第10話 「最終話」
♡
あれから3年後
私には新しい恋愛も、出会いも
何も無かった、
常に無気力で、
外に出るのにも時間がかかって、
楽しいなんてことはひとつも無かった、
私には生きる意味が無い、
きっと大ちゃんは私のせいで苦しい時間を過ごしている、
“ごめんなさい”
私は誰もいない部屋で 一言呟いて、
引き出しに入れてあったライターに火をつけた、
☆
3年後、
俺は弁護士の弁明によって、
刑罰は軽くで済んだ、
たった3年、
本当はもっと重かったはずの罪を軽くしてくれたのはありがたいことなのかもしれへん、
けど、
軽くなった罪に対して 俺にのしかかる見えない刑罰は
壮大な量になってた、
俺にははるに会う権利なんてものは無い、
でも気がつけば
俺はあの懐かしい街並みの方へと 足を向けて歩いていたんや、
はるの家の周辺になるであろう 見慣れた住宅街、
3年前の昼間はもっと静かな場所やったはずやけど、
今日は何故かいつもよりも騒がしい、
というか騒がしい所の騒ぎじゃなさそうや、
「火事だ!」 「女性がまだ中にいるぞ!」
「おい!出て来い!!」 「死んじまうぞ!」
この周辺に女性が住んでるのは お母さん世代の人とはるだけ、
ということは、
もしかしたら、
はるかもしれへん、
そう思って俺ははるの家に向かって今までにないくらいに速く走っていた、
西畑大吾
はるの家の前は焦げ臭い匂いが強く漂っていて、
はるの家は赤い炎に包まれていた
西畑大吾
いてもたってもおられへんくなった俺は周りの引き止める声なんか無視して
火の手が登るはるの家の中に入っていった
西畑大吾
中は灼熱なんかじゃ表されへんくらいに熱くて、
今にも焼けて、焦げて、溶けてしまいそうやった、
そんな時、
廊下から見えるリビングの中に はるの姿が見えた
西畑大吾
酸素が薄い中 俺は精一杯の声を出す
上田はる
上田はる
上田はる
何でもかんでもあるかいな、
西畑大吾
西畑大吾
上田はる
上田はる
上田はる
西畑大吾
西畑大吾
上田はる
俺がはるの方に行こうと足を伸ばすと目の前の火の手が強くなる
上田はる
上田はる
上田はる
上田はる
西畑大吾
西畑大吾
上田はる
上田はる
上田はる
西畑大吾
陽炎のようにボワボワした視界で上手く見えなかったけど、
はるは多分涙を流していた、
上田はる
上田はる
上田はる
上田はる
はるはさらに火の強い リビングの奥へと進んで行ってしまった
西畑大吾
西畑大吾
西畑大吾
はるの姿が見えなくなった瞬間
俺は救急隊員の人に連れ出された、
そしてはるの姿は出てくることは無かった、
俺は大切な人を自分で殺してしまった、
俺らにしか見えてない 俺らの苦しみ、
この世界は、
俺が思ってるよりも脆かったみたいで、
君が最後に見せてくれた笑顔は、
この脆い世界で1番美しかった、
END
こちらの作品 結構前の野櫻時代の作品で、 めっちゃ人気だったのに間違えて消してしまって💦
復元にお時間がかかっておりました🙇🏻♀️🙇🏻♀️🙇🏻♀️ そしてその割にニュアンスでしか書いてないです😭
そしてなんとアイコンが消えてしまっていたので最終話のみそれっぽいアイコンでしかないです😭
またこの作品が愛される日が来ることを願って投稿させていただきます🙇🏻♀️🙇🏻♀️🙇🏻♀️
♥連打や感想💬沢山待ってます👐🏻💞
コメント
15件
最終回まさか出るとは... 最後見れてよかった( *´꒳`* ) 結末はやっぱそうなっちゃったか でも2人の恋凄かった ウチもこんなお話書けたらな笑笑
投稿してくれてありがとう🙏🏻´-やっぱり何回みても感動する🥹
やっぱり…最高すぎる…!!!