マフィアパロ

ｶﾞﾁｬﾝ

ｶﾁ、ｶﾁ、(手足を固定

ｶﾞﾁｬﾝｯｯ

ﾄﾞｸﾝｯｯ

ﾎﾟﾀ…ﾎﾟﾀ…

ﾄﾞｸﾝｯｯ

ｶﾞﾁｬﾝｯ

ころんの心

さとみくんに

「もし暴走したらそれで止めてくれ」って

言われた時のさとみくんの顔が…

さとみくんの瞳が…

笑顔が…、

今すぐにでも消えちゃいそうで、

あの頃みたいに

何もかもがなくなって、

この世から消えちゃいそうで、

怖かった。

…いや…、

もう…

笑顔すらなかった…

あの頃、

僕らが施設を抜け出して、

初めて外の景色を見た時、

僕の中での景色が大きく変わった。

さとみくんも、

見たことの無いくらい目を輝かせていた。

そして、

初めて見たんだ。

"普通の暮らし"を

やっと普通の暮らしができる。

でも心のどこかで、

そのぎこちなさを感じていた。

さとみくんもやっと笑顔で喋るようになった

でもそんな中、

僕達はマフィアという組織を目撃してしまった。

そこからだ。

僕達がマフィアになったのは…。