中で何が起こってるんだ…?
気になった古論は、静かに扉を開き、先輩達が使っているロッカーの、反対側の物置に身を隠した
先輩
ガシャンッと音をたてながら、黄谷はロッカーに叩きつけられた
瑠生
先輩
先輩
先輩
黄谷はもともと、顔がよく、弓引きの才能にも恵まれ、人望も厚いということで、ごく一部の部員からひどく妬まれていたのだ
そして、青柳古論という一年が入部したのをいいことに、黄谷をいじめる口実をつくっているようだった
瑠生
3人の男に囲まれたこの状況でもなお 強気な態度をとる黄谷が気に食わないのか、空気はだんだんとピリついていった
瑠生
先輩
瑠生
瑠生
先輩
瑠生
先輩
瑠生
『豚はどれだけ群れても狼には勝てませんよ?』
先輩
先輩
口論がヒートアップしていく
そこで、今までずっと黙っていた男が口を開いた
先輩
先輩
瑠生
随分と余裕そうな男に黄谷は違和感を感じた
先輩
瑠生
黄谷には彼女がいたことはないし、ましてや女友達も片手で数えられるほどしかいなかった
もちろん、そういうコトもしたことはない
先輩
男はジリジリと近づいてくる
さっきまで強気だった黄谷も、少しだけ動揺しているようだった
後ろはロッカーだから逃げ道はない
するとニヤついた男の口からは、黄谷が一番恐れていた言葉が発せられた
先輩
瑠生
先輩
先輩
先輩
先輩
先輩
先輩
瑠生
先輩
瑠生
先輩
先輩
先輩
瑠生
先輩
先輩
ニコリと笑いながらこちらを見て、道着に手をかけられた
瑠生
先輩
今までにないくらいの黄谷の慌てっぷりを見て、男たちの顔からは笑みがこぼれていた
先輩
瑠生
頑張れと言われても、後ろで黄谷の動きをふうじている男がいる限りそれは許されない
男は黄谷の目をしっかり見て、様子を伺いながらじっくり、ゆっくりと、道着をはだけさせていく
瑠生
今まで、男に上半身を見せることになんか何も感じなかったが、このように注目されてしまうと、なぜか恥ずかしさがこみ上げてくる
先輩
先輩
先輩
瑠生
一気に、二の腕のところまで道着を脱がされてしまい、まっさらな肌をさらけ出す
先輩
瑠生
道着が擦れたせいか、男たちからは桃色の乳首がたっているのが見えた
先輩
先輩
瑠生
いつも高値の花のような存在の黄谷が、こんな姿を晒し、顔を赤く染めて慌てふためく様子を見て、男たちは興奮していた
先輩
瑠生
男が袴に手をかけようとしたその瞬間
ガチャ、という音と同時がしてますドアが開いた
友達
先輩
先輩
先輩
男たちは足早にその場を離れ、古論の友達に駆け寄った
先輩
友達
先輩
先輩
友達
先輩
友達
男たちは友達を連れ、そそくさと更衣室をあとにした
黄谷の様子が気になった僕は、向こうのロッカーに駆け寄った
すると
瑠生
古論
僕が目にしたのは、静かに涙を流す黄谷だった
続く
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