テラーノベルの小説コンテスト第4回テノコン 2025年1月10日〜3月31日まで

一覧ページ

"主様のためなら。" 主様が転生します。

第1話 - いつもの通りの警報音。

256

2023年04月22日

#あくねこ

#あくねこ夢

#悪魔執事と黒い猫

#ボスキ・アリーナス

#ボスキ

#転生

×怜ちゃん×

天の声

あくねこ。オリジナルストーリー。

天の声

今回は、バスティンの
"主様。貴方と花見をもう一度。"のシリーズ番のボスキバージョンです!!

天の声

ですので、今回はボスキが主演となります。

天の声

ボチボチ、ルカスのも書いていきます。

天の声

今回も曲を厳選してあります!!
よろしければ、Youtubeで検索してストーリーを読みながら聴いてください!!

天の声

曲を聴いて欲しいときに、曲名を出しますね。

天の声

今回はピンク💗もあります!!途中はブルー💙になりますが、結果的にはハッピーエンドなのでご安心ください!!

天の声

主は転生します!!

天の声

ムーは今回面倒なので、1人でフィンレイ様の所に依頼をこなしに行っていて不在です!!

天の声

そして、今回は番外編も用意致しますので、よろしければそちらもご覧くださいね。そこの主様!!

天の声

自分でストーリー書いといてあれなんだけど、ますますボスキに沼る…助けてw

天の声

そして、これを読んでいる主様もじゃんじゃんボスキに沼るが良いﾍｯﾍ

天の声

"あやつは良い男やぞ☆"以上だ!!

天の声

…。

デビルズパレス。自室。

天の声

とある日。〇〇は、休日だったのでデビルズパレスの自室でくつろいでいた。

○○

春だね〜、白の蝶とか黄色の蝶とか飛んでてさ。綺麗だよね!!

ボスキ

そうだな。

天の声

外には、春だからか蝶が沢山飛んでおり、見ていてとても心が癒される。

○○

こんな日にお散歩行ったら凄く、気持ちいいんだろうなぁ〜。

ボスキ

散歩も良いが、昼寝をおすすめするぜ。主様。

○○

ﾌﾌｯ、ボスキの場合はただ昼寝したいだけでしょ〜。

ボスキ

あ？さぁ、なんの事だかさっぱりだな。

○○

まぁ、お散歩行って綺麗な景色を眺めながらお昼寝も良さそうだね〜。

ボスキ

だろ？

○○

うん。空気が美味しそうだよ〜。

ボスキ

じゃあ、行くか。

○○

え？どこに？

ボスキ

"どこに？"って、そりゃ散歩と昼寝しに行くに決まってるだろ。

○○

おぉ〜、じゃあ行こっか〜。

○○

（流石、昼寝サボり常習犯。そうと決めたら行動力鬼だ。）

ボスキ

あぁ。いい昼寝場所なら俺が全て知っているからな。任せておけ主様。

○○

うん。任せるね〜。

○○

1番いい、昼寝スポットを予約するよ。

○○

（なんか、散歩って言うより昼寝しに行くみたいになってない？これ。）

ボスキ

あぁ。

ボスキ

"予約を承りました。その昼寝スポットまで、この私がご案内致しましょう。"

天の声

と言うとボスキは、右手を胸の前に当て左手は腰に回し頭を下げた。

○○

...？

○○

え？どうしたの？早めの熱中症？

ボスキ

やっぱ俺には似合わねぇな。こういうの。

○○

うん。頭イカれたかと思っちゃったよ。

ボスキ

ひでぇ言いようだな、主様。

ボスキ

こう見えて真面目にやったってのに。

○○

ｱｯﾊﾊ、ごめんねボスキ。でも、かっこよかったよ。

天の声

そういうと〇〇は、笑み零した。

ボスキ

...ﾂ

ボスキ

...、///

天の声

〇〇の笑顔は、とても可愛く目に写ったのだろう。ボスキは照れ隠しをするように下を向いた。

○○

どうかしたの？ボスキ。

ボスキ

な、何でもねぇよ。

ボスキ

さ、行こうか主様。

○○

わっ、

天の声

ボスキは、〇〇に自身が照れているのを見られたくないのか〇〇の手を取り引っ張り出すように屋敷を出た。

天の声

...。

デビルズパレス付近、森。

天の声

しばらく、〇〇の手を引っ張りながら歩いていくこと数分。

ボスキ

さぁ、着いたぞ主様。

ボスキ

ここが、俺が1番気に入っている昼寝スポットだ。

ボスキ

ハウレスにも見つかりにくいからな。

ボスキ

主様もハウレスに追われたら、ここに来るといい。

○○

うん。ハウレスに追われて来ることは無いだろうけど、景色も空気も良いね。

○○

いいスポットを教えてくれてありがとう。ボスキ。

ボスキ

あぁ。ベリアンさんに見つかったら怒られちまいそうだがな。

○○

ﾌﾌｯ、言えてるね。

ボスキ

え〜っと、ここら辺か。

天の声

ボスキは、2人分の昼寝するスペースを探し〇〇を手招きした。

天の声

手招きされ、ボスキの元へと歩き...

ボスキ

...。

○○

わっ!!

天の声

ボスキの元に着いた〇〇は、ボスキに抱きしめられた。

ボスキ

ﾊﾊｯ、いい抱き枕になりそうだ。

○○

人をいきなり抱きしめないでよ//!!

ボスキ

あまりにも可愛かったからついな。

○○

もぉ〜!!

ボスキ

主様、ここが寝る場所に最適そうだ。

○○

ｱｯﾊﾊ、もうそれプロだよ。

ボスキ

ん？まぁな。昼寝歴300年はあるぜ？

○○

それ、歴とした職人じゃん!!

ボスキ

ﾌﾊｯ、職人か。いいなそれ。名案だ。

天の声

〇〇が発した"職人"という言葉に笑いを誘われたのか、顔を綻ばせたボスキ。

天の声

その笑い顔は、あまりに美しく目を奪われてしまうほど。

○○

...ｯ

○○

...、///

天の声

今度は、〇〇が照れ隠しをするようにしてボスキが指定した草むらに横たわった。

○○

わっ、凄いフワフワしてる!!気持ちいい〜!!

ボスキ

だろ？やっぱ、俺は職人か...。

ボスキ

だが、悪い気はしねぇな。

ボスキ

こうして主様と優雅に昼寝が出来るんだからな。

天の声

と言うなりボスキも〇〇の真横に横たわった。

○○

風が気持ちいい〜、蝶も飛んでるし。目の前の花も綺麗に咲いてるしさ。

ボスキ

あぁ、凄く綺麗だな...。

○○

うん!!

ボスキ

主様が。

○○

え!?//

○○

ちょっと、からかわないでよ!!//

ボスキ

ﾊﾊｯ、悪い悪い。

ボスキ

だが、からかっちゃいねぇさ。本当にそう思ってるんだぜ？

○○

もう〜!!

ボスキ

ﾊﾊﾊ、そう怒るなって主様。

ボスキ

帰ったら、今日仕入れた新しい紅茶を淹れてやるから。

ボスキ

それで許してくれ。

○○

...分かった。

○○

絶対だよ!!

ボスキ

あぁ。

天の声

ボスキは〇〇が機嫌を直したのを確認して安心たのか、眠ってしまった。

○○

...？

○○

ボスキ〜？

ボスキ

...。

○○

あぁ、寝ちゃった。

○○

まぁ、いつもだいたいこの時間に昼寝してるからね。

天の声

そう言うと〇〇は、ボスキの仮面に手を掛けその仮面を外した。

天の声

眠っているボスキは、そんなことには気づかず寝息を立てている。

天の声

元々、顔立ちが美しいボスキ。普段は仮面をしていて怖くも見えてしまうが、その仮面を取ると彼の美しい寝顔が見れた。

○○

ﾌﾌｯ、この綺麗な寝顔を独占して見れちゃうなんて。私は幸せ者だな〜。

○○

あ、そうだ!!

天の声

〇〇は、何を思い立ったのか。

○○

...。

ボスキ

...。

天の声

ボスキへ、口付けをした。

○○

ﾌﾌｯ、凄く甘いや。

○○

これは、ボスキには秘密だね。

天の声

そう言うと〇〇は、仮面をボスキへ着け。

天の声

ボスキの左手を軽く握って眠った...。

天の声

...。

ボスキ

...ｯ///!!

ボスキ

（俺の方がドキドキさせられてるじゃねぇか!!）

天の声

実は、寝たフリをしていただけのボスキであった。

天の声

...。

デビルズパレス付近、森。

天の声

眠ってから、2時間くらいが経った。

○○

...ん、

○○

んん〜っと、良く寝た〜。

天の声

〇〇は体を起こし、背伸びをした。

ボスキ

あ、起きたか主様。

○○

うん!!私が起きるまで手を握っててくれたの？

ボスキ

まぁな、起こしちまったら悪いしな。

○○

ﾌﾌｯ、ありがとう。先に起きたなら、起こしてくれても良かったのに〜。

ボスキ

主様の寝顔を眺めているのが楽しくてな。

ボスキ

（あの後、一睡も出来なかったが。出来るわけもないか。）

ボスキ

（だから、せめてずっと手は握っていたんだが。）

ボスキ

（こんな事も言えるはずもないな。）

ボスキ

さて、そろそろ屋敷に戻るか。

○○

そうだね〜。

○○

そろそろお昼だから、お腹空いたよ。

ボスキ

俺もだ。

天の声

2人は、そのまま手を繋ぎながら屋敷へと戻って行った。

天の声

...。

自室。

天の声

屋敷へと戻り、昼食を食べ少しのんびりしていた〇〇。

○○

あ〜、今日もロノのご飯美味しかった〜。

ボスキ

あぁ。

ボスキ

相変わらず料理が上手いなロノは。

○○

うん!!今度、お菓子作ってもらお〜っと。

ボスキ

じゃあ、俺は肉だな。

○○

ｱﾊﾊ、じゃあロノが買い出しから帰って来たら一緒に言お!!

ボスキ

そうだな。

天の声

幸せな一コマ。

天の声

だが、その幸せを打ち砕く知らせが屋敷に鳴り響く。

天使ブザー

ﾌﾞｰﾌﾞｰﾌﾞｰﾌﾞｰｯ

ボスキ

ﾁｯ、天使か。

○○

こんな時に!?

ボスキ

今日は、どの執事も手が離せない奴が多いんだ。

ボスキ

ロノなら手が空いていたんだが、買い出しに行っちまったしな。

○○

"付近の森で、一体のみ"ってブザーが言ってるけど、もう少し人手が居た方がいいよね。

ボスキ

いや、一体だけなら俺1人でやれる。

○○

でも...

ボスキ

大丈夫だ。安心してくれ、主様。

ボスキ

すぐにまた、屋敷に戻るから。

ボスキ

それに、俺が主様を傷つけさせるわけねぇだろ？

○○

私は別にいい、ただボスキが心配で。

ボスキ

大丈夫だ。さ、行くぞ。

天の声

〇〇の制止を聞かず、半ば強引に屋敷を出て天使が現れたという森へと行くボスキ。

天の声

そのボスキの背中を追いながら、〇〇も森へと入って行く。

天の声

...。

天使が現れた森。

天の声

屋敷を出て進むこと約16 分。

天使

死になさい。命のために。

ボスキ

あそこか。

天の声

天使を発見したボスキ。〇〇へ力を解放してくれるように頼む。

ボスキ

主様。すぐに片ずけるから、悪魔の力を解放してくれるか？

○○

分かった。でも、無理だけは禁物だからね。

ボスキ

あぁ。

天の声

ボスキの願いを承諾し、ボスキの悪魔の力を解放した〇〇。

ボスキ

感謝する主様。

○○

うん。

ボスキ

近くに居ると危ねぇから、少し離れた所に隠れていてくれ。

○○

分かった。

天の声

ボスキの指示に従い、近くにあった大きな木の影からボスキの戦いを見守ることにした〇〇。

ボスキ

よし、じゃあ早速"天使狩り"をするか。

天使

死になさい。命のために。

ボスキ

悪いな。俺には死ぬ理由がねぇんだよ。

ボスキ

だから、お前ら天使が消えんだよ!!

天の声

とボスキは〇〇の安全を確認し、天使狩りを始めた。

天使

死になさい。命のために。

ボスキ

…。

天使

死になさい。命のために。

ボスキ

…。

天使

死になさい。命のために。

ボスキ

ちょこまかと小賢しい野郎だ。

天使

死になさい。命のために。

ボスキ

…ｯ。

天使

死になさい。命のために。

ボスキ

なｯ!?

ボスキ

（こいつ、俺の攻撃を受け止めた!?）

天使

死になさい。命のために。

ボスキ

ﾁｯ

ボスキ

（こいつは、いつものひ弱な天使じゃねぇ。稀に出る、強い天使じゃねぇか。）

ボスキ

（俺の体力が持てば問題ねぇが、分が悪いな。）

天の声

一方、離れている所から見ていた〇〇。

○○

（え、あの天使さっきボスキの攻撃を受け止めなかった？やっぱり、ボスキだけ連れて来るんじゃなかった…）

天使

死になさい。命のために。

ボスキ

…、。

天使

死になさい。命のために。

ボスキ

…ｯ、。

天使

死になさい。命のために。

ボスキ

ﾊｧ、ﾊｧ…ｯ、。

○○

（あの天使ボスキの体力を削るように、ボスキの近くに行って力を使わせてる!!）

○○

（あのままじゃ、ボスキの体力が尽きちゃうﾂ!!ボスキも、もうあまり体力が無いように見える…）

天使

死になさい。命のために。

ボスキ

ﾊｧ、ﾊｧ…。

ボスキ

（ｸｿｯ!!体力がそろそろ…）

ボスキ

っ、

天の声

ボスキの体力が限界なのか、ボスキがよろけてしまった。

天の声

そして、ボスキがよろけたことでボスキに隙が生まれた。

天の声

その隙を逃すまいと、天使がボスキに今まで以上に強い攻撃を仕掛けようとした。

天使

死になさい。命のために。

天の声

その様子を、見ていた〇〇。

○○

（あの攻撃をまともに受けたら無事じゃ済まない!!）

天の声

〇〇は、ボスキの元へと駆け出し…

○○

ボスキｯ!!

天の声

と切羽詰まった様子で声を荒らげた。

ボスキ

ｯ!?

天の声

〇〇の声に気づいたボスキが顔を上げると、そこには…。

天の声

自分を庇い、天使の攻撃を受け体内の血を噴き出す〇〇が目に飛び込んできた。

ボスキ

なっ、

天の声

そして、ボスキの身代わりとなり天使の攻撃を受けた〇〇はﾊﾞﾀﾘとその場に倒れた。

天の声

その様子を見たボスキは怒りを露にし…

ボスキ

てめぇ!!今すぐブチ殺してやる!!

天使

し、しにな、さ、、さい、

天の声

とあんなに苦戦していた天使をものの2秒で。それに一撃で倒した。

中の人です。可能であれば、ここから曲をお聞きください。 Youtubeて検索すれば出てきます。 "君の神様になりたい、メガテラ･ゼロ" です!! それでは…。

天の声

天使を倒し、急いで〇〇の元へ駆け寄り〇〇を抱き上げるボスキ。

ボスキ

主様ｯ!!

天の声

と言うボスキ。だが、〇〇の体は斜め深くに傷を受け傷口が広く出血が止まらない。

ボスキ

ｸｿｯ!!なんで、何でなんだ!!

ボスキ

（俺はまた失うのか？大切な人を"また"？）

ボスキ

（何のために今まで鍛錬をしてきた!!）

ボスキ

（何のために体力作りをしていた!!）

ボスキ

（日々、俺は鍛錬や模擬戦をしていたんだ!!）

ボスキ

（それなのにどうしてなんだ!!）

ボスキ

（結局、俺は弱いままだったのか？）

ボスキ

（ただ意味の無い鍛錬を積み重ねて、天使を倒せるようになって俺は強くなった気でいただけなのか？）

ボスキ

主様!!死ぬなんてダメだ!!俺が許さねぇ!!

ボスキ

貴方は死んでいい人間じゃない!!

ボスキ

この世界に、人々に、執事皆に、俺に!!

ボスキ

必要なんだ!!

○○

ﾊｧ、ﾊｧ…ｯ、ごめんね。

ボスキ

何謝ってんだ!!〇〇様が謝る必要はねぇ!!

ボスキ

ただ、〇〇様は生きていればいい!!それだけでいいんだ!!

ボスキ

お願いだ!!

ボスキ

なぁ、俺分かんねぇんだ。血の止め方。

ボスキ

どうすれば止まるか、知ってるか？主様…

○○

だ、め…。ボスキ。冷静に、考、えて。

○○

戦いで1番ｯ…失って、は、いけないものは…"冷静な判断力"ｯ、目の前が…見えなくなっちゃ、ダメ…

ボスキ

何言ってんだ、俺は何時でも冷静だろ？

ボスキ

だから、今もこうして出血の止め方を探してるんだろ？

○○

ボスキｯ…、よく、考えて…。

○○

わ、たしは、もう、助かｯ、らない…。

ボスキ

いや、助かる方法はある!!俺が探す!!

○○

だ、めだよ。"冷静な判断力"を見失っちゃ…。

○○

ﾊｧ、私は、大好きな人が…目の前ｯ、で傷つけ、られるのが...嫌で...。

ボスキ

え…？

○○

本当に、大好きだよ。ボスキ...。

○○

愛してる。

天の声

〇〇は、笑顔でそう言うと呼吸するのを止めた。

ボスキ

...は？おい、どうした〇〇。

○○

...。

ボスキ

...俺も〇〇の事が好きだ...大好きだ。

ボスキ

愛してる。

ボスキ

ｯ...、だから...返事を、してくれ。

ボスキ

また、俺にその愛らしい笑顔を向けてくれよ...。

ボスキ

お願いだ...。

ボスキ

俺を1人残すのか...？

ボスキ

また俺は1人になるのか...？

ボスキ

俺はいつも〇〇に守られてばっかりだ...。

ボスキ

俺は何一つ恩返しも出来ていない...。

ボスキ

どうすれば、良かったんだよｯ...。

ボスキ

（"冷静な判断力"...。それが俺には無かったというのか...？）

ボスキ

（鍛えるのは、剣術だけではなく精神力や判断力も鍛えなきゃならなかったのか...？）

ボスキ

ﾊｯ、そんなの...全く知らなかったぜ...。

ボスキ

こんな方法で、知りたくは無かった...。

ボスキ

なぁ、主様。

ボスキ

俺に何が出来るんだろうな...

ボスキ

こんな俺の命で、あんたの命を救うことは出来るか...？

ボスキ

俺には、〇〇様しか...

ボスキ

俺には〇〇が必要なんだ...。

ボスキ

だから、息をしてくれ...

ボスキ

息をしてくれｯ!!

ボスキ

俺が!!俺の命を差し出せば、〇〇は生き返るか...？

ボスキ

俺が!!..、俺が...。

ボスキ

ｸｯ...!!

ボスキ

大切な人を守れず、何が"悪魔執事"だ!!

ボスキ

俺は、ただの無力でちっぽけな人間だ...。

ボスキ

こんな無力な俺に何が出来るって言うんだ...。

ボスキ

なぁ、〇〇。俺が〇〇の所に行ったら怒るか？

ボスキ

俺は1人が嫌なんだ。

ボスキ

俺は何時でも〇〇の傍に居たいんだｯ!!

ボスキ

...。

ボスキ

だが、〇〇が命に変えて守ってくれた俺を。

ボスキ

俺自身が拒絶したら、それこそダメだよな。

ボスキ

（俺が、もっと素早く天使を倒せていたら〇〇はこんな怪我を負わなくて済んだかもしれない。）

ボスキ

（今頃は、屋敷に一緒に歩いて戻っていたのかもしれない。）

ボスキ

（俺がもっと早く天使を倒せていたら、結果は変わっていたかもしれない。）

ボスキ

（俺が素早く反応していれば、〇〇を庇えたかもしれない。）

ボスキ

（俺はあの時、剣を握っていた。何のために俺は剣を握っていた？）

ボスキ

（俺が剣を握っていたのは、〇〇を守るために天使を倒すために握っていたはずだ。）

ボスキ

（それなのに俺は、〇〇を守るどころか〇〇に守られて。）

ボスキ

情けねぇな、俺は。

ボスキ

...。

ボスキ

俺達、両思いだったんだな。

ボスキ

来世では一緒に、人生を共にしような...。

ボスキ

俺が死んだら、ちゃんと出迎えしてくれよ？

ボスキ

俺が人間に生まれ変われるか分からねぇが...。

ボスキ

それで、2人で結婚式を挙げるんだ。

ボスキ

身内に、俺ら2人の晴れ舞台を見せてやろうぜ...。

ボスキ

"最高の式だった"って泣きながら言わせてやろうぜ...。

ボスキ

次は、俺を1人残して逝くなよ？

ボスキ

また俺を1人残して逝っちまったら、承知しねぇぞ？

ボスキ

な、〇〇。

ボスキ

...。

天の声

そして、ボスキは空を見上げ...

ボスキ

なんで、こんな日に限ってこんなに天気がいいんだよ...。

天の声

と呟くと。

天の声

体温が下がってきた〇〇を、抱きしめながら...。

ボスキ

ｯ!!

天の声

声にならない叫び声をあげ、ただひたすらに涙を流した。

天の声

ある一つの森の中。

天の声

空気が澄んでいて、天気もよく、雲一つ無い青空の下で1つの命の灯火が静かに消えた...。

天の声

...。

天の声

ボスキは、〇〇を抱えて屋敷へと戻りベリアン達を集め、事情を全て話し、静かにひっそりと葬儀を済ませた。

天の声

ボスキから話を聞いた他の執事達はそれぞれの思い出を口々に語り、それぞれが涙を流した...。

天の声

...。

天の声

2話へと続く。

"主様のためなら。" 主様が転生します。

作品ページ

次の話を読む

この作品はいかがでしたか？

256

3件

毎度のごとく歌を聴きながら見てたんですけど「こんな歌で君のジュクジュク腐った傷跡が埋まるもんか」とか「僕は無力だ」とか歌詞が合いすぎててヤバいです！本当に毎回歌詞の合ってる歌をどこから見つけてくるんですか！！

×怜ちゃん×

プロフィール

電車の中でも寝る前のベッドの中でもサクサク快適に。
もっと読みたい！がどんどんみつかる。
「読んで」「書いて」毎日が楽しくなる小説アプリをダウンロードしよう。

"主様のためなら。" 主様が転生します。

第1話 - いつもの通りの警報音。

作者の他の作品すべて見る

#あくねこの新着小説
一覧

関連するタグ

"主様のためなら。" 主様が転生します。

第1話 - いつもの通りの警報音。

作者の他の作品すべて見る

#あくねこの新着小説一覧

関連するタグ

#あくねこの新着小説
一覧