綾人

「引かないでって言いましたよね？」

柊綾人

「それは事故なんで…」

柊綾人

「それよりもその事故のこと詳しく聞かせてください」

天音未央

「はいよ」

天音未央

「事故が起こったのは今からおよそ2年前」

天音未央

「この町の少し小さめの交差点だ」

※背景は状況説明のためです

天音未央

「事故の被害者である二人の少女、結衣と円は姉妹だったらしくてな」

天音未央

「近所では仲の良い姉妹としてかなり有名でよく二人で遊びに行ったりしていたらしい」

天音未央

「そして事故当日も二人で出かけてた」

天音未央

「その日は二人で家から少し離れたスーパーに買い物に行く予定だったそうだ」

天音未央

「そしてその二人がその横断歩道で信号待ちをしていたその時に…」

天音未央

「とまぁ簡単に言うとこんな感じだな」

柊綾人

「なるほど…そうだったんですか…」

天音未央

「だがこの事故にはいろいろと奇妙なことがあってな」

柊綾人

「奇妙なこと…ですか？」

天音未央

「ああそうだ」

天音未央

「まず第一にこのトラックの運転手は事故を起こした後そのまま逃走して今もまだ捕まってないんだ」

天音未央

「そしてそれだけじゃなくてな」

天音未央

「そのあと事故を起こしたトラックは遠く離れたところで乗り捨ててあるのが発見されたんだが、そのトラックが盗難中だったんだ」

柊綾人

「トラックの盗難車？」

天音未央

「あぁ、普通の自動車の盗難車だったらよくあるんだがトラックの盗難車なんてめったにないからな」

天音未央

「でもそのトラック自体も不可解なことがあったんだ」

柊綾人

「というと？」

天音未央

「そのトラックの盗難理由がわからないんだ」

柊綾人

「わからないって…そんなことあるんですか？」

天音未央

「いいや、普通はありえないことだ」

天音未央

「だが今回に限っては異例でな」

天音未央

「トラックの中からは何も見つからなかったし、トラック自体もかなり使い込まれているもので到底売ることも難しいものだったんだ」

柊綾人

「でも車を盗んでそれを分解して部品だけ売るとか聞いたことありますよ」

柊綾人

「そういうのでもないんですか？」

天音未央

「ああ、エンジンだったりとかそういう部品は古すぎて売れるようなものでもないし、他の部品なら売れそうなものもあったが正直それ目当てならわざわざ普通の車じゃなくてトラックを盗む理由がないからな」

柊綾人

「なるほど…そう聞くと確かに色々とおかしいですね」

天音未央

「それともう一つわかってないことがあるんだ」

柊綾人

「もう一つ？」

天音未央

「あぁ、それも結衣に関することだ」

柊綾人

「それはいったい」

天音未央

「結衣の身元がわからないんだ」

柊綾人

「え？」

柊綾人

「それって…どういう…？」

天音未央

「あの事故の後目を覚ました結衣、そして重症の円を迎えに来る親がいなかったんだ」

柊綾人

「それって…一体なんで…」

天音未央

「私も理由はわからない」

天音未央

「今現在も二人の親は行方不明。今どこで何をしているかもわからないし連絡も取れない」

柊綾人

「そんな…親が行方不明になったのはいつごろからですか？」

天音未央

「結衣曰く二人が事故にあう4日ほど前に出張でしばらく出かけると言っていたそうだ」

柊綾人

「それって…」

天音未央

「あぁ。本人には伝えてないがこの事故になんらかの形で親が関わっていることは間違いないと思う」

柊綾人

「そんな…」

天音未央

「それに知り合いの刑事さんから聞いた話だが、結衣は親の話をするのをかなり嫌がっていたらしい」

柊綾人

「てことはもしかして結衣たちは…」

天音未央

「あぁ」

天音未央

「本人の話がないから証拠はないが、おそらく結衣と円は…」

天音未央

「親から虐待を受けていた可能性がある」

柊綾人

「そんな…」

柊綾人

「……！」

柊綾人

もしかしてあの時の言葉って…

回想(2話参照)

如月結衣

「まぁでも水族館に実際行くのは初めてなんだけどね」

柊綾人

「え、今まで水族館に行ったことなかったのか？」

如月結衣

「うん、まぁね…」

回想(7話参照)

如月結衣

「そう。私に家族なんてほとんどいないようなもんだしあなたが私の家族になってほしいなってね」

柊綾人

「家族がいない…？」

如月結衣

「あーうん、まぁ気にしなくて良いよ！こっちの話だし」

回想終了

柊綾人

「そういう…ことだったのか…」

天音未央

「証拠が全くないから警察も親を指名手配したりとかはできないんだ」

天音未央

「だからこそ私がこの事故を調査していたんだ」

柊綾人

「今はしてないんですか？」

天音未央

「2年前の事故だ。新しい情報とかが出なかったらさすがに調査したりはしない」

柊綾人

「でも！」

天音未央

「気持ちはわかる。ただ探偵としてこの事故だけを特別視するわけにはいかないんだ。これと同じように未解決のまま埋もれていく事件や事故だってあるんだ」

天音未央

「それにこれはあくまで自分から調べてるものでクライアントがいる調査じゃないんだ」

天音未央

「私が知っている情報なら好きなだけ提供するし協力だってるする。でも…」

柊綾人

「じゃあ天音さん」

天音未央

「うん？」

柊綾人

「依頼します」

天音未央

「依頼するってもしかして…」

柊綾人

「はい」

柊綾人

「2年前。あの交差点で起きた事故。結衣と姉の円を巻き込んだ事故の調査を依頼します」

柊綾人

「報酬は…さっきの仕事を無償で引き受けます。それでも足りないんだったら追加でいくらでも払います」

天音未央

「あなたが良いなら私はそれで全然構わないけど…」

天音未央

「でもなんでそこまでするんだ？その結衣のためか？」

柊綾人

「まぁいろんな理由がありますね」

柊綾人

「結衣には一つ大きな借りというか僕たちがこういう関係になった原因は僕なんでその贖罪(しょくざい)みたいな感じですかね」

柊綾人

「まぁもちろん同情だったりもありますけど一番の理由は…」

柊綾人

「････････････････」

柊綾人

俺がそう言うと天音さんは優しく微笑みながら

天音未央

「そっか。よしわかった」

天音未央

「その依頼引き受けるぜ」

柊綾人

「ありがとうございます」

天音未央

「そんじゃ早速準備しますわ」

天音未央

「あと、もしかしたら色々協力してもらうかもしれないけど良いか？」

柊綾人

「もちろんです。僕にできることでしたらなんでも」

天音未央

「ありがとな。そんじゃこれからよろしくな」

柊綾人

「えぇ。こちらこそよろしくお願いします」

柊綾人

こうして俺たちは当時の事故について調べることになった

如月結衣

「ふぅ。ある程度片付いたかな」

如月結衣

「…あとはこの段ボール片づければとりあえず良いかな」

如月結衣

私はそうして段ボールを開け中身を取り出すために手を突っ込み…

如月結衣

「これって」

如月結衣

私が手にしたもの。それはアルバムだった

如月結衣

「アルバム…ここにあったんだ」

如月結衣

私はそうつぶやきながら手にしたアルバムを開き…

如月結衣

「これは…結構昔の写真だな〜」

如月結衣

そうして私は次々とページをめくって…そして…

如月結衣

「あ……」

如月結衣

私がめくったページには私のお姉ちゃんが私の隣に立っているのが映っていた

如月結衣

「お姉ちゃん…」

如月結衣

「待っててね。あと少し…もう少しだからね…」

如月結衣

私はそうつぶやきそして手にしていたアルバムを閉じた

如月結衣

「さて、あと少しだしさっさと片づけようかな」

如月結衣

そうして私は作業を続けるのだった

レンタル彼女、一生分レンタルすることになりました。

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先日無断でお休みさせていだたいてしまいすみませんでした！(威勢◎) 今日(2025/03/14)卒業式だったんですよ…。それで許してください(？？？) いや… ごめんね…？違うんだよ… 本当はさ… 言いたくないんだけど… 寝落ちしちゃったの。はい！本当にすみませんでした！！！ガチで申し訳ないと思ってます！！それじゃ打ち上げ行く準備あるんで締めます！以上！現場(？)からでした！

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