俺はあの日
いつものように
遊びの女と夜道を歩いていた
なにも変わらない日常
なにも面白味もない日々に
俺は嫌気がさしていた
女
蘭はアタシのこと、
女
ほんとに好き…?
蘭
…好きだよ♡
蘭
俺は君のこと愛してる♡
女
嬉しい♡
女
じゃあホテル行こ…?
女
私、蘭の子供なら、
女
産んでもいいかも♡
蘭
…そうだね♡
??
タッタッ
蘭
ドンッ(肩がぶつかる)
女
あの女なによッ!
女
蘭ちゃんにぶつかったのに謝りもしないでッ!
蘭
別に俺は気にしてないから大丈夫♡
蘭
怒ってくれてありがとねニコッ
女
蘭がいいならいいけど、
??
タッタッ
蘭
(…これ、
蘭
(さっきの子の落し物?
蘭
(めっちゃ急いでたけど、
蘭
(これ、期間限定のブランドハンカチじゃん、
蘭
(届けた方がいい、よな
蘭
ごめんね
蘭
俺用事思い出しちゃった♡
蘭
また遊ぼーね♡
女
えー?
女
急にどうしたのー?
蘭
じゃあね♡
蘭
トコトコ
いつもなら絶対
落とし物なんて拾わないのに
財布でもスマホでもなく
ハンカチなんて安っぽい落とし物
普段なら絶対に拾わない俺だったが
届けないとって思えた
なにかいつもとは
"ちがう感じがしたから"







