翠藍祢 音空
翠藍祢 音空
翠藍祢 音空
LANといるまと分かり合え楽しい日常が戻ってくると思っていた。
なのに。
すち
すち
なつ
すち
なつ
すち
なつ
こさめ
なつ
こさめ
なつ
なつ
みこと
みこと
みこと
すち
LAN
いるま
なつ
LAN
なつ
すち
すち
こさめ
すち
すち
なつ
すち
なつ
すち
なつ
なつ
本当にお腹が空かない。
すちのご飯を久しぶりに食べたい気持ちはあるのに。
なつ
なかなか寝付けず。
なつ
なつ
いきなり喉に何かが上がってきた。
最初は飲み込んでいたけどもう我慢の限界に達した。
最悪。
布団の上で吐くし。
なつ
なつ
どうしよッ
いったん、、、
だれかッ
吐いた理由がわからないのが怖い。
なつ
なつ
一向に治る気配のない吐き気。
汚いのはわかってる。
でも、早く誰かに助けてもらいたい。
だから、多少強引に進んでいる。
俺の吐瀉物が廊下に広がってしまっている。
いるま
なつ
いるま
なつ
俺はなつから言われた、
「しんどい」
に何も返す言葉がなかった。
今までなつを散々しんどくさせてきた俺が、
「しんどいな」
なんて分かりきった顔していいのだろうか。
いるま
いるま
俺はまだ吐いているなつを廊下に1人にさせてすちのところに行った。
いるま
すち
すち
いるま
いるま
LAN
すち
なつ
なんで、、
さっきと明らかになつの様子が違う。
立ってたのに。
あんな呼吸の音しなかったのに。
あんなに苦しそうじゃなかったのに。
今は、、、
床に倒れ込んで喉を押さえている。
すち
すち
すち
LAN
すち
すち
すち
すち
いるま
俺のせいだ。
すちにも何も頼んでもらえない。
LANにタオルも水も頼んだ。
一個ずつ頼めばいいのに。
なつの気持ち。
こんな感じだったんだ。
自分だけ頼ってもらえない。
その上、みんなから冷たくあしらわれ。
なのに、
「ごめん」
一言で済ませられて。
なつ
すち
LAN
すち
すち
LAN
なつ
すち
なつ
すち
なつ
すち
LAN
LAN
なつ
LAN
すち
絶対に怒られる。
正直、俺は逃げたかった。
怒られたくない。
こんなわがままで。
でも、
今までの生活でなつはいくつものわがままを我慢してきた。
俺も、、我慢。
これでも、、
お兄ちゃんだからな。
いるま
いるま
すち
すち
いるま
今は黙って話を聞くしかない。
俺が悪いことぐらいわかってる。
すち
すち
いるま
いるま
すち
すち
すち
すち
すち
すち
すち
すち
そう言うすちの声は震えていた。
でも、なぜか力強さがあった。
俺はなんて返事を返せばいいのかわからない。
すち
すち
いるま
すち
すち
心配。
寄り添えないかも。
俺なんかが寄り添ってなつは嬉しいのか。
すち
いるま、、
ちゃんと俺のこと心配してくれてたのかな。
だとしたら嬉しいけど。
いるまの負担になってないかな。
LAN
なつ
LAN
LAN
LAN
LAN
LAN
LAN
頼ってみてもいいのかな。
自分でも頼りたい。
そう思う日はたくさんあった。
でも。
昔の生活が戻ってくるだけでもいい。
LAN
なつ
すち
いるま
まだ俺がなつに会ってはいけない気がする。
今まで散々苦しませてきたのに。
すち
すちが俺をみてないみたい。
なつばかりを心配しているようで。
見放されそうで。
怖くて。
しんどくて。
すち
いるま
すち
すち
いるま
すちの体温が暖かくて。
安心して。
今まで我慢していた涙が溢れてきた。
俺だって泣きたい日はあった。
みこととこさめのことばかりの日もあった。
だから、、
俺は、
すちに見てもらえるように。
自分が一番役に立てるようになろうとした。
でも、結果的にすちはなつのことに気づいていたのかもしれないから、
すちに考え込ませてたのかもしれない。
LANと話すことも少なくなった。
お互いに自分が一番になろうと。
敵。ライバルのようだった。
でも、
すちの前では中のいい2人。
だった。
そこになつは入っていなかった。
すちはお母さん的ポジション。
俺とLANはすちに近い立場。
みこととこさめはかわいい弟。
なつは。
ずっと1人だった。
いるま
コメント
4件
あぁ、もう最高です ありがとうございます 神様、仏様、音空様〜(?)
書いてくれてありがと~!あぁもうすっごい最高すぎる…(*´∇`*)