夜明け、眠れなくて早く起きてしまう。
すると、ぼんさんから 大量のメールが届いていたことに気づく。
☩ ぼんじゅうる ⌇ 裏BOSS
☩ ぼんじゅうる ⌇ 裏BOSS
☩ ぼんじゅうる ⌇ 裏BOSS
いつの日か、ぼんさんに 質問したことを思い出す。
☩ おんりー ⌇ 主人公
☩ おんりー ⌇ 主人公
☩ ぼんじゅうる ⌇ 裏BOSS
笑顔で答えてくれた ぼんさんのあの顔は未だに覚えている。
小さい時、物凄く救われた、 ぼんさんの言葉。
☩ おんりー ⌇ 主人公
でも、それでも、 何故か口元が綻んでしまう。
まあ、そんなこと言うと ぼんさんは調子乗るから、
__ 視界がぼやけてしまったのは、 ぼんさんには秘密。
俺はスマホを開き、 昨日のMENとのやり取りを確認する。
☩ おんりー ⌇ 主人公
☩ おおはらMEN ⌇ TARGET
☩ おんりー ⌇ 主人公
☩ おおはらMEN ⌇ TARGET
何の変哲もない、いつも通りの会話。
☩ おんりー ⌇ 主人公
カーテンを開き、陽の光を浴びる。
窓を開け、風を感じる。
嗚呼、今日は暖かい。
太陽は神々しく輝きを放っている。
☩ おんりー ⌇ 主人公
ぼんさんのメールを見たあと、 心が暖かくなってその後から記憶が無い。
俺は小走りで隣の部屋へと向かう。
此方の部屋は太陽の光が 直接届かないため、少し肌寒い。
それでも、この落ち着いた 雰囲気がずっと大好きだ。
ちーんと心地よいりんの音が響く。
___ お父さん、お母さん、 こんにちは、お元気ですか?
今日も長い会話が始まる。
____ 今日は、俺の願いを果たす日。
過去と決別する日。
そう決めた。
だから、2人に会うのはこれで最後。
☩ おんりー ⌇ 主人公
「 。」
☩ おんりー ⌇ 主人公
☩ おんりー ⌇ 主人公
☩ おんりー ⌇ 主人公
時間が過ぎ、夜が来た。
待ち合わせ場所まで行くとMENは 先に着いており、スマホを触っていた。
☩ おんりー ⌇ 主人公
☩ おおはらMEN ⌇ TARGET
月の光が差し込み、桜の木の蕾が光る。
しかし、その月の光の中に俺達はいない。
俺達の間を、 すーっと風が通り抜けていく。
☩ おんりー ⌇ 主人公
☩ おおはらMEN ⌇ TARGET
MENは俺が話そうとしたことに 被せるように話し始める。
☩ おおはらMEN ⌇ TARGET
あまりにも突拍子な告白に固まる。
何で桜が嫌いなのか、 桜はこんなにも綺麗なのに。
☩ おおはらMEN ⌇ TARGET
俺は訳が分からなくなって 口も体も動かなくなった。
MENだけならまだしも、なんで俺が?
……嗚呼、…確かに、 俺は桜が嫌いなのかもしれない。
両親が殺されたあの日、 満開の桜が咲いていた。
それに桜にはほかの花とは違う 特別な思い出が沢山ある。
その思い出を…過去を思い出してしまい、 いつも苦しくなる。だから嫌い。
でも、それをMENが知るはず……まさか、
☩ おおはらMEN ⌇ TARGET
俺は黙り込んだ。 ずっと気づいていた事実。
でも、何処かで思っていた、 願っていた“之は夢だ”と。
その妄想に縋りながら生きてきた 俺にとって、その事実は 凶器へと変化する。
上手く、息が吸えなくなる。
☩ おおはらMEN ⌇ TARGET
☩ おおはらMEN ⌇ TARGET
☩ おおはらMEN ⌇ TARGET
☩ おおはらMEN ⌇ TARGET
☩ おおはらMEN ⌇ TARGET
☩ おおはらMEN ⌇ TARGET
☩ おおはらMEN ⌇ TARGET
☩ おおはらMEN ⌇ TARGET
☩ おおはらMEN ⌇ TARGET
☩ おおはらMEN ⌇ TARGET
☩ おおはらMEN ⌇ TARGET
☩ おおはらMEN ⌇ TARGET
☩ おおはらMEN ⌇ TARGET
☩ おんりー ⌇ 主人公
ずっと、どんな物よりも重い この記憶と鎖で 繋がれている感じがしてた。
離れたくても、離れられない。
離れたらダメな気がした。
だから、妄想に縋った。
毎日欠かさずにしてる両親との会話。
その会話だって、ただの俺の妄想。
妄想に縋らないと生きていけない 俺はちっとも凄くない。
MENは俺の方を見て、 いつもの悪戯っ子の様な 笑みを浮かべて言った。
☩ おおはらMEN ⌇ TARGET
☩ おおはらMEN ⌇ TARGET
最期って ………
☩ おおはらMEN ⌇ TARGET
俺の表情から読み取ったのか、 言葉には出ていない質問に、返答が来る。
…そこまで知られていたとは。
でも、色々な事が線で繋がった気がした。
こんな時間にしたのも、 こんな人気のない所に待ち合わせたのも、 全部、全部俺の為なのかもしれない。
それは偶然かもしれないが。 でも、真実を知っているのはMENだけ。
……やっぱり、MENには敵わない。
俺は隠していた銃を取り出し、 銃口を向ける。
MENは微笑みを絶やさず、 此方を見つめている。
☩ おおはらMEN ⌇ TARGET
☩ おおはらMEN ⌇ TARGET
☩ おおはらMEN ⌇ TARGET
☩ おおはらMEN ⌇ TARGET
月の光に照らされた MENはとても綺麗で、輝いて見えた。
引き金に手を当てる。 両者ぴくりとも動かない。
☩ おおはらMEN ⌇ TARGET
MENの頬をつーと伝っていく涙が見えた。
パァンッッ
白い煙が上へと動き、 静寂がこの場所を包みこむ。
☩ おんりー ⌇ 主人公
頬に冷たさを感じ、 頬が濡れていることに気づく。
☩ おんりー ⌇ 主人公
俺はBOSSに電話をかける。
☩ おんりー ⌇ 主人公
☩ ドズル ⌇ BOSS
俺は今まであまり言えなかった分、 心を込めて精一杯に言った。
☩ おんりー ⌇ 主人公
今日は、最後の日。
過去と決別する日。
☩ ドズル ⌇ BOSS
俺は通話を切り、MENの元へと歩く。
☩ おんりー ⌇ 主人公
勿論、返事は無い。
落ちている銃を拾う。
見るとまだ、銃口から煙が出ていた。
銃口を自分の頭へと向ける。
今日は、最期の日。
過去と決別する日。
ドズさん、俺を 拾ってくれてありがとう。 拾われたのが此処で 本当に良かった。 幸せな時間をありがとう。
ぼんさん、俺を気にかけて くれてありがとう。 嫌な顔ひとつせず育ててくれて 嬉しかった。 楽しい時間をありがとう。
おらふくん、沢山 話してくれてありがとう。 色んな相談に乗ってくれて 助かったよ。 素敵な時間をありがとう。
MEN、仕事を教えて くれてありがとう。 ずっっと大嫌いだけど、 一緒にいる時間は大好き。 最高の時間をありがとう。
ずっとずーっと大嫌いでも それ以上に大好きでした。
☩ おんりー ⌇ 主人公
☩ おんりー ⌇ 主人公
パァン ッッ
ありがとう____
コメント
2件
ずっと…見てました…(´;ω;`) 2人とも来世は平和に過ごしてね…😭