コメント
7件
あ、なお兄か‼️
…推し誰?
いつも変わらない毎日に飽き飽きしていた。
学校へ行って、授業やって、誰とも話さずに帰る毎日。
帰ればなにが待ってるか分からない。
私は普通の子どもの様に育てないと分かっていた。
完璧にはなれないから、そわな自分に諦めていた。
ひとつでも憧れるものを、好きなものが欲しかったときっとどこかで思っていたのかもしれない。
家に帰りたくない私が寄り道するところといえば、近くの映画館か本屋さんくらいだった。
その日はたまたま帰り道に公園を見かけただけで、その時に見つけるとは思わなかった。
『綺麗』と思った。
楽しそうにゴールを入れる姿に、いつの間にか見とれていた。
目が合っても目をそらすことは出来ないほど、私は彼に気を取られていた。
何かに呼ばれるようにほかの方を向いた彼。
私はその場から逃げるように去った。
『何今の…何今の…!?』
忘れられない、彼の姿。
走って息が乱れているのと、よく分からない感情で心が乱されていく。
声をかけられていた気がしたが、そんなの気のせいだ。
私の心が勝手にそう聞こえただけ。
シオン
私はもう走れなかった。
門限のための帰路も、いつも通りの日常も。
たった1人の彼の姿で、こんなに乱されると、いつの私が想像出来ただろうか。
門限はもう諦めた。
今から走っても絶対に間に合わない。
彼の余韻に浸って歩いた。
母
シオン
家に着けば怒られた、
門限を過ぎたからそりゃそうだ。
母に罵声を浴びせられていても、正直何とも思わなくなっていた。
慣れたから?もう反抗することを辞めたから?
今回だけは、彼のことが忘れられなかったから。
母
シオン
ため息を着いて話を辞めた母。
今日は長かった。何故か走らないが、何となくわかってる。
私が母のストレス発散器だと言うことはもう知っている。
シオン
部屋に戻ってな制服のままベットに倒れた。
ため息しか出てこない。
顔は熱くなっていく。
初めて染まった青い色。
綺麗な髪、瞳、楽しそうな姿が本当に忘れられない。
でも、たまたま見かけただけだ。
もう一度会える運命なんて私には無い…
夢で会えればいいな、そう思っていただけだ。
主
シオン
主
主
主
主
主